兄弟:上

20●●年、夏。俺たちは１つの決意をした

兄を殺す決意を……

俺と信也は一卵性双生児の双子だ。

信也は成績優秀、スポーツ万能、品行方正。常に人望が厚い男だった。 それに比べ俺は何をしても人並み以下

幼い頃から兄と比較され俺は常にコンプレックスだった。

そんな俺たちも、高校を卒業し 兄は東大に現役合格を果たし、俺は兄より偏差値が10も20も違う大学を受験し落ちた。

両親や友達は、俺を見限り やっと出来た彼女さえも……

もううんざりだった。

信也は俺の欲しい物を根こそぎ奪い、皆は俺に日陰暮らしを強要させる。

殺すしかないと、そう思った

翌週

１ヶ月後

30分後

こいつ……

もしかしたら本当は腹黒い奴じゃないかも

俺がそう思い込んでただけで、本当はこんな俺を気にかけてくれてる……？