学生設定です
苦手な人はスルーでお願いします
俺は昔っからいじめられやすい性格だった
アニメが好きで
いわゆるオタクってやつ
缶バッチだって普通に
スクールバッグにつけてたし
それは当たり前だと思ってた
でも、ほかのやつから見れば
普通じゃなかったみたいで
「キモイ」といつも言われてきた
でも、好きなのを辞めることは 出来なくて
いじめに耐えながらも
高校生にまでなった
6:00に家を出て
今日も缶バッチをつけ学校に来た
ここの学校でもいじめにあってて
机には「オタクきっしょ」
「キモイよ」「近寄んな」
って酷い言葉が書かれてる
俺が毎朝早く来る理由は
この落書きを消すため
毎日毎日
消しながらいつも泣いてた
奴らの前で泣いたら負けだと思ってるから
落書きを消し終わり
自分の席に着く
イヤホンで好きなアニメの 音楽を聴く
段々とクラスのやつらが入ってきて
俺の存在を無視しながら
自分の席につき
当たり前のように友達と話し出す
こっちをちらちら見ながらなんか言ってる
でもイヤホンをつけてるから 何も聞こえない
この時間は唯一学校でゆっくり出来る時間
周りの音が聞こえなくて 自分の世界に入れる
でもこの時間はすぐ終わってしまう
イヤホンを急に盗られ上を見る
生徒1
生徒2
生徒1
生徒1
生徒2
佐久間大介
机や俺自身になにかされるのはいいけど
缶バッチとかに傷をつけられるのは 本当に嫌だ
ポケットから当たり前のように カッターを出し
缶バッチに当てようとする
ちょうどその時先生が入ってきて
舌打ちをしながら自分の席に 戻って行った
先生も見てるはずなのに
他の奴らだって見てるはずなのに
見て見ぬふりをする
それは俺をいじめてるやつが
学校で1位2位を争う頭の良い奴だから
怒って学校を辞めるってなったら
学校は困るわけで
先生も助けてくれることは無かった
まぁ、もう諦めてるけど
先生は俺をちらっと見て
普通に話を始めた
先生
転校生?
転校生なんで初めてで
クラスがざわつき出す
でも俺には関係ない
助けてくれるやつなんて居ない
どうせそいつも見て見ぬふりをするから
もう諦めてる
先生
ガラガラガラ
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
教室の女子が騒ぎ出す
男の俺から見ても綺麗な顔してて
背も高くてかっこよかったから
先生
阿部亮平
俺の後ろじゃん
話すこともそんなにないんだろうな
でも
席に着く時
阿部くんと目が合って
そらそうと思った時
微笑んでくれた
その笑顔がすごく綺麗で
いわゆる一目惚れってやつ?
一気に顔が暑くなり
鼓動が早くなる
でも、こんな俺に好きになられたら
阿部くんも迷惑だろうな
そう思い
俺は阿部くんへの気持ちを隠すことにした
阿部くんは一気に人気者になって
阿部くんの席の周りには
クラス奴らや他クラスの奴らまで
人がいっぱいになった
もちろん俺をいじめてるヤツらも来て
俺にわざと当たり
「気づかなかったわー」
と気持ち悪い笑顔で囁く
そこに居られなくなった俺は
席から立ち屋上に向かった
屋上ではすることも無く
ただただボーッとしてた
しばらくしてチャイムがなり
教室に戻る
阿部くんの周りには人がいなくなってて
阿部くんは窓の外を見てた
その横顔も綺麗で
鼓動が早くなる
それを抑えるため阿部くんから目を逸らし
自分の席につく
その時
トンットンッ
背中を叩かれた
後ろをむくと阿部くんが 俺の缶バッチを持ち
阿部亮平
と俺に渡してくれる
佐久間大介
「キモイ」
心の中ではそう思ってるんだろうな
多分阿部くんもあっち側の人
時期俺を嘲笑うようになる
「キモイ」というようになる
そうなったとして
俺は阿部くんを嫌いになれるかな?
この時の俺はなんもわかってなかった
この日を際に
俺の人生が
ガラリと変わることになるなんて
1ミリも思ってなかった
コメント
5件
もー、七瀬さんほんと好き!
最高です!!!!!!!!!