これは私が体験したある奇妙な出来事のお話。
ちょっとでいいから聞いてくれるかな。
私がまだ中学生だった頃。
あるゲームが流行ってたんだ。
その名前は…。
咲花
こっくりさん??
咲花
何それ?
真希
私も分かんない…
真希
一体何なの?望。
望
うえぇ!?
望
ふ、二人とも知らないの!?
咲花
悪かったですね!!
咲花
知らなくて!!!
望
ちょっ、咲花〜!
望
怒らなくてもいいじゃんかぁ!w
咲花
怒ってないよw
真希
んで、そのこっくりさん?がどうしたの?
望
最近流行ってるゲームなんだよ!!
咲花
ああ、あの、クラスの皆が最近やってるやつ?
望
そう!それ!!
咲花
ええwやりたくなあーw
望
ちょっ、まだやろうとか言ってないでしょ!w
真希
いや、望ならやろうって言うのくらいわかるw
咲花
ほんとにそれw
望
ば、バレちゃ、しょうがないね!!
望
ねえ!二人共ー!!やろうよ〜!!
真希
こ、怖いやつじゃ、無いよね…?
望
望
え?
望
ああ、うん。
咲花
なに、真希ビビってんの?w
真希
は、はぁ!?
真希
ビ、ビビ、ビビってないし!
咲花
分かりやすぅwww
真希
う、うるさい!!
望
まあまあ!そんな怖くないからやってみよーって!
真希
本当に怖くない…?
望
大丈夫だって!!
咲花
まぁ、望がそこまで言うならやってやってもよい。
望
なんで上からなのw
望
真希も良いでしょー?
真希
う…
真希
い、良いよ!
望
やったー!!
真希
で、でも怖くなったらすぐ辞めるからね!!
望
ほーい
望
んじゃ、今日の放課後やろぉー!!
咲花
おー
真希
い、いえーい
放課後にて
望
うっし!じゃあ…やりますか!
咲花
うえーい
望
あれ、そういえば二人共…ルール知ってる?
咲花
いや、知らん。
真希
知らないねえ…
望
じゃあ、説明しながらやっていくねえ。
咲花
おん
望
望
っし!!
望
準備完了〜!!
咲花
乙。
望
二人共、やり方分かったかな??
真希
うん!
咲花
分かったよ。
望
よぉし!じゃあ、やっていくぞぉぉ!
例のこっくりさんを呼ぶ為にこっくりさんと呼ぶ。こっくりさん。こっくりさ…n……ガタンッ!!
真希
真希
え?
咲花
な、何、今の音…?
咲花
ガ、ガタンッ!!って…。
望
真希
や、やっぱり止めようよ…!
真希
こ、怖い……
咲花
…賛成。
咲花
流石に怖い。
帰ろうと思いドアに手をかけた。
真希
真希
あれ?
真希
え?
咲花
どうしたの…?真希?
真希
あ、あ、開かない…
咲花
咲花
え、嘘…でしょ
望
望
開かないよ。
真希
望…?
咲花
ど、どういうこと…?
望
私が鍵をかけたんだもん。
真希
え、なんで?
望
望
そりゃあ…。
望
君達が逃げられないようにね。
望がそういった瞬間
???
ア、アゥあ、
教室の色んな所から
霊が出てきた。
咲花
ヒ…ッ……!!
咲花
い、嫌だァ!近付かないでぇ!!
真希
咲花!!落ち着いて!
咲花
落ち着いてられるわけ…っ……!
望
望
逃げようと考えたって無駄だよ…?
望
もう…逃げられないよ?
ジリジリと迫ってくる霊達。
ドアはあかないし…もう逃げられない…!!
その時。
ガチャッ!!
謎のおじさん
おい、お前ら!早く来い!!
謎のおじさん
早くこっちに来い!!逃げるぞ!!
真希
真希
……っ!!!
真希
は、早く逃げるよ!咲花!!!
咲花
う、うん…!!
私達はそのおじさんについていき
無我夢中で走り続けた。
気が付くともう学校の門に出ていた。
どうやらそのおじさんは用務員のおじさんだったようだ。
本当に助けてくれて感謝している。
ただ、あの時起きた出来事はなんだったのか。
私達が知る事は無かった。
望は今も行方不明のままだ。
どこに行ったのだろうか。
望
望
ま、待って、
望
お、置いてかないでぇ……
望
まだ教室にいるの…
望
た、助け…テ…。
望が退出しました。







