テラーノベル
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幻想郷に桜が舞い始める頃… 博麗神社の境内で、霊夢はいつものように掃除をしていた。
霊夢
手を止める。
目の前の石段。
「何か」があったはずなのに、思い出せない
霊夢
その時、背後から声がする
魔理沙
振り向くと魔理沙が箒にまたがったまま降りてきた
霊夢
魔理沙
霊夢は首を横にふる
霊夢
その瞬間
境内の鈴が、ひとりでになった
カランーー
空気が歪む
まるで、世界の縁がめくれたように
魔理沙が目を細める
魔理沙
霊夢の胸がザワつく
その時、遠くの空で 「桜が逆さに舞った」
上に落ちる
重力を無視して
霊夢
霊夢は御札を取り出す
だが、
胸の奥に、消えかけの声が響く
ーー思い出してーー
一瞬だけ見えた
誰かの背中
白いリボン
でも、それでもすぐ霧のように消えた
魔理沙がニヤリと笑う
魔理沙
霊夢は静かに空を見上げる
霊夢
忘れてはいけない何かを、
幻想郷そのものが失い始めている
それが、まだ誰も気づいていない恐ろしい事実だった
コメント
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面白い!次を楽しみにしています!