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お節介アゲハと弱虫ヒナタ

第12話 - 一目惚れ

215

2022年09月20日

#ドラマ

#青春恋愛

#高校生

#一次創作

#第3回テノコン

×××

翌日

日向奏星

昨日はどうだった？
先輩とは話せた？

姫川美咲

うん♫

姫川美咲

私の事可愛いねって
言ってくれたんだぁ

日向奏星

よかったじゃん！

姫川美咲

でも・・・

日向奏星

どうしたの？

姫川美咲

そりゃ先輩は好きだし

姫川美咲

付き合いたいって
思ってるけど

姫川美咲

絶対彼女居るだろうし

姫川美咲

私なんて
不釣り合いだろうし

日向奏星

あっ！

姫川美咲

なに？

日向奏星

ホラ！噂をすれば！

姫川美咲

え？

奏星が指差した先には透の姿があった。

姫川美咲

わぁ！先輩だぁ！

鮎原透

あ！美咲ちゃん！おはよ！

姫川美咲

おはようございます♫

日向奏星

じゃあ私先に行っとくね

姫川美咲

あ、ごめんね

姫川美咲

先に教室行ってて

日向奏星

うん！先行ってる

姫川美咲

どうしたんですか？

鮎原透

実はさ美咲ちゃんを
待ってたんだよね

姫川美咲

え？

鮎原透

あ、ごめん

鮎原透

待ち伏せとか
キモいかな？

姫川美咲

ううん。そんな事ないです

姫川美咲

でも・・・

鮎原透

やっぱ迷惑だった？

姫川美咲

そうじゃなくて

姫川美咲

彼女さんに怒られ
ちゃいますよ？

鮎原透

彼女？

鮎原透

あははは！
居ない！居ない！

姫川美咲

えっ！嘘だぁ！

鮎原透

本当だよ！

鮎原透

僕なんか誰からも
相手にされないから

姫川美咲

こんなにカッコよくて
爽やかなのに？

鮎原透

そんな事言ってくれるの
美咲ちゃんだけだよ♫

鮎原透

ありがと♫美咲ちゃん

鮎原透

お世辞でも嬉しいよ

姫川美咲

いや、そんな
お世辞なんて・・

鮎原透

でさ、今日美咲ちゃんを
待ってた理由なんだけど

姫川美咲

は、はい・・・

鮎原透

実はどうしても
伝えたい事があって

姫川美咲

伝えたい事？

鮎原透

実は僕・・・

鮎原透

美咲ちゃんの事

鮎原透

好きになっちゃた
みたいなんだよね

姫川美咲

えっ？私を？

鮎原透

迷惑・・かな？

姫川美咲

迷惑なんて
とんでもないです！

姫川美咲

でも何で先輩が
私なんか？

姫川美咲

先輩くらい
かっこいいなら

姫川美咲

私じゃなくて
もっと他に──

鮎原透

まぁ、何て言うかな

鮎原透

一目惚れ？って感じ？

姫川美咲

う、嬉しいです

姫川美咲

私・・めちゃ
嬉しいです♫

鮎原透

本当に？

姫川美咲

私も・・その
先輩に一目惚れしてて

鮎原透

まじで？本当に？

姫川美咲

は、はい・・・

鮎原透

まさかの
両想いだったなんて

鮎原透

やべぇ。すげぇ嬉しい

姫川美咲

私も嬉しい・・

鮎原透

じゃあさ、いきなりで
申し訳ないんだけど

鮎原透

今日の昼休みに
僕と一緒にご飯とか
食べてくれないかな？

姫川美咲

一緒に？

鮎原透

美咲ちゃんの事
もっと知りたいし

鮎原透

僕の事も美咲ちゃんに
もっと知ってほしいんだ

姫川美咲

はいっ！是非
ご一緒したいです！

鮎原透

よかったぁ。

鮎原透

断られたら
どうしようって
不安だったんだよね

姫川美咲

先輩からのお誘いを
断る訳ないじゃないですか

姫川美咲

むしろ私からお願い
したいくらいです！

鮎原透

そう言ってもらえて
良かったよ

鮎原透

ならさ早速
LIME交換しない？

姫川美咲

はいっ！お願いします！

姫川美咲

奏星！どうしよ！

日向奏星

どうしたの？

姫川美咲

先輩から好きだって
言われちゃった！

日向奏星

え？本当に？

姫川美咲

うん♫
一目惚れなんだって♫

姫川美咲

こんな偶然ある？

姫川美咲

わぁ〜夢みたい♫

日向奏星

よかったじゃん！

姫川美咲

さっそくLIME交換して

姫川美咲

今日の昼休みを
一緒に過ごす事になった

日向奏星

もうそこまで
発展したの？

姫川美咲

うん♫

姫川美咲

凄くない？

日向奏星

でも、ちょっと
急すぎない？

姫川美咲

なに？その反応・・

日向奏星

いや、別に
変な意味じゃなくて

姫川美咲

奏星はいいよね！
揚羽くんが居るんだから

日向奏星

いや、だから──

姫川美咲

自分が順調にいってる
からってさ・・・

姫川美咲

調子乗りすぎじゃない？

日向奏星

いや、ごめん・・

日向奏星

そんなつもりは──

姫川美咲

もう！いい！

姫川美咲

奏星に話した私が
バカだった！

日向奏星

いや、だから──

姫川美咲

話しかけないでよっ！

姫川美咲

ふんっ！

日向奏星

（美咲・・・）

和久井龍也

・・・・・

揚羽凛太郎

なんか雰囲気
悪くないか？あの二人

昼休み

姫川美咲

さ！先輩と
ご飯行かなきゃ

日向奏星

あの・・美咲？

日向奏星

さっきはごめ──

姫川美咲

だから話しかけないでって
言ったでしょ？

姫川美咲

日本語理解できてないの？

和久井龍也

ん？

日向奏星

でも──

姫川美咲

邪魔！どいてよ！

日向奏星

あっ・・ごめん・・

姫川美咲

ふんっ！

日向奏星

・・・・・

揚羽凛太郎

日向？大丈夫？
なんか姫川とあったの？

日向奏星

いや、別に・・・

揚羽凛太郎

いや、明らかに暗いじゃん！

揚羽凛太郎

何かあっただろ！絶対！

日向奏星

揚羽くんには
関係ないから！

揚羽凛太郎

心配なんだよ！

揚羽凛太郎

その・・なんというか

揚羽凛太郎

好きな子が
そんは顔してると・・

日向奏星

揚羽くん・・・

日向奏星

ぐすっ・・・

揚羽凛太郎

日向・・・

日向奏星

実はね──

揚羽凛太郎

そんな事が・・・

日向奏星

私・・美咲に
謝りたいんだけど

日向奏星

何で言ったらいいか
分からなくて・・・

和久井龍也

・・・・・

龍也は席から立ち上がる

揚羽凛太郎

龍也？どっか行くのか？

和久井龍也

いや、飯食いに行くんだよ

揚羽凛太郎

あ！待って！俺も──

和久井龍也

お前は日向のそばに
居てやれよ！

和久井龍也

俺の事はいいからさ！

揚羽凛太郎

あ、悪い・・・

和久井龍也

気にすんな！

ガラガラ

日向奏星

ごめんね・・・
揚羽くん

揚羽凛太郎

いいよ！気にしなくて

揚羽凛太郎

なんというか、その

揚羽凛太郎

側に居たいんだ・・

日向奏星

揚羽くん・・・

鮎原透

どうしたの？美咲ちゃん

鮎原透

何かあったの？

姫川美咲

いや、別に・・・

鮎原透

話してよ！

鮎原透

心配なんだよ

姫川美咲

実は──

姫川美咲

ねぇ？ひどくないですか？

姫川美咲

先輩はそんな人じゃないのに

鮎原透

（こりゃ使えそうな話だな）

鮎原透

全くだよね！その子！

鮎原透

僕は真剣に美咲ちゃんを
好きで居るだけなのに

姫川美咲

ですよね？

鮎原透

（こいつの話を
全面的に肯定して）

鮎原透

（友情関係を壊して）

鮎原透

（孤立させてやる）

鮎原透

（そうすれば
こいつの心の拠り所は）

鮎原透

（俺しか居なくなる！）

姫川美咲

ほんとサイテー

鮎原透

大丈夫だよ美咲ちゃん

鮎原透

君には僕が
居るじゃない！

姫川美咲

先輩・・・

姫川美咲

私、嬉しい・・・

鮎原透

僕は美咲ちゃんの
味方だからね？

姫川美咲

ありがとうございます

和久井龍也

・・・・・

和久井龍也

（こいつ・・・）

和久井龍也

（何か企んでやがんな）

和久井龍也

（ん？待てよ？）

和久井龍也

（あっ！思い出した）

和久井龍也

（鮎原って名前！）

和久井龍也

（確か中学ん時に──）

和久井龍也

（・・・・・）

和久井龍也

（こりゃ姫川が危ねぇ）

碧江涼太

ん？お前！
そこで何してんの？

和久井龍也

あ？

ドサァァァ

和久井龍也

うぐっ・・・

姫川美咲

え？和久井？

姫川美咲

なんで和久井が居るの？

和久井龍也

姫川・・・

和久井龍也

今すぐ逃げろ・・・

姫川美咲

は？

鮎原透

ん？どうした？
何だ？こいつ

碧江涼太

なんかこいつが
ドアの向こうで

碧江涼太

聞き耳たてて
コソコソしてやがったから

碧江涼太

とりあえずシメといた

鮎原透

何？

鮎原透

俺とした事が
とんだヘマやらかした
みてぇだなぁ

姫川美咲

え？先輩？

鮎原透

あーあ・・・

鮎原透

文化祭で決めようって
思ってたのになぁ

鮎原透

しくじったわ

碧江涼太

こいつどうする？

鮎原透

とりあえず
それ以上舐めた口
きけねーようにシメとけ

姫川美咲

ちょ！先輩？

鮎原透

大丈夫だよ美咲ちゃん

鮎原透

たぶん、こいつも
日向さんと同じように

鮎原透

僕と美咲ちゃんの仲を
引き裂こうとしてるんだよ

姫川美咲

え、でも、だからって

鮎原透

言ったろ？僕は
美咲ちゃんの味方だって

姫川美咲

で、でも・・・

和久井龍也

騙されんな！姫川！

和久井龍也

そいつは女を弄んで

和久井龍也

自殺に追い込むような
クズ野郎だ！

姫川美咲

え？

鮎原透

黙れ！

透は倒れ込む龍也の顔を靴の底で踏みつける

和久井龍也

うぐわぁぁ

姫川美咲

ちょ！先輩！やめてっ！

鮎原透

え？なんで？

姫川美咲

何でって・・・

姫川美咲

そんな乱暴は──

鮎原透

美咲ちゃんは
こいつが憎くないの？

姫川美咲

え？

鮎原透

こいつはデタラメ言って
僕を美咲ちゃんから
遠ざけようとしてるんだよ？

鮎原透

嫌じゃないの？

姫川美咲

だからってこんな──

鮎原透

だってこれは
明らかな名誉毀損だよ

鮎原透

普通に犯罪なんだからね？

鮎原透

これは相応なバツだよ

姫川美咲

先輩・・・

和久井龍也

へへへ、犯罪ねぇ・・・

鮎原透

何がおかしい？

和久井龍也

あんたの口からそんな
言葉が聞けるとはな

鮎原透

なんの話だ？

和久井龍也

あんた・・・

和久井龍也

中学──霞北中だろ？

鮎原透

まだ言ってるよ

鮎原透

だから俺は──

和久井龍也

俺が中2の時

和久井龍也

ある女子生徒の
自殺未遂騒ぎがあった

鮎原透

！？

姫川美咲

自殺未遂？？

鮎原透

聞かなくて良いよ
美咲ちゃん

鮎原透

こんな奴の妄言に
耳を貸す必要ない！

和久井龍也

俺はその子助けに
なりたいって言う
リンと一緒になって

和久井龍也

そいつの悩みを
聞いてやってた

姫川美咲

揚羽くんと？

鮎原透

・・・・・

和久井龍也

そして──

和久井龍也

凛太郎と一緒になって
悩みを聞いてやる内に

和久井龍也

その子と体の関係に
なった男の名前が出て来た！

姫川美咲

体の・・関係

和久井龍也

そして──

和久井龍也

その子は妊娠したんだ

姫川美咲

にん・・しん

和久井龍也

その子は正直にある男に
妊娠の事実を打ち明けた

和久井龍也

けどそのある男は──

和久井龍也

妊娠してると
知った瞬間に

和久井龍也

その子の事をあっさりと
捨てやがったんだ！！！

姫川美咲

それで・・自殺未遂

和久井龍也

ああ！そうだ！

鮎原透

（コイツ・・・）

和久井龍也

そしてそのある男が──

和久井龍也

「同じ中学の先輩」
だって事も聞かされた

姫川美咲

同じ中学の先輩？

姫川美咲

それってまさか・・・

鮎原透

だから聞くな
っつってんだろ！！

和久井龍也

ああ！その
まさかだよ！姫川！

和久井龍也

その女を弄んで
捨てた男こそ

和久井龍也

鮎原透！こいつなんだ！

姫川美咲

え・・嘘！？

碧江涼太

うっそ・・まじ？

碧江涼太

お前そんな事してたの？

鮎原透

お前まで何言ってんだ？

鮎原透

こんなの何の証拠もねぇ！

鮎原透

こいつの妄想だろ？

鮎原透

そもそもそんな
話が本当なら

鮎原透

俺はなんらかの
制裁を受けてるはずだ

和久井龍也

あんたの父親は有名
百貨店「鮎屋」の社長だ

和久井龍也

もみ消しなんざ
数えきれないほど
やってきたろ？

和久井龍也

そういうのは
権力者の十八番だろ？

鮎原透

・・・・・

和久井龍也

知らねーとでも
思ったか？七光り野郎！

鮎原透

くっ・・・

碧江涼太

そういやお前・・

碧江涼太

中学ん時に面倒な事が
起きた事があるって

碧江涼太

この前言ってたよな？

碧江涼太

それってこいつが
言ってる話しなんじゃね？

鮎原透

はぁ？お前は誰の
味方なんだよ！

和久井龍也

あんた！パーカーのヤツ！

碧江涼太

え？俺？

和久井龍也

あんた！姫川を
安全なとこに！

和久井龍也

逃がしてやってくれ！

碧江涼太

お、俺が？

碧江涼太

どうして俺が──

和久井龍也

アンタはこいつみたいな
クズじゃねーみてーだ！

和久井龍也

頼む！大切な友達なんだ！

和久井龍也

だから！頼む！

碧江涼太

・・・・・

姫川美咲

和久井・・・

鮎原透

させるかよ！

碧江涼太

おっと！

涼太は美咲の体を自らに抱き寄せる

鮎原透

てめぇ・・・

碧江涼太

悪いね！

碧江涼太

お前は利用価値があるから
今まで一緒に居ただけだから

鮎原透

裏切んのか？クソ！

碧江涼太

俺は女の子とヤるのは
大好きだけどさ

碧江涼太

女の子は大切にしたいって
矜持は持ってっからさ！

鮎原透

クソ・・・

碧江涼太

だから女の子を弄んで
自殺に追い込むようなお前には

碧江涼太

流石に協力
できねーよ！

和久井龍也

頼む！逃がしてやってくれ

碧江涼太

任せとけ！
パーカーの後輩！

鮎原透

逃がさねーよ

和久井龍也

手出しはさせねぇぞ

龍也は透を力強く足蹴りする

鮎原透

うぐ・・・

和久井龍也

早く！いまのうちに！

碧江涼太

ああ！

碧江涼太

行こうか美咲ちゃん

姫川美咲

でも和久井が・・

和久井龍也

お前は自分の事だけ
考えてりゃいい！

和久井龍也

俺は大丈夫だから
さっさと逃げろ！

姫川美咲

（和久井・・・）

姫川美咲

（なんで私なんかの為に）

鮎原透

クソ・・・

鮎原透

てめぇのせいで
計画がめちゃくちゃだぜ

和久井龍也

へへへ！残念だったな

鮎原透

どう落とし前
つける気だ？あぁ？

和久井龍也

そりゃこっちの
セリフだぜ

和久井龍也

大切なダチを食い物に
しようとしたツケ

和久井龍也

しっかり払ってもらうぜ！

鮎原透

ツケだぁ？

鮎原透

そりゃこっちの
セリフだよ！バーカ！

鮎原透

三下が調子に
乗りやがって！

鮎原透

お前なんか
親父に言えば──

和久井龍也

相当パパ様が
好きみてーだな？

和久井龍也

ファザコン野郎

鮎原透

あぁ？

和久井龍也

勘違いしてる
みてーだから

和久井龍也

この際俺が
ハッキリ言ってやるよ

和久井龍也

お前が周りから
チヤホヤされてんのはな

和久井龍也

お前が立派な人間
だからって訳でも──

和久井龍也

お前の事がみんな
好きだからって訳でもねぇ

鮎原透

・・・・・

和久井龍也

てめぇの側にいれば
何か得があるんじゃ
ねーかって

和久井龍也

損得勘定がまわりの
人間にあるから

和久井龍也

チヤホヤされてるだけだ

鮎原透

てめぇ・・・

和久井龍也

それを全部てめぇの
手柄みてぇに
ドヤ顔で語りやがって

和久井龍也

馬鹿の一つ覚えみてーに
パパが敷いたレールの上を

和久井龍也

ただ何も考えず歩いてるだけの
七光りの馬鹿息子のくせにな！

鮎原透

言いたい事は
それだけか？

和久井龍也

あ？

鮎原透

この恵まれた地位を
利用して何が悪いんだ？

和久井龍也

・・・・・

鮎原透

この国ではない
金を持ってる奴が
正義なんだよ！

鮎原透

わかるか？あ？

鮎原透

何も持ってねー奴に
何か言われても

鮎原透

雑音でしかねーよ

和久井龍也

だから、その金を
持ってんのは
お前のパパだろーが！

和久井龍也

まぁ、てめぇみたいな奴に
これ以上何か言っても
時間の無駄だからよ

和久井龍也

さっさと寝とけよ！

和久井龍也

クズやろー

鮎原透

くくく・・・

鮎原透

威勢がいいなぁ

鮎原透

言ってなかったが

鮎原透

俺は極真空手
2級の茶帯だ！

鮎原透

てめぇなんざ
ひと捻りだ！

和久井龍也

・・・・・

鮎原透

なんだ？さっきの
威勢はどうした？あ？

和久井龍也

確かに俺じゃ
あんたには
勝てねーかもな

鮎原透

・・・・・

和久井龍也

けどお前から姫川を
引き離せたんなら

和久井龍也

その後はどうでもいい！

鮎原透

はぁ？なんだ？

鮎原透

お前、あんなバカな女が
タイプなのか？笑えるな

和久井龍也

てめーが姫川を
語ってんじゃねーよ

鮎原透

あ？

和久井龍也

あいつは、過去の罪と
真剣に向き合って

和久井龍也

過去を受け入れて

和久井龍也

着実に前に進んで
変わったんだよ

鮎原透

はぁ？なんの話だ？

和久井龍也

俺はそういう奴は好きだ！

和久井龍也

だから、そんな姫川を
食い物にしようとした

和久井龍也

お前だけは許せねー！

鮎原透

まぁ、何言ってんのか

鮎原透

意味分かんねーけど

鮎原透

てめーが俺に
ムカついてる
ってのは分かったわ

鮎原透

けど肝心な俺にゃ
勝てねーんだろ？

和久井龍也

俺が勝たなくても

和久井龍也

俺には代わりに姫川を
護ってくれるダチが居る

和久井龍也

お前にはそんなダチ
居ねーだろうがな

鮎原透

くっ・・・

和久井龍也

ゴタクはいいからよ
さっさとやろうぜ

鮎原透

クソが！殺してやるよ！

お節介アゲハと弱虫ヒナタ

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え、まって今回和久井くん爆イケやん!!

×××

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