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#魔王
#まおクラ
五十嵐零斗
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五十嵐零斗
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タイガ
タイガ
ズル、……
???
タイガが引っ張っていくうちに、 その子の傷が見えてくる。 かなり酷いものだ、そして……
タイガ
タイガ
タイガ
黒角── それを見て、彼は絶句した。 黒角の持ち主は圧倒的なフィジカルと 魔力を持つ、正しく魔王にふさわしい者…… 本来は魔王家の血筋にしか生まれない筈だが、生憎タイガの身内は全員死亡している。 ならば、何故。
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
そう呟きつつ、タイガは その子を背負って走り始めた。
タイガ
魔界と人間界の境界線近くまで着いた頃、 背負っていた少女に異変が起こった。 心臓の音がしない、魔力の気配が みるみるうちに薄れていく。
タイガ
???
心臓マッサージをしても、覚えたての 電流魔法を流してもピクリともしない。 このままでは少女は死んでしまう。 どうすれば、どうすれば───
タイガ
タイガ
タイガは自分の鞄を漁り始めた。 出てきたのは帰り際時雨が渡してきた 和菓子、古代魔法の魔導書、 魔力制御のブローチ…… どれも今は役に立たない物ばかり。 その時、ふとある物が目に入った。
タイガ
タイガが手に取ったのはあの得体の知れぬ 魔法瓶だった。何が起こるかは一か八かだが、 何もしないよりかは遥かにマシだ。 それに、この魔法瓶には角や翼を 新たに生やすほどの強力な 再生&回復力があるんだから 助かる可能性はある。
タイガ
そう言ってタイガは少女にそれを飲ませた。 喉が動かない為角度を 調整しながら飲み込ませる。 "上手くいくといいが…" そう思いながらタイガは一心に 少女を見つめていた。
???
???
???
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
???
なんとか城に到着し、先日掃除を終えた 部屋のベッドへその子を寝かせた。 改めて見てみるがやはり酷い傷。 右眼は恐らく失明しており、背中の傷は 膿んでいた。早く手当しなければ。
タイガ
タイガのように元々頑丈ならまだしも、 瀕死で手当てなしで寝かせるのは あまりにも酷だ。悩んでいる暇はない。
タイガ
三十分後……
タイガ
タイガ
暫くベッド脇に腰を掛け、 少女を見ていたがふと、ある違和感を持った。
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
あれから数日……
・ ・ ・
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
タイガはいつもの談話室で ソワソワしながらそう呟いた。 あの子が、マジで目覚めないのだ。 辛うじて息はあるし、傷も薄れてきたのだが、 一向に目覚める気配が無い。
タイガ
そんな風に項垂れていた時だった──
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
タイガ
そう言って時雨は魔水晶の通信を切った。 今すぐ通信しながら迎えに行きたい所だが、 魔水晶は本来魔王が戦闘状況を 確認する為の物だ。 城外では使用出来ない。 大人しくここで待ってる方が、 合流出来るだろう。
タイガ
タイガ
タイガは早速、城門の近くまで向かっていた。 時雨は意外と方向音痴だ。ここなら ギリギリ通信も出来るし、 何かあったらすぐに迎えに行ける。
タイガ
丁度いい感じの岩に腰掛け、城門の方を 見やりながら片手でちっちゃく魔法の 練習をしていた。 その時──
タイガ
タイガ
タイガ
???
コメント
1件
うわあ、今回も面白かった…!タイガが瀕死の魔族の少女を助ける場面、すごくドキドキしたよ。あの魔法瓶を迷いながらも使う決断、彼の優しさと「やるしかない」って覚悟が伝わってきてじーんときた。それに、時雨が幽霊怖がってるシーンはちょっとほっこりした(笑)。この子が目覚めたらどんな会話が始まるんだろう…続きがすごく気になる!