推しを弱らせたい！

怖かった。病気のことがばれたんじゃないかって。いつもは 安心するゆったりとした声が今は凄く怖い。

なんか、隠してることない？

バレていたのだろうか。いつから？いや、まだ完全には気づかれていない。

嘘をついた。みんなから離れられていくのがすごく怖かった。手術代はすごくお金がかかるし、俺は年下だから皆に迷惑をかけたくなかったんだ。 脳卒中はたまに頭痛がする程度だと伝えた。二つの病気を持ち合わせていること、手術のこと、生きれる可能生は低いことは言わなかった。それはもっと怖かったから。自分の口からいいたくなかったのもあった。

ポン、と頭を撫でられ、罪悪感でいっぱいになった。でも今更いえない… パタン、と扉の閉まる音がして、一人きりになった。

泣き疲れていたのだろうか。いつの間にか朝になっていた。眠っていたらしい。

服を着替え、一階に降りる。

シヴァ目線

昨日のことで頭がいっぱいで、水をだしはなしにしていた。慌てて水を止めて、食卓へ向かう。

ｶﾘｶﾘ

また頭痛か。そう思った。でも、前とは違う。 体が思うように動かない。息が出来ない…声も出ない…苦しい…

椅子から転げ落ち、苦しさが増す。

そこで、プツンと意識が途絶えた。

ｶﾞﾀﾝ