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奈央
奈央
奈央
奈央
奈央
奈央
尚斗
俺の名前は如月尚斗 目の前の光景に驚きを隠せない、天羽組の極道だ
尚斗
俺は今奈央の代わりに外道の粛清に来ている
残りはボスだけ…なのに
奈央
何故か入り口に奈央がいた
奈央には何も言わずに来たからここが分かるはずがない…
それよりも、今の奈央を狙われたら殺される危険がある
俺ができることは、奈央を逃がすことだけ…
尚斗
奈央
尚斗
奈央
俺がそう言ってみても、奈央は目の前の光景に怯えて動けない
奈央の前だから、チャカを発砲することもできない
完全に詰んでいる
外道
尚斗
奈央
尚斗
尚斗
奈央
尚斗
奈央
尚斗
尚斗
外道
外道
尚斗
奈央
尚斗
奈央
尚斗
尚斗
外道
尚斗
尚斗
奈央
俺は油断していた
死んだと思った奴が、奈央に向って発砲しやがった
咄嗟に奈央の体を押して奈央は助かったけど…
尚斗
奈央
位置が悪かったせいで、俺は心臓を撃たれた
即死とまではいかなかったが、あと数分で死ぬだろう
奈央
尚斗
尚斗
奈央
奈央
尚斗
俺が撃たれたことにより、奈央は記憶を戻した
やはり何かの衝撃で思い出すということは事実だった
まさかこれだとは思わなかったがな笑
尚斗
尚斗
奈央
奈央
尚斗
そして俺の意識は、闇に落ちていった____
奈央視点
奈央
尚斗
奈央
私がいくらそう呼び掛けても、兄様が答えることはない
体に触れると、温もりはあるが生気がない
嫌でも伝わってきてしまう‥‥
兄様はもう…目覚めることがない
奈央
奈央
私は現実が信じられなくて、泣き叫んだ
声が枯れるまで、兄様の死体を抱きながら泣き叫んだ
気づいたら小峠と速水さんと香月さんが来ていた
普段は絶対に泣いている姿を見せない
でも、今はそんなことどうでもよかった
「自分のせいで、兄様は殺された」ただそれだけだ
記憶にあるのは、香月さんたちが涙を流していて、速水さんは困惑したような 顔しながら、涙を流していた
兄様は私の生きる意味だった
やっと兄様に会えて、「今度は私が兄様を守るんだ」って思ってたのに
結局、私はあの頃から何一つ変わっていない
人に助けられてばかりの、「失敗作」だ
自分の情けなさと虚しさだけが残って
「私が代わりに殺されればよかった」
「私なんていう存在はこの世にはいらない」
そんなことが頭の中を渦巻いて
自分を締め付けて
兄様との思い出が走馬灯のように浮かんできて
そこからの記憶はない
ただ、小峠たちに連れられて氷室さんのところに行ったのは覚えている
…これから私は
何を理由に生きていけばいいだろう…?