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キヨ。
レトさんが家に来てから 2週間経った頃だった。
ソファーの隅にある パンフレットが目に止まる。
『ガッチマン不動産』
不動産のパンフレットだった。
キヨ。
キヨ。
確かにそろそろ探してきても いい頃ではある。
というより、引っ越しの話を してきてもおかしくない。
幸いまだレトさんは寝ているが
彼からそんな話を持ちかけられたら 聞いてみるのもいいかもしれない。
ソファに座り、ココアを飲みながら テレビを見ていた時だった。
レトルト
時刻は12:40。
ちゃっかり午後まで寝ていたレトさん。
休みだから別にいいんだけど。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
そう言ってスマホの画面を俺に見せる。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
俺は適当な私服に着替えた。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
そう言って小走りにコンビニに向かった。
レトルト
キヨ。
レトルト
映画は楽しかった。
でも、肝心なところは聞けていない。
本人から言う気がないのだろうと思う。
俺だって聞いていいのかわからないけれど。
ソファに隠すように 置かれていたパンフレット。
いつ言うんだ?
引っ越す直前?
そんなの…
キヨ。
レトルト
声に出てた?
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
俺はあのパンフレットのことを 聞いてみることにした。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトさんは驚いたように 俺の顔を凝視していた。
TO BE CONTINUED…