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118 - 童話「炎の魔女」

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200

2023年12月01日

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昔、昔、ある村の外れに

それはそれは恐ろしい魔女が居ました

その魔女はある村人曰く

人間を素材として若返りの薬を作っているのだとか

またある村人の証言では

若い人間をよく好んで薬や食料にしているのだとか

とにかく、恐ろしい魔女なのである

ある日、村長の息子が魔女に呪いをかけられた

その日から息子は狂ってしまった

「あれは彼女に良く似合う」

「あれなら彼女も食べれる」

「こっちの方が好みかもしれない」

この様に魔女のことばかり考え

魔女のことだけを話して

魔女に誠心誠意尽くす人間になってしまったのである

村長は途方に暮れた

自慢の息子が魔女に呪われてしまった

これも全て、あの魔女が原因なのだと

息子は村でも人気者で

村の意見として魔女を殺すことにした

他言無用にして、息子に決して知られないように事は進んだ

時は流れ、魔女処刑日

処刑のやり方は単純で

ただ火炙りにするだけである

もう当日になると息子も気がついたのか猛反対を始めた

だが、取り押さえその光景を目に焼き付けさせた

魔女の呪いが解けるようにと

村人全員で祈りながら殺した

息子は発狂しながら気絶した

これで呪いが解けたのだ

村人達は歓喜した

だが、喜びもつかの間であった

この日の夜、村長は外食をしていた

その隙を狙って息子は家に火をつけ火炙りにされて死んだ

呪いだ、呪いだ

村人達は恐れました

魔女はまだ居るのか

殺さなくては、殺さなくては

そうして村の女はどんどん殺されました

呪いだ、呪いだ

こいつも呪われている

あいつも呪われている

全員殺さなくては

そして、気がつけば回りに村人の姿はありませんでした

居たのは、村長ただ1人

こうして、ある村は壊滅したのでした

めでたし、めでたし

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