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三村優真
三村優真
ゆっくりと目を開けた彼女は
優真さんの呼び掛けに反応し
井川あすみ
井川あすみ
彼の姿に涙を流した
まだ微かにしか動かない手の先が
ピクピクと反応している
三村優真
三村優真
優真さんも涙を流し再会を喜び合う二人
握られた手に感じる目には見えない透明な鎖が
何よりも固く強い絆を感じさせる
直ぐに担当の医師と看護師を呼び
その足で通話可能エリアへ
沢田マリカ
芹沢さん達にあすみさんの事を報告した
芹沢大和
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
今までずっと黙秘を続けていた静さんが
まさか私を指名してくるなんて
しかも今回は取調室で直接話ができるように
担当の刑事さんが取り計らってくれることになった
しばらくして所長が到着し
私は直ぐに事務所に戻ることになった
なぜ私が指名されたのかはわからない
でもこれで真実がわかる
あすみさんだけでなく静さんも救いたい
危険な状態だった彼女も安定していて
担当医
担当医
担当医
担当の医師からもそう言われ安堵したが
全身に刻まれた傷の跡は確実に残ると告げられた
所長にこれまでのことを報告し
二人を託して病院を後にする
入り口にはまだ報道陣が押し寄せていたため
来た道を戻るようにして裏の通用口から外へ
近くのタクシー乗り場からタクシーに乗り
やっと事務所に戻ると
静さんの取り調べを担当している安田巡査部長の姿があった
安田巡査部長
安田巡査部長
沢田マリカ
安田巡査部長
安田巡査部長
安田巡査部長
安田巡査部長
取り調べで家に帰りたいと訴え続けている母親だが
その理由が"義母に叱られるから"だったそうだ
兄の静さんは依然として黙秘を続けたまま
何を聞いても俯いて反応を示さなかったが
突然、私の名前を出し
井川静(じん)
そう呟いたそうだ
確かに私はあの部屋の前で名前を名乗った
そのたった一度、聞いた名前を覚えていたのか
あの時の静さんの姿が頭に浮かぶ
母親に叱られることを恐れ
今にも泣きそうな子供のように震えていた
彼の腕にも傷があり
その傷の一部は膿んで汁が染み出ていた
自分自身も傷を負っているのに
それでも尚、事に及ぼうとしたのは
やはりの虐待の影響なのだろうか?
安田巡査部長
安田巡査部長
安田巡査部長
安田巡査部長
母親の方は他の事務所の臨床心理士が担当することになる
静さんは私を指名してくれたが
母親からも指名される可能性は低い
そんなことを考えていた時
突然、安田巡査部長の携帯が鳴り
母親からも指名を受けたことが告げられた