第4話
「雨音と2人の鼓動」
翔太
辰哉
ザーッと降る雨の音。
夕方、買い出し帰りに突然の土砂降りに 降られた辰哉と翔太は、 商店街の軒先で立ち止まっていた。
辰哉
翔太
辰哉
辰哉
辰哉は照れたように笑って、 濡れた前髪をかき上げた。
翔太も、前髪からぽたぽたと雫が落ちて、 Tシャツが肌に張り付いている。
辰哉
翔太
辰哉
辰哉が指さしたのは、 ポツンと設置された自販機。
ホットココアを買って、 2人、屋根の下で飲む。
翔太
翔太がココアをすするその横で、 辰哉がじっと見つめていた。
翔太
辰哉
辰哉
翔太
辰哉
辰哉
翔太
辰哉
言った瞬間、辰哉の顔がすぐ近くに来ていた。
翔太が驚いて後ずさろうとしたその瞬間、 辰哉がその手首をそっと掴んで_
辰哉
唇が、ゆっくりと、静かに重なった。
あたたかくて、甘くて、 軽く触れるだけのキスじゃなかった。
辰哉の本気が、 唇から、手の温度から、伝わってくる。
翔太
辰哉
辰哉
雨音の中、2人の心臓の音が響く。
翔太は小さく、辰哉の胸に 寄りかかるようにして呟いた。
翔太
翔太
辰哉
翔太
そう言いながらも、翔太の顔は 辰哉に預けられたまま離れなかった。
雨はまだ、降り続いていたけど_
その時間だけは、あたたかかった。
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コメント
7件
💜💙好きやわ🫶🏻
ココアのように暖かいお話しですね〜♡
めっちゃほっかほっかな恋しとるやんか! もうさぁ、これしょぴ除く8人で誰が一番翔太のこと好きか対決しそう、