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これは
同じタイミング、同じ時間に
二人の少年と一人の女性の身に起こった
悲しい夏の物語
～カゲロウデイズ～ 幕開け
8月14日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど
眩しい日差しの中
イツキ
することも無いから
イツキ
君と駄弁っていた
星
｢でもまぁ夏は嫌いかな｣
イツキ
猫を撫でながら君はふてぶてしく呟いた
イツキ
あぁ、飛び出した猫の
イツキ
後を追いかけて
イツキ
飛び込んでしまったのは
イツキ
赤に変わった信号機
イツキ、レイカ、遥輝
パッと通ったトラックが
イツキ、レイカ、遥輝
君を引き摺って泣き叫ぶ
イツキ、レイカ、遥輝
血飛沫の色君の香りと
イツキ、レイカ、遥輝
混ざり合ってむせ返った
イツキ、レイカ、遥輝
嘘みたいな陽炎が
イツキの陽炎
｢嘘じゃないぞ｣
イツキ、レイカ、遥輝
って嗤ってる
イツキ、レイカ、遥輝
夏の水色
イツキ、レイカ、遥輝
かき回すような蝉の音に全て眩んだ
レイカ
目を覚ました時計の針が
レイカ
鳴り響くベッドで
レイカ
今は何時？
レイカ
8月14日の午前12時過ぎ
レイカ
くらいを指す
レイカ
やけにうるさい
レイカ
蝉の声覚えていた
レイカ
｢でも、少し不思議ね｣
レイカ
｢同じ公園で昨日見た夢を思い出すなんて｣
レイカ
｢もう今日は帰りましょ｣
レイカ
道に抜けた時
レイカ
周りの人は皆
レイカ
上を見上げ口を
レイカ
開けていた
イツキ、レイカ、遥輝
落下してきた鉄柱が
イツキ、レイカ、遥輝
君を貫いて突き刺さる
イツキ、レイカ、遥輝
劈く悲鳴と風鈴の音が
イツキ、レイカ、遥輝
木々の隙間で空回り
イツキ、レイカ、遥輝
ワザとらしい陽炎が
レイカの陽炎
｢夢じゃないぞ｣
イツキ、レイカ、遥輝
って嗤ってる
イツキ、レイカ、遥輝
眩む視界に君の横顔
イツキ、レイカ、遥輝
笑っているような気がした
イツキ
何度世界が眩んでも
レイカ
陽炎が嗤って奪い去る
イツキ
繰り返して何十年
レイカ
もうとっくに気が付いていたろ
遥輝
こんなよくある話なら
遥輝
結末はきっと一つだけ
遥輝
繰り返した
夏の日の向こう
イツキ、レイカ、遥輝
パッと押しのけ飛び込んだ
イツキ、レイカ、遥輝
瞬間トラックにぶち当たる
イツキ、レイカ、遥輝
血飛沫の色
イツキ、レイカ、遥輝
君の瞳と
イツキ、レイカ、遥輝
軋む体に
イツキ、レイカ、遥輝
乱反射して
イツキ、レイカ、遥輝
文句ありげな陽炎に
遥輝
｢ざまぁみろよ｣
イツキ、レイカ、遥輝
って笑ったら
イツキ、レイカ、遥輝
実によくある夏の日のこと。
イツキ、レイカ、遥輝
そんな何かがここで終わった
～カゲロウデイズ～ 出演 遠藤 イツキ 夜明 星 レイカ＝オリオン ぷりっつ 木更津 遥輝 日下 春夜 イツキの陽炎 レイカの陽炎 使用アプリ テラーノベル アイビスペイント pixiv Chrome
カゲロウデイズ曲パロ物語近日公開予定
目を覚ました8月14日のベッドの上
少年達はただ
星、ぷりっつ、日下
｢またダメだったよ｣
と、一人猫を抱きかえてた
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作品ページ
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