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千歳くん

お前さー、俺のことセンくんって呼ぶのやめろよ?

雨莉

?呼んでないよ

千歳くん

現実で!

雨莉

…ああ、だって"あの"人はセンくんだし…

千歳くん

…何か違う?

雨莉

………たしかに

雨莉

でも雰囲気が違うよ

千歳くん

…ふーん、分かるもんなんだ

雨莉

千歳くん

いやなんかさ

千歳くん

この世界とかお前とか

千歳くん

俺がセンとしてやらないことしても何も言わねえし

千歳くん

ファンのくせに超ふつうに対応してくるし

雨莉

えっ、あ、よくなかった?

雨莉

ごめん、あたしめちゃくちゃ崇拝してるけど、その

雨莉

あたしだったらそういう風に接されるとやりずらいなぁって思って…

雨莉

あたしを救ってくれたセンくんだから、センくんがちょっとでも楽になれる場所になれば

千歳くん

いやちげーし!楽だってこと!

千歳くん

つーかよくお前そんな恥じーこと言えるな!?

千歳くん

つか何、俺ってそんな救いなさそうか?

雨莉

いや…でも

雨莉

アイドルのセンくんはいつも何か満たされてなさそうで

雨莉

そういうところ…人間っぽくて、好きだったの

千歳くん

…お前って変なやつ

千歳くん

そんなこと言われたの初めてだわ

めおめおたちが戻ったことを知ったのは、そんな夢を見たあとだった

雨莉

でもほんと戻ってこれてよかった…

めおめお

何回言うの

十和

実際めちゃくちゃ長く感じた

唯兎

まあ確かに実際よりだいぶ

唯兎

あ、それで思い出したけど文化祭って明後日?みんなで回ろうよ

十和

あ、そうだっけ

めおめお

そっか、回りたい

雨莉

げ!絶対準備参加してないの怒られるやつ!めっちゃ謝ろ

めおめお

うわーそれめんどくさ、まあ自己責任だけど…

それからみんなに謝って、一緒に文化祭の準備をした

明日は2時間、授業の時間も準備になるらしい

 

いやー、だいぶ時間かけたし間に合いそうで良かった

雨莉

マジでごめんん、全然入らなくて

 

あははいーよー、あめりん文化祭誰と回るか決めた?

雨莉

決めたよーん

 

マジ?最近かわいくなったなーと思ったんだけどもしかして彼氏?

雨莉

違うよ笑、髪型でしょ?まあ…好きな人が言ってくれたから

 

え、待って誰同じクラス?

雨莉

あ、好きな人って恋愛的なってより人としてだよ?

 

え、なにそれ、恋愛は?

雨莉

うーん…分かんないな

雨莉

あたしなんかで釣り合うのかな、とか…

 

何イケメンなの!?珍しく気弱〜!

 

ちょいちょい、働けよ〜お前ら

 

完成しそうだからって気ぃ抜くな!

 

あ、はーい

雨莉

はーい

雨莉

あれ…そういえばめおめおは?

 

あ、さっき買い出し行ってくれたよー

雨莉

そっか、ありがとー

めおめお

結構持ってもらっちゃってごめんね…

めおめお

唯兎くんの荷物もあるのに

唯兎

いーよ〜、俺はガムテとハサミだけだし

唯兎

ていうかこの量1人で買いに来たの?多いでしょ

めおめお

でも人手割かない方がいいかなって、私が持てればいいわけだし

唯兎

芽生ちゃんだね…

唯兎

…ねー芽生ちゃん、あっちの世界はどうだった?

めおめお

…んー、不思議だった

めおめお

あっちの方が現実って感じ

唯兎

あはは、まあそうか

めおめお

私と十和が付き合ってて、唯兎くんと雨莉ちゃんも付き合ってて…

めおめお

でも、私たちと唯兎くんたちはただのクラスメイトで

めおめお

…ちょっと、寂しかったなぁ

唯兎

ちょっとじゃないでしょ

唯兎

俺と雨莉も芽生ちゃんに知らない人みたいな扱いされたしね

めおめお

それは嫌だなぁ

めおめお

3人とも、私の友達でいてほしい

唯兎

うん、そうだね

唯兎

…十和のこと好きにならなかった?

めおめお

ちょっとドキドキした

唯兎

うわ正直

めおめお

まあ…優しかったし、ふつうに彼氏っぽくて

めおめお

十和と付き合ったらああいう感じなんだろうなって思った

唯兎

…そっか

唯兎

あ、そうそう、16日のお出かけ、できなかったからさ

唯兎

今度行かない?

めおめお

あ、うん、行こう

唯兎

(…正直、向こうでも芽生ちゃんのこと好きな十和に勝てる気がしないけど)

唯兎

(こんなこと言ったら十和に俺こそずるいって言われかねないから)

唯兎

(俺も頑張るしかない)

唯兎

(芽生ちゃんが俺だけのお姫様じゃなくても)

唯兎

(…それでもここにいる俺は、きみだけの王子様だから。)

めおめお

…どこ行くの?

唯兎

ん?

めおめお

お出かけ

唯兎

?なんか行きたいとこある?

めおめお

そうじゃなくて、気になったの

唯兎

そっか

唯兎

うーん、どこしよっかな

唯兎

芽生ちゃんと行きたいところ、俺いっぱいあるよ

めおめお

…そっか

唯兎

(…俺はね、芽生ちゃん)

きみにたくさん楽しいことを知ってほしい

そうしてきみにもっと、笑ってほしい。

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