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サヅキ

ハァ……ハァ……

X

どうした?

X

その程度の力で俺を殺ろうと?

サヅキ

まだだ……

サヅキ

まだ僕は……本気を………

X

何を強がってる?

X

その剣を支えに立ってる時点でもう限界が近いではないか

X

俺を負かすといったその威勢はどこにいったのやら…

サヅキ

まだ……負けて……ない

X

さっきも言ったはずだ

X

剣を支えに立ってる時点で負けだ

X

残念だがここでお前にはくたばってもらう…

サヅキ

クソッ………

サヅキ

僕は……

サヅキ

何も……出来ないのか……

X

…のは、今じゃない

サヅキ

……なに?

X

お前にはまだ生きていてもらわないと困る

X

俺の欲しい情報を持ってるのはお前かもう1人の男または…

X

お前らの後ろにいる神の存在だ

サヅキ

君が欲しがってる情報が何かを僕らは持ってるか分からない

X

では、ひとつ聞かせてもらおう

サヅキ

なにをだ?

X

【神の遺産】は何処にある?

サヅキ

神の遺産?

サヅキ

僕はそんな情報知らない

X

なら聞き方を変えよう

X

神の遺産の正体を知ってるか?

サヅキ

今言ったはずだ

サヅキ

僕は神の遺産というものについて何も知らない

X

なるほど……

X

あくまでシラをきるつもりなのか

サヅキ

ほんとに……知らない……

サヅキ

考えてみろ

サヅキ

僕が今ここでシラをきる理由がないだろ?

サヅキ

どうせ今の僕では君に対抗するだけの力は持ってない

サヅキ

なら、素直に話した方がまだ助かる可能性もあるはずだ

X

俺がそんなに心優しい奴に見えてるのか?

サヅキ

なんとなくだけどね…

サヅキ

君の目的と破壊活動をしてる奴らの目的

サヅキ

少しズレてるような気がするからね

サヅキ

分かりやすくいえば君は第3勢力みたいに物僕は見えたね

X

X

そうか…

X

まぁ当たらずも遠からずってやつだな

X

お前は神の遺産を知らないのだな

サヅキ

残念ながらね…

X

なら後ろの女は何か知ってるか?

サキ

…知らない

サキ

私はまだこの世界に来て少ししかいない

サキ

サヅキくん達よりここにいる時間も少ない

サキ

だから私も神の遺産なんてものは分からない

X

お前も知らないか…

X

なら、もう一人の男に話を聞くか…

サヅキ

僕を殺さないのか?

X

お前にはまだ働いてもらうからな

X

神の遺産について調べてもらおう

サヅキ

なんで僕が…

X

気にならないのか?

X

なぜ俺が神の遺産と呼ばれるものを探しているのか

X

神の遺産の正体はなんなのか…

X

俺はそれを知りたい

X

俺の予想は神の遺産とは圧倒的な力だと思っている

サヅキ

チカラだと?

X

世界を変える程の大きな力だとな

X

だが情報が少ないからこの考えはあくまで俺の願望でもあるがな

サヅキ

僕に神の遺産を調べさせるために生かすのか

X

それだけでは無い

X

お前も悔しいだろ?

X

何も出来ずに負けたこの勝負が…

X

それも女の前で恥を見せてるからな

サヅキ

クッ……

X

だからお前にチャンスを与える

X

それを含めてお前を生かす選択をした

X

少しの間だが神の目も欺けるだろう…

X

もっと強くなってこい

X

この負けた悔しさ…いや、恥をかいた屈辱と俺を憎むその力を糧にな……

サヅキ

ま……て…

去りゆくXを追いかけようとするが既に体は限界を迎えていた

1歩前に踏み出しただけでバランスを保てなくなりそのまま倒れてしまう

サキ

サヅキくん!

サヅキ

サ……キ……

サキ

少しだけ待っててね

サキ

私が治癒魔法で…

サヅキ

助かる……

サキ

(神の遺産……)

サキ

(そんなものがこの世界にあると言うの?)

サキ

(でもサヅキくん達の話ではこの世界は創られた世界)

サキ

(それもかなり最近に…)

サキ

(だとすればこの世界に神の遺産なんてものはあるはずがないのでは?)

サキ

(だって前の世界は滅びたから今の世界があるってサヅキくん達は話してた…)

サキ

(にも関わらず神の遺産と言う言葉が生まれてる)

サキ

(もしかして彼はほんとに……)

サヅキ

うぅ……

サキ

さ、サヅキくん!

サキ

どう!?

サキ

傷の具合は?

サヅキ

だいぶ楽になったよ

サヅキ

それより…なさけない所を見せたね…

サキ

そんな…

サヅキ

僕はもっと強くならなくちゃいけない…

サヅキ

今回は相手の情けに助けられた…

サヅキ

そんな惨めな…

サヅキ

借りがある命なんて僕は……

サキ

私を守ろうとしてくれた

サキ

それだけで十分カッコイイじゃない

サキ

自分よりも他者を思う気持ち

サキ

それって何と比べてもそれほどカッコイイもの程ないと思うよ

サヅキ

でも…

サヅキ

それでも勝負には負けた…

サヅキ

そこはカッコ悪いさ……

サヅキ

もうこんな惨めな姿は見せないよ

サヅキ

サキにも、みんなにも迷惑だしね

サキ

私は迷惑なんて…

サヅキ

与えられたこの命…

サヅキ

アイツを殺すその時まで他のやつなんかに絶対に奪わせたりはしない…

世界滅んだので創り直しになります

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