るぅとside
____そして昼休み、屋上に集まった僕ら。
黄神
馬鹿じゃないですか?
僕がそう静かに告げると皆は各々の表情を見せる。
は?と顔に出てるさとみくん。
ダメ?と困り顔をするなーくん。
だよね、と納得しているマトモな莉犬と遠井さん。
落ち込むジェルくん。
その一方でころちゃんも言葉を紡いだ。
青猿
いや僕も馬鹿かなって途中で思ったけど、、皆、るぅとくんの願い叶えたかっただけなんだよ!!
黄神
、、願い?
僕そんな願い言ったことあったっけ?
ふわふわと記憶を辿っているとさとみくんが呟く。
桃谷
、、、るぅとの、生徒会長になる願い。ってか、出馬してる所で願いだろ?
冷静に話す彼に僕は少し困惑する。
黄神
いや、僕は気分で生徒会長やろうと思って、、
赤崎
この半年、るぅとくんの頑張りを俺らが見てないと思ってた?
ニコリと笑い、僕の肩に手を乗せじっと見つめる莉犬。
遠井
ちゃんと理由がある上で私たちもなーくんの提案に乗ってんの。大人しく賛成しときなさいよ
苦笑しながら遠井さんが言った。
僕は皆の顔を見回す。
僕の事をちゃんと見てくれて、夏休み前から計画してくれて、、
選挙に当選しようとちょっとズル(?)しようというのは、、、まぁ気にしない事にしよう。
A組の先生も「社会に出たらそういうことは日常茶飯事。この学校では常識の範囲なら何でもギリ許される」とか言ってたし。
この作戦、、、乗ってみようかな
黄神
、、、良いですよ、やります
皆で初めてのミッション。
こんなことも、たまにはいいと思えた。