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これは

転生した志瀬花子…もとい 【シゼ・ノーディン】が

義理の兄である マーキス・ノーディンと 出会い、数日経った時のお話…

アーク

…。

彼の名前は【アーク】。

シゼのお世話係である アレンの双子の弟だ。

彼の主人は 【シゼ・ノーディン】という カタリナの一人娘で

彼は今、その主人に対し

あることを気がかりに 思っていた。

アーク

…。

アーク

(最近お嬢様の様子がおかしい)

アーク

(食事の前、寝る前、休憩中と)

アーク

(同じ本を何回もお読みになられている。)

アーク

(気分転換にとおやつをお持ちしても全く食べないし、)

アーク

(私がそれをじっと見ていることに気づくと、すぐに本をしまってどこかに行ってしまわれる…。)

アーク

(一体どうしたのだろう。)

アーク

(僕は嫌われてしまったのだろうか…。)

アーク

(別に、本を読むなと言いたいわけではない。)

アーク

(むしろ)

アーク

(本を読むことは大切だし、良いことだと思う。)

アーク

(…しかし)

アーク

(あの本の食いつき方は少し異常な気がするし、)

アーク

(丈夫な体をつくるためにも、たまには外に出て遊ぶ時間をとってもいい気がす…。)

ダダダダ…

バンッ!! (ドアが開く)

アーク

!?ビクッ

アレン

アークッ!!!

アーク

!…

アーク

アーク

…ハァ、

アーク

なんだ姉さんか…そんな大声出してどうしたの?

アレン

大変よ!

アレン

お嬢様がどこにもいないの!!

アーク

!?

アーク

な…っ!

アークは驚いて 椅子から立ち上がりアレンの方に 近づいた。

アーク

お嬢様が…っ?

アーク

ッ、ちゃんと探したの?姉さん。

アレン

もちろんよ!

アレン

屋根裏部屋から倉庫まで隈なく探したわ。

アーク

そんな…。

アーク

お出かけするって報告は?

アレン

来てないわ。

アレン

靴がちゃんとあったから、家にいるのかと思って…

アレン

昼食が出来たから呼びに行こうと思ったらどこにもいないのよ。

アーク

…。

アーク

…どこかに閉じ込められてるとか?

アレン

それも疑ったわ。

アレン

でも

アレン

リアーナ様は2日前、奥様と旅行に行かれてるし…

アレン

従者がやったとしても“2日前ではなく今日に閉じ込める”っていうのはいささか変だと思うの。

アーク

確かに…。

アレン

あぁ、

アレン

ひぃ…

アレン

どうしよう…。

アレン

本当にどうしよう…っ!!!

アレン

お嬢様は一体どこに!

アレン

アレン

ハッ、

アレン

まさか…攫われたんじゃ!

アレン

それかあの時みたいに家出なされて…

アーク

姉さん落ち着いて!

アーク

アーク

もう一回探すんだ。

アーク

家中を隈なく探すんだ!

一方その頃

シゼ

あの…

シゼ

本当に私なんかにこんな高価なものを買って良かったんですか?

シゼ

…お兄様。

シゼがマーキスに買ってもらった靴をじっと見つめる。

マーキス

もちろんさ。

マーキス

むしろよく今まであんなボロボロの靴を履いてられたものだよ。

マーキス

雑巾みたいになってたし、サイズもブカブカで実に品がなかった。

シゼ

!…。

マーキス

君にはその青いリボンのついた靴の方が似合う。

シゼ

マーキス

僕は君にこれ以上頼りない兄だと思われるのが嫌なんだ。

マーキス

母さんによって引き離されていた分、妹に贅沢させてあげたいって思うのはひょっとして迷惑かい?

シゼ

お兄様…。

シゼ

いいえ、とても嬉しいです。

マーキス

そっか。

マーキス

じゃあ引き続き服を買いに行くよ。

マーキス

それから果物と花束も。

シゼ

は、はい。

とある物書きの挑戦譚 【第一期】

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アーク目線の物語は新鮮だぜ(๑•̀ㅂ•́)و✧

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