コメント
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ブクマ失礼します❕
わわ、お話すきすぎますᐡ ߹𖥦߹ ᐡ♡ぶくましつです🙌🏻
すとぷりいいい!!
attention
こちらは腐向け、nmmn作品になっております。
そして桃赤(さとりーぬ)、赤モブ表現あります。
苦手な方は自衛、意味がわからない方は回れ右をお願いします🙏🏻
それでもいいよ!という方はどうぞ✨
riinu
俺は莉犬。
さとみ、という男性…メンバーが好きだった。
細いくせに男らしい手も、優しい声も、
かっこいいくせに笑うと笑顔が可愛いところも、
俺にだけ、俺にだけ見せてくれる素顔も
他にも全部全部、好きだった人がいた。
でも俺は明日、違う人と…
女の人との、結婚式を迎える。
nanamori
root
colon
jel
信じられない、といった目でメンバーに見られたときは心が痛かった。
大好きだよ。一緒がいいよ。これじゃ嫌だよ。なんでって…
さとみくんは、さとちゃんは
絶対、こんな可愛くない男なんかより
ちゃんとした女の子の方が、いいでしょ…?
さとみくんは、さとみくんを愛してくれる優しい子と結婚する。
俺も、俺を愛してくれる優しい子と結婚する。
それが一番幸せじゃないかなって。
俺はずっとさとみくんといたい
riinu
riinu
そんな気持ちでいっぱいだった。
…今日はライブのリハのため、全員集合の日。
satomi
riinu
普段通りに挨拶されたのに少し悲しみを覚えながら、
自分の気持ちがバレないように、俺も普段通り挨拶をする。
satomi
微笑んで、そう告げた。
riinu
satomi
riinu
引き止めてもらいたかった。
satomi
satomi
その言葉に、思わず呼吸の仕方を一瞬忘れた。
俺だって、俺だって本当はっ…
でも、もう引き戻せない現実。
riinu
riinu
…でも、こんな状態で幸せになれるのか?
さとみくんの想いも、俺の想いも置き去りにして
うまくも笑えなくて
本当にあの人を幸せにできるか?幸せになれるのか?
riinu
痛いくらいのさとみくんの視線から逃げるように、
俺は横にあったスポーツ飲料を手に取り一気飲みする。
そしてお得意の作り笑顔で…
riinu
satomi
まるで、心に鈍器を打たれたか… 心がナイフで何度も刺されているような感じがした。
痛い。痛い。苦しい。苦しい。
“ありがとう”って、言わなきゃいけないはずなのに。
さっきまで鮮明に見えていた視界が、段々とぼやけていく。
satomi
riinu
satomi
riinu
satomi
横に座っていたさとみくんの細くて長い指が伸びて、俺の目元に触れる。
少し困った顔で笑った彼の指先は濡れていた。
なんで泣いてるんだ莉犬…
さとみくんに迷惑がかかってしまう。止まれ止まれ止まれ…!
何度も何度も服の袖で涙を拭っても、また溢れだす。
もうやめろと言わんばかりに、さとみくんが優しく俺の腕にさわる。
satomi
satomi
satomi
俺の腕にあった長い手は背中に伸ばされ、いつの間にかもう片方の手も背中に伸びて
俺はさとみくんに抱きしめられる形になった。
satomi
satomi
satomi
背中にあった綺麗な腕は、俺の顔を優しく包み
satomi
そっと、耳元でそう囁いた。
riinu
思わずその手を自分の手で包み込んでしまおうとしたとき、
まるでそれを許さないとでも言うように鳴り出した俺のスマホ。
着信相手の名前表示を見れば目に入った名前は、
明日の式で俺の横に立つ人の名前だった。
satomi
俺はスマホに手を取り、応答ボタンの横にある拒否ボタンを押して
電源を落とし、静かに机の上へスマホを戻した。
satomi
riinu
不器用にへら、と笑う俺をただただ抱きしめるさとみくん。
きっとメンバーだって、俺の今の答えに首を縦に振る人はいないだろう。
ズルくたっていいよ、嫌われたっていいよ。
ただただ俺は、この人だけが欲しいから。