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斎藤
このメッセージを見たら早く返信してくれ
陽太
陽太
どうした？
斎藤
やっと気づいたか
斎藤
実はお願いがあるんだけど
陽太
お願い？
斎藤
助けてほしい
陽太
笑
陽太
助けを求めないお前が助けをもとめるとはな
斎藤
いいから助けて
陽太
何すればいいんだ？
斎藤
あのさ
斎藤
俺たちが住んでる町にデカイ廃ビルがあるだろ？
陽太
商店街の近くにあるビル？
斎藤
そうだ
斎藤
そこにさドアノブが無い呪われた扉があるって知ってるか？
陽太
知らん
斎藤
知らないのか
斎藤
簡単に説明すると
斎藤
その部屋に殺人鬼が住んでるって噂なんだよ
陽太
へー
斎藤
それでな
斎藤
昨日そこに俺の仲間と行ったんだよ
陽太
そこでなんかあったのか？
斎藤
なんもなかった
斎藤
ドアノブがない扉がただ閉じてるだけだった
斎藤
開きもしなかった
陽太
それで？
斎藤
そこにフラッシュライト忘れたのを今日思い出したんだよ
陽太
あー
陽太
それで今日取りに行ったってわけか
斎藤
そしたらな
斎藤
ドアノブが無い扉が開いてたんだよ
陽太
マジか
陽太
それで中に入ったのか？
斎藤
入らねー奴はいない
陽太
入らん奴はいると思うけど笑
斎藤
中に入っても誰もいなかったわけなんだが
斎藤
いきなり大きな音がしてさ
斎藤
振り返ったらドアノブが無い扉閉まってたんだよ
陽太
マジかよ
斎藤
それで内側にはドアノブが付いてたから引いたりしたらな
陽太
ドッキリだったとか？
斎藤
ンなわけねーだろ
斎藤
全然開かないわけ
斎藤
鍵がかかってるらしいんだ
陽太
それで俺に助けを求めたのか
斎藤
そうだ
斎藤
助けてくんね？
陽太
わかったよ
陽太
今行くから待ってろ
斎藤
おけ
陽太
ちょっとまて
斎藤
なんだよ
陽太
外側にはドアノブ無いんだよな？
斎藤
無い
陽太
内側にはドアノブあるんだな？
斎藤
ある
陽太
ならおかしくね？
斎藤
なにが？
陽太
内側からじゃないと鍵なんてかけられないぞ？
斎藤
え
斎藤
てことは？
陽太
その部屋の中に誰かいる
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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