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百鬼夜行の華

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百鬼夜行の華

10 - 青い炎は、よく燃えている

♥

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2023年09月14日

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ここは貴族の遊び場

娯楽に飢え、非人道的行為に快楽を見出した人間達の溜まり場である

今宵も、表に出せないような行為に身を投じる

 

……いらっしゃいませ

 

どのようなご要件でしょうか?

 

また貸切をしたい

 

いつも通りで

 

承知しました

 

では、お待ちしております

他言無用のシステムなどないが

相手も貴族だ、喧嘩を売れない

故に、他言無用

どんな行為も見て見ぬふりである

いつも通りの取引を終了させ次の客に目を動かす

 

……

酷く、落ち着いて見えればいいなと思っていた

実際焦りまくりである

どの事件が表沙汰になろうとここは場所を貸しただけと言い張るように店主に言われている

ここに1番来て欲しくない…

……否、1番来て欲しい人物が

目の前まで来ていた

接客をするだけ

ポーカーフェイスを保ち、声を発する

 

いらっしゃいませ

 

ご要件はなんでしょうか?

沙樹

…ここを定期的に貸切にしている人を探している

沙樹

これは「岩永家」当主の

沙樹

岩永未門様のご命令である

 

……承知しました

 

リストを持ってくるので、少しお待ちください

沙樹

分かった

ここに溜まりきった膿を

排除してくれる人がようやく来た

未門

……ここか

沙樹

思ったより近くでしたね

未門

よく調べたな、沙樹

沙樹

岩永の名前を使えば余程のことがない限り1発で分かります

沙樹

…それより、兄様

沙樹

何故ここに?

未門

……人身売買が起きていると聞いた

未門

その中には妖魔を好んで売る人間も居るらしい

沙樹

……妖魔を?

未門

見世物としては丁度いいらしい

沙樹

…それは、夜桜家当主からの話ですか?

未門

……そうだ

沙樹

沙樹

夜桜の家の者が売られた……?

未門

…変だと思わないか?

未門

夜桜はそれなりに力もあったはずだ

未門

それこそ、ここの貴族達を蹂躙出来るほどには

未門

…問題は

未門

何故それが出来なかったのか

未門

純粋に術を縛っていたせいか

未門

刀をここで無くしたからか

未門

もしくは……

未門

争いになるのを避けたのか

沙樹

……待ってください兄様

沙樹

夜桜は白刀・白雪を無くしているのですか!?

未門

そうらしい

未門

本人から聞いたが本当のことだと思う

沙樹

……そう…なのですが…

 

皆様、そろそろ会場入口が閉鎖されます

 

ご参加の方はお早めに入場をお願いします

未門

……時間だ

未門

行くぞ

沙樹

了解しました

 

さぁ!皆様!

 

本日もお集まり頂き誠に感謝致します

 

今宵も、素晴らしき娯楽へと皆様をご招待致します

 

それではトップバッターを飾るのは

 

この人間です!

 

話がまだできず刷り込みには丁度いい年齢です!

 

さぁ!!

未門

……狂ってる

沙樹

兄様…声でバレます

未門

だが…っ!!

沙樹

兄様

沙樹

落ち着いてください

沙樹

ここに来た目的は本来禁止されている人身売買に加え、妖魔を勝手に捕らえていることです

沙樹

前者はもう既に達成していますが

沙樹

後者はまだです

沙樹

まだ、耐えるべきです

未門

……分かった

それから何人も何人も買われていくのを見ていた

買った人物をしっかり記録し後で助けるのも忘れずに

そして終盤に差し掛かり

今日一大きい音が鳴り響いた

 

さぁ!!本日の大目玉商品です!!

良く響く声を合図に

布が掛けられた箱らしき物がステージへと上がった

 

最近は入手することが困難となっていたあの商品です!!

 

値段は皆様にお任せしましょう!

 

本日1番の大目玉

 

妖魔の子供達です!!

ばさっと布が取られ現れたのは…

沙樹

……檻?

檻の中に入った、妖魔の子供達だった

未門

…なんで、あんな場所に…

会場は値段の話で持ち切りだった

それが自然と聞こえなくなってきて

檻の中でひとり座る12歳くらいの女の子を見た時

何故か、怒りがこみ上げてきた

沙樹

(なんだ、なんだこの感覚)

沙樹

(この体すら燃やしそうな怒りは)

訳が分からず悩んでいたら

目の奥、正確には脳の中心辺りで何かが光った

???

……

その子は、1人で本を読んでいるだけだった

さっき見た、12歳くらいの女の子と似ていた

全部諦めて、死にたいような顔をしていた

誰だ、君は、誰なんだ

誰か分からないのに

それを見ていると、とても悲しかった

一瞬で頭に浮かんだあの風景

なんだ、君は本当に誰なんだ

誰なのか、分からないのに

君と同じような感覚をあの女の子に染み込ませた

よく響く声の持ち主も

値段を未だに上げようとしている貴族達も

沙樹

……展開術・炎の嵐

完全に我を忘れて展開術を使うほどには

全部、全部

「不愉快で不愉快で、堪らなかった」

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