あの子にぞっこん

あそこの二人はほっといて洗濯物を再開しようと…したけど

師範の恋柱様に呼ばれたからには 急いでいかないと…ね

私たちは継子と師範の関係では1番仲がいい｡ 蜜璃さんが師範呼びやだって泣いちゃって蜜璃さん呼びなの。 でもちょっと嬉しかったりするんだよ｡

in 胡蝶屋敷

はぁ…あんなに鬼がいるとは思わなかった… 怪我も重い…早く治さないと

｢ふ~ん｣｢…へ~｣とか言いながら怪我の症状を書類に書いていく女の子｡

持ち上げただけで分かるのか…｡ 女の子は診察になれているみたいで手際よく診察を終わらせた。

その後席を立った君…何故か名残惜しくて､寂しくて

何時もは怪我の診察なんてめんどくさい 手当も早く終わらせて｡ 少しでも鍛練したかったのに。 僕はどうしたのか確かにそう言ったんだ

詩奈が僕の体に包帯を巻きつけたり 解毒剤を打ったり絆創膏を貼ったり。 真剣にやってる時も僕は詩奈のことを考えていたんだ。

詩奈がいきなり､宇隨さんが書いたであろう〈ド派手なオレ〉と書かれた絆創膏を僕の鼻に貼ったんだ。

詩奈が貼ったこの絆創膏が少し愛おしくて､愛らしくて面白くて。 詩奈の事､忘れられないよ。 顔が熱いのは熱のせいにしておくね。

でも…あの後の柱合会議で､

とか､散々言われたの。恥ずかしかったからね。 でも詩奈だから､貼ってくれたのが詩奈だったからちょっと嬉しかったんだよ。