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立秋 芽々(りしゅう めめ)
M
黒星
コメント
1件
あらすじからしてただのスクールカーストものかと思いきや、まさかの暗夢が本物の妖怪だった展開にはマジでゾッとしたわ。「夢のことを言った」って伏線回収が不気味すぎる…。白夜くんのチー牛っぽい内面と、暗夢の無言の圧の対比がめっちゃ効いてて、続きが気になりすぎる。賭けに出たラストで終わるのも「次どうなるんだよ!」ってなる。紫道さん、1話から引きが強い🔥
北風 白夜
僕は北三陸一中の2年生。 そんな僕には最近、嫌いな「人」がいる。 …出来れば「人」ではないと信じたい。
北風 白夜
天野 あさひ
北風 白夜
あさひちゃんは、この学校の生徒会長。 僕も生徒会役員の1人で、よく一緒に仕事をしている。
北風 白夜
天野 あさひ
天野 あさひ
北風 白夜
生徒会の仕事は、パソコン部の僕が輝ける数少ない機会でとても楽しい。あさひちゃんも僕の事を褒めてくれるから、僕にとって少ない生き甲斐である。
天野 あさひ
あさひちゃんは突然、驚きの声を上げた。理由は何となく察している。
北風 白夜
悲鳴を上げた理由はただ1つ。クラスメイトの月島暗夢だ。多分今日も、あさひちゃんの背後にいたのだろう。
北風 白夜
月島 暗夢
暗夢は不気味な笑みを浮かべた。嘘はついていないだろう。悪びれもせず謝りもせず本当に悪質な生命体だ。
暗夢のお陰で仕事もマトモにできず、学級レクで2-3の皆に見せる予定だったムービーもボツになった。
北風 白夜
生徒会役員の倫理上過激なことは出来ないので、とりあえず暗夢に近い女子メンバーにチクることにしたが、返答は揃って…
水溪 奏
暗夢Friends①
暗夢Friends②
…凄く虚しい。まあチー牛男子みたいな僕のことを女子が信じるはずもなかった。 僕はせめて男子に愚痴をぶちまけようとしたが…
茨城 豪
鬼木 悟
そういえば暗夢は、宿泊研修の恋バナで名前が挙がるくらいは人気者だった。 それは担任の田中先生に相談しても…
田中 賢児
…これだから新任若手男性教諭は。 結局、暗夢の2-3好感度は上がり、僕の好感度は下がった。
北風 白夜
帰りのHRののち、校門前であさひちゃんと打ち合わせをしていると、また暗夢があさひちゃんを目掛けやってきたので、僕は咄嗟に…
北風 白夜
…程度の低い悪口のお手本だった。本来は小学生が同性同士でやるレベルの低いイジリだと分かっていた。 あさひちゃんが笑った後、暗夢は
月島 暗夢
これを言わせた時点で僕の勝ち。嫌いな奴の機嫌を少しでも損なわせることが出来たのだから。
北風 白夜
僕は久しぶりに気持ちよく家路に着くことが出来た。しかし、暗夢の目が異常に焦っていたことだけが、僕の気掛かりだった。
北風 白夜
僕はアイツと同じ「人間」に括られるのが嫌だった。
童心に戻り「妖怪」イジリを続けていたある日の昼休み。
北風 白夜
あさひちゃんは、私のだよ?
北風 白夜
天野 あさひ
鬼木 悟
こんな冗談を交わしていると、暗夢がやってきた。しかし、明らかに様子がおかしかった。
月島 暗夢
北風 白夜
暗夢の声、姿何一つ変わっていない。 しかし、どこか恐ろしさがあった。
月島 暗夢
北風 白夜
暗夢についていき、僕は教室を出た。
鬼木 悟
天野 あさひ
連れてかれた空き教室で暗夢に肩を叩かれ、気を失っていた。 意識が戻ると、そこは少なくとも、「現世」では無かった。
北風 白夜
僕は夢から覚めようとほっぺをつねったが、起きられなかった。すると、
トン、トン。
北風 白夜
トン、トン。
鳴り始めた足音は、段々大きくなっていった。こちらに近づいている。
北風 白夜
僕は1度、ライオンに足を齧られる夢を見たことがあたった。一生の「トラウマ」である(ライオンだけど)。
トン、トン。
北風 白夜
トン、トン。
僕の情けなくなる声に反比例するように、足音は大きくなっていった。足は動かない。僕は、これが夢だということを忘れ、取り乱し、目を瞑っていた。
トン…。
足音が止まった。僕は恐る恐る目を開けた。 そこには、予想外の人物が立っていた。
北風 白夜
月島 暗夢
立っていた生命体は人間とは思えない風貌をしていた。血で染まった黒のコートに、赤い目。しかしそれが、クラスメイトの暗夢だとは分かった。
北風 白夜
暗夢は、無言で僕を指さした。暗夢が指を上に上げると僕の体も、凧のように宙に浮いた。
北風 白夜
月島 暗夢
北風 白夜
暗夢は不気味な笑顔だった。
月島 暗夢
北風 白夜
月島 暗夢
僕は全身の血の気が引いた。普通同級生が「殺す。」なんていっても冗談だが、今の僕は明らかに自分と違う生命体と会話している。殺される。
北風 白夜
月島 暗夢
北風 白夜
僕は絶望していた。 「死ぬ」ことよりも、嫌いなクラスメイトにあっさり「殺される」ことに。
月島 暗夢
北風 白夜
僕は、とある賭けに出ることにした。