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私には 付き合い始めたばかりの彼氏がいる。

2つ上の3年生で、 その整った見た目から とても人気があって 私も何度か見かけたことがあった

その先輩から 「付き合わない?」と 唐突に言われ、

驚いた私が首を縦に振ったのが 先週のことだった。

先生

はい、じゃあみなさん
気をつけて帰るように

授業が終わり 帰りの支度をしていると

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

結月

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

わっ!先輩!

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

迎えに来てくれたんですね

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

まぁ

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

嬉しいですっ

付き合ったその日から 一緒に帰ることが 当たり前になっていた

でも…

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

先輩…どうかしましたか?

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

何が?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

あっ、いや

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

雰囲気が黒いと言いますか…

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

気のせいならいいんですけど

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

気のせいじゃないんだよな

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

え?

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

俺ん家来ない?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

………え!?

そう言った先輩は 私の腕を掴んで歩き始めた

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

え?え!?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

ま…待ってください!

家の前に着いたところで 掴まれていた腕がパッと離された

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

先輩の目は笑っていない

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

えっと…怒ってるんです…よね?

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

かもな

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

入る?入らない?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

(怒ってる理由は知りたい)

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

(でも家なんて…)

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

結月が決めな

初めて入った先輩の部屋は とてもシンプルだった

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

お邪魔しま…わっ!

部屋に入るなり ベッドに押し倒されてしまった

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

せ、先輩…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

あれ、誰?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

…え?

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

迎えに行った時隣にいた男。誰?

先輩が言っているのは 仲のいいクラスメイトの 男子のことだった

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

えっと……クラスメイトの丸山くんです…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ふーん。仲良いの?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

…たまに話すくらいで

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

へぇ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

たまに話す程度のやつが
頭撫でんの?

見られていた

丸山くんはよく 頭を撫でてくる

でもそれは…

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

丸山くん、妹がいるらしくて

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

だから多分お兄ちゃん的な感覚でしてくるんです

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

へぇ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

きっっしょいね

先輩の口元は笑ってるのに 目は全く笑っていなかった

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

あ、えっと…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

撫でられてんじゃねぇよ

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

ご…ごめんなさい…っ

馬乗りのまま 冷たい声色が落ちてくる

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

キスして

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

………へ?

先輩の言葉を頭の中で 反芻していると

突然体を起こされた

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

キス

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

してくれたら許すかも

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

!?!?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

そ、んな…

私はまだキスをしたことがない

それどころか 私はファーストキスですら まだなのだ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ん。

先輩が目をつむって促す

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

うっ… 先輩…っ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

早く

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

……っ

ちゅ

リップ音すら鳴らない 小さく触れるだけのキスをした

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

許して…ください…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ははっ…これで?

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

わっ私…初めてなんです…

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

やり方とかわかんないし…っ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

教えてやるよ

気づけば次は先輩が下になる形で 私が馬乗りになっていた

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

せ、先輩~…っ

先輩の顔の横に置いた手は 緊張と不安で 今にも力が抜けそうだ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

少し唇開いて

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

…っ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ほら早く

私は言われるがまま 薄く唇を開いた

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

そのまま俺にキスをして

震える自分の腕を少し曲げて 唇を先輩の元へと近づけた

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

で、唇が重なったら結月の舌を入れて

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

む…無理!無理です…!

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

無理じゃない

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

なっ…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

するんだよ

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

先輩…っ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

じゃあ許さなくていい?

私は首を横に振った

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ん。じゃあして

先輩は目を閉じて 唇を少し開いた

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

…っ

私は言われた通りに唇を薄く開いて 先輩の唇に重ねた

そして

自分の舌先を 先輩の唇の隙間に入れた

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

んぅ…っ

人生初めてのキスは イメージとは違って

先輩の唇の感触を 私の舌は快感として受け止めてしまって

思わず声が出た自分に驚き 体を離そうとすると

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

…!!!

先輩の手が私の後頭部を押した。

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

ふぁっ…んん!

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ふはっ

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

…えっろ

くるっと視点が回ったと思えば また先輩が上に乗っていた

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

約束して

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

これからは他の男とちゃんと距離を取るって

松嶋 結月(マツシマ ユヅキ)

約束、します…

葉山 蒼( ハヤマ アオ )

ん。いい子

先輩は嫉妬で私を支配する

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