私の世界とあなたの世界

クラスで一番可愛いあの子と自分

誰かが話しかけるとニコッと笑顔で返してくれてどんな人にも優しい

私も優しくして笑顔もしているのに何で好かれないんだろう

努力だって人より数倍もしている やっぱり遺伝なんだろう

バシャバシャ

ｷｭｯ

綺麗な鏡には醜い私の顔が映っていた

リップやアイプチなど様々なものをつけていく

これだけやっても少ししか変わらない

明らかに優人は愛夏のことが好きそうだった

内心とても傷ついたし自分が惨めに思えた

愛夏は私のことを完全に見下していた

性格悪いなぁと思いながら席に座る

するとお尻がぬるぬるとした

愛夏はわざとらしく言う

きっと愛夏がやったんだろう

確信がついていた

椅子には木工用ボンドが付着している

やっぱりそうだ

予想は的中する

これは証人がいるから決定的な証拠になる

これで愛夏の性格の悪さが分かる

舌打ちをして愛夏は教室から出ていった

さすがの愛夏も作戦失敗なんだろう

この後の教室は静まり返っていた

タッ！

女子たちは愛夏の後を追っていった

追っていって何の意味があるのだろうか

少し怪しいと疑った