テラーノベル
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震える手
震える声
全身から汗が噴き出る
自分が思う以上に辛い 。
茉 陽
晴 哉
其の言葉で心に亀裂が入る 。
きっと苦しい筈なのに 私は頼られる程強くない 。
其の事実が そう思われていた事が
私は無力だと 深く奥底迄に陥れる 。
茉 陽
茉 陽
ぼたっと落ちた雫が 、 下の文字を滲ませる 。
私の視界も大きく霞み 、
課題どころでは無くなってしまった
晴 哉
晴 哉
其れは聞き違いだと思った
言い方は悪いのかもしれないけれど 君は自分独りで突っ走って
私は視界にすら 入れたくなかったのではないか
なんて考えた日も少なくない 。
でも思い違いでも 、
見てくれてたんだね
茉 陽
茉 陽
通話越しで2回目の溜息
其れは何処か嬉しそうで 面倒臭そうで 、
私は勘違いして 、 嬉しさでいっぱいにした 。
晴 哉
晴 哉
茉 陽
晴 哉
けらけらと笑い声をあげた 。
君と笑うのは 何時振りだろうなあ 。
晴 哉
晴 哉
後半投げ遣りで 一方的に話され 、
通話が切れる音がした 。
どうしようもなく嬉しくて 悩んでいたトーク画面に戻った
まはる
まはる
既読
既読だけ付いたトーク画面 。
其処には2人の始めて話す 本音が混じえられていた
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