テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

神城組の天使のような死神

一覧ページ

「神城組の天使のような死神」のメインビジュアル

神城組の天使のような死神

10 - 第八話「神城組の男たち、ホワイトデーは一大事!?」

♥

250

2025年03月25日

シェアするシェアする
報告する

古愛真珠

みなさん、おはこんにちこんばんは。

古愛真珠

古愛真珠です。

古愛真珠

今回はちょっと…いやかなり修羅場な展開になります。

古愛真珠

そんじゃ、どうぞ。

前回のあらすじ バレンタインに告白をしかけた真奈美。 篠崎真奈美親衛隊4人(長門・市合・安芸・広瀬)は順番にもらったチョコを開けた。 真奈美からのラブレターが添えられていたのは…長門であった。

市合麟太郎

…は?

市合麟太郎

変な冗談やめろよ。

長門碧

冗談なんかじゃないですよ。

あなたが、ずっと好きでした 真奈美

長門碧

これを見て信じられないんですか?

市合麟太郎

だ、だって真奈美が書いたものじゃない…!

長門碧

そんなわけないですよ。

長門碧

この筆跡は間違いなく真奈美のものです。

安芸直治

だったらなぜ、長門の兄貴だけじゃなく僕達にまでチョコを作ったんでしょう?

長門碧

簡単な話だ、安芸。

長門碧

真奈美は慎重な性格だ。

長門碧

もし誰かにチョコを盗まれでもしたら…と考えたんだろう。

市合麟太郎

んなことどうでもいい!

広瀬大聖

市合の兄貴、落ち着いてください。

市合麟太郎

落ち着いていられるかよ!

市合麟太郎

俺が…俺だって真奈美が好きだった。

市合麟太郎

なんで…どうしてだよッッ!

長門碧

さっきも言ったじゃないですか。

長門碧

真奈美のハートを奪ったのは俺。

長門碧

兄貴は負けたんです。

市合麟太郎

お前兄貴分になんてことッ…!

市合が長門の胸ぐらをつかむ

長門碧

関係ないでしょう?

長門碧

この恋に、上も下も。

長門碧

俺は勝者で兄貴は敗者なんです。

長門碧

現実を受け入れろよ…敗者どもが。

その日を境に、神城組は殺伐としてしまった。

長門碧

……。

市合麟太郎

……。

安芸直治

……。

広瀬大聖

……。

篠崎真奈美

…なんですか?

篠崎真奈美

そんなジロジロ見られると怖いんですけど…。

市合麟太郎

いや…なんでもない。

安芸直治

…さっき、カシラが呼んでたよ。

篠崎真奈美

あ、ありがとうございます。

篠崎真奈美

じゃあちょっと行ってきます。

篠崎真奈美

何か書類に不備でもありましたか?

名波和親

いや、ただ…。

名波和親

お前がアイツ(長門)に告白したと聞いた。

篠崎真奈美

相変わらずの耳の速さですね…。

篠崎真奈美

でも何でですか?

名波和親

…それがお前の本心かを聞きたい。

篠崎真奈美

…どういうことです?

名波和親

もし…お前のその気持ちが過去のことに対する感情だとするなら俺も親父も認めない。

篠崎真奈美

……まぁ、過去のこともちょっとは関係してますけど…。

篠崎真奈美

でも、それと今の気持ちは、別です。

篠崎真奈美

私は、彼が好きです。

名波和親

…フッ。

名波和親

あんな弱々しい幼女がここまで大きくなってたんだな。

名波和親

俺は応援する。

名波和親

ただ…。

篠崎真奈美

ただ?

名波和親

残りの3人の地雷を踏みつけるような真似はするなよ。

篠崎真奈美

あの人達の地雷、どこに埋まってるかわからないんですよ…。

篠崎真奈美

分かったら苦労しないんですけどね。

名波和親

バレンタインの日はかなり荒れてたぞ。

名波和親

お前は見回りで知らなかっただろうが。

篠崎真奈美

…以後気をつけます。

安芸直治

あのちょっといいですか?

市合麟太郎

…どうしたぁ?

広瀬大聖

……。

安芸直治

思ったこと言っていいですか?

安芸直治

真奈美は告白しました。

市合麟太郎

そんなのわかってる。

安芸直治

でも長門の兄貴はまだ答えていません。

市合麟太郎

……!?

広瀬大聖

…?

安芸直治

長門の兄貴が返事をする前に、真奈美を奪えば_

市合麟太郎

逆転のチャンスがあるってわけか。

広瀬大聖

まだ負けてはいないってことか。

安芸直治

じゃ、僕は言いましたよ。

安芸直治

僕だって、負けるつもりはありませんから。

市合麟太郎

いつでもかかってこい。

市合麟太郎

俺が勝者でWinnerだ。

安芸直治

どっちも同じ意味です。

広瀬大聖

負ける気がしないな。

市合麟太郎

来るホワイトデー…決戦だ。

3月14日

篠崎真奈美

ただいまでーす。

篠崎真奈美

ん?

篠崎真奈美

なにこれ?

篠崎真奈美

手紙?

22時に港の見える丘公園で待ってる

篠崎真奈美

誰?

篠崎真奈美

宛名書いてないんだけど…。

安芸直治

あ、真奈美…!

安芸直治

ちょっと手伝ってほしいんだけど…いい?

篠崎真奈美

え、いいけど…。

パタン(ドアを締める)

篠崎真奈美

手伝うことって?

安芸直治

……ないよ。

篠崎真奈美

え?

ガチャッ(ドアに鍵を掛ける)

篠崎真奈美

じゃ、じゃあ何で…(汗)

安芸直治

真奈美は鈍感だね。

安芸直治

恋愛小説とか好きな割には、こういうシチュエーションで何が起こるのか…

安芸直治

わからないの?

安芸が真奈美の正面に立つ

篠崎真奈美

ひッ…

安芸直治

目、つぶって。

篠崎真奈美

な、なにする気…?

安芸直治

いいから。

真奈美が目を瞑る

安芸直治

いいこだね。

さわっ(安芸が真奈美の首を触る)

篠崎真奈美

ッ…ぁ///

安芸直治

首、感じてる?

篠崎真奈美

んッ…早くして…

安芸直治

もういいよ。

安芸直治

目、開けて。

目を開ける

篠崎真奈美

…?

篠崎真奈美

何か変わった?

安芸直治

ほらこれ見て。

安芸が鏡を見せる。

篠崎真奈美

わぁ…!

篠崎真奈美

おしゃれ…!

安芸直治

でしょ?

安芸直治

真奈美、いつも首元が寂しいから……どう?

篠崎真奈美

ありがと!

篠崎真奈美

大事にするね!

安芸直治

(かわいい。)

安芸が真奈美を抱きしめる

篠崎真奈美

えっ?ちょっ…

安芸直治

…。

篠崎真奈美

な、何?

安芸直治

…。

安芸直治

何で…何が、僕に足りなかったの?

安芸直治

長門の兄貴と僕の、何が違うの?

篠崎真奈美

そんなッ…何がなんて

安芸直治

じゃあ僕でもいいじゃん。

安芸直治

僕を…選んでよ。

篠崎真奈美

安芸兄…?

チュッ…(首元)

篠崎真奈美

あ、安芸兄?

ガブッ ジュルッ

篠崎真奈美

ぁ”ッ、んぅ…♡

安芸直治

ぷはッ…。

篠崎真奈美

な、何してッ!??

安芸直治

しーっ。

安芸直治

静かにしないと…バレちゃうよ?

キスマを撫でる

篠崎真奈美

は、ぁッ…んッ♡

安芸直治

まだ長門の兄貴と何もしてない……

安芸直治

あ、嘘だね。

安芸直治

知ってるよ。

安芸直治

真奈美と長門の兄貴、キスしたこと。

安芸直治

でも、自分のモノだってマークつけてないなら…つけてもいいでしょ?

篠崎真奈美

やッ…いやッ、だめ…。

安芸直治

止まると思う?

キスマを舐める

篠崎真奈美

あぁッ♡

安芸直治

やっぱり首も弱いんだ。

安芸直治

真奈美の可愛い声、もっと聞きたい。

篠崎真奈美

おねがい…だめ、だめだから…。

市合麟太郎

あれ?なんでカギかかってんだ?(外)

安芸直治

ッ!?

篠崎真奈美

ッ!?

真奈美がドアに向かって走る

市合麟太郎

真奈美!?

篠崎真奈美

あ、ごめんなさい。

篠崎真奈美

ついクセでかぎかけちゃって…!

篠崎真奈美

じゃッ…!

真奈美が走り去る

安芸直治

…。

市合麟太郎

おいおい抜け駆けか?

安芸直治

別にそんなんじゃないですよ。

安芸直治

そんなに不安なら行動すればいいんですよ。

安芸直治

僕のターンは終了です。

安芸が出ていく

市合麟太郎

(あいつも贈り物作戦、か。)

ネックレス・チョーカーの意味は 「離したくない」 首にしっかりつけるチョーカーは 「束縛」 の意味が強くなる

篠崎真奈美

(ホントなんだったんだろ…。)

市合麟太郎

おい真奈美ぃ。

篠崎真奈美

あ、はい!

市合麟太郎

ちょっと…。

篠崎真奈美

何か?

市合麟太郎

あ、あ〜…えっとぉ、そのぉ…。

篠崎真奈美

市合麟太郎

(やべぇ…考えてた言葉が出てこねぇ。)

市合麟太郎

あ〜、その、つまりぃ…な?

篠崎真奈美

つまり?

市合麟太郎

だから、その…あー、あー…。

篠崎真奈美

えっと…?

市合麟太郎

(もういい。)

市合麟太郎

こ、これ!

篠崎真奈美

市合麟太郎

り、リップ!

市合麟太郎

真奈美の大人っぽい雰囲気に似合うかなーとか思って!

市合麟太郎

ば、バレンタインのお、お返しだ!

篠崎真奈美

わぁ〜

篠崎真奈美

ありがとうございます!

篠崎真奈美

絶対大事に使います!

篠崎真奈美

(にこっ)

市合麟太郎

ッ!?///

市合麟太郎

お、おう…///

篠崎真奈美

あ、じゃあ私仕事あるので失礼しま…。

ガシッ(真奈美の腕を掴む)

市合麟太郎

お、俺より仕事が大事か…?

篠崎真奈美

……失礼覚悟で言うと、仕事ですね。

市合麟太郎

…そりゃそうだよな。

市合麟太郎

お前は長門が好きだもんな。

篠崎真奈美

…ッ

篠崎真奈美

(なんでそんな寂しそうな顔するんですか…。)

市合麟太郎

でもな_

顎クイする

篠崎真奈美

〜!?///

市合麟太郎

アイツに飽きたらいつでも来いよ。

市合麟太郎

いつでも略奪してやるからな。

市合麟太郎

浮気相手として最高の男だぜ?

篠崎真奈美

え、え…え…。

市合麟太郎

…すまねぇ。

市合麟太郎

でも警戒してろよ。

市合麟太郎

こうやって奪おうとか考える男はたくさんいるからな?

市合が去る

篠崎真奈美

(いやいや浮気とかまだ付き合ってもないんだけど。)

リップを贈る意味 「あなたとキスしたい」

夜の見回り中…。

篠崎真奈美

…。

広瀬大聖

…。

広瀬大聖

…なぁ。

篠崎真奈美

は、はい!?

篠崎真奈美

(ビックリした…。)

広瀬大聖

チョコ、ありがとうな。

篠崎真奈美

あ、あ…どういたしまして。

広瀬大聖

お返し…だ。

3本の赤いバラを差し出す

篠崎真奈美

あ、ありがとうございます…?

広瀬大聖

俺はいつでも真奈美の味方だ。

広瀬大聖

何かあったら、長門の兄貴より俺を頼ってくれ。

広瀬大聖

絶対だぞ。

篠崎真奈美

えー…絶対ですかぁ…。

広瀬大聖

絶対だ。

篠崎真奈美

う〜ん…気が向いたら、ですかね。

赤いバラの花言葉は 「愛情」 三本の花束の意味は 「愛しています」「告白」

10:00

篠崎真奈美

ここで…いいよね?

篠崎真奈美

港の見える丘公園だから。(実在する)

篠崎真奈美

…あ…!

長門碧

…!

篠崎真奈美

長門の兄貴!

長門碧

よかった。

長門碧

手紙、読んでくれたんだ。

長門碧

普段の真奈美なら、宛名がなかったら捨てると思ってたんだけど。

篠崎真奈美

…あ、あはは。

篠崎真奈美

流石に捨てないですよ。

篠崎真奈美

だて、今日って…その…。

篠崎真奈美

ホワイトデー…じゃないですか。

篠崎真奈美

朝から期待、してたんですから…。

長門碧

俺も。

長門碧

バレンタインの日は期待してたよ。

長門碧

まぁ…それより前から知ってたけど。

篠崎真奈美

……え?

篠崎真奈美

バレてました?

長門碧

うん。

長門碧

俺からのお返しは…。

長門が小さな箱を持って跪く

篠崎真奈美

えッ…!?///

長門碧

俺と…。

篠崎真奈美

(待って待って待ってッッ///わ、わた、私、まだそんな…早いって///)

長門碧

付き合ってください。

篠崎真奈美

……えっ…?

篠崎真奈美

付き合……えっ?

長門碧

何勘違いしてたの?

篠崎真奈美

て、てっきりプ、プロポーズされるかと…。

長門碧

流石にまだ早いでしょ。

長門碧

(てかそんなことしたら親父とカシラから雷が…。)

長門碧

開けてみて。

篠崎真奈美

は、はい。

篠崎真奈美

えッ…すご。

ハート型のチョコレート

こういう感じのやつ

篠崎真奈美

すご…クオリティが高すぎて。

長門碧

どう?

長門碧

俺の自信作。

篠崎真奈美

私でもこんなの無理かも。

篠崎真奈美

…いや練習したらいける。

長門碧

ちなみに箱は手芸店で揃えたよ。

篠崎真奈美

再現度がもはや鬼…。

篠崎真奈美

負けです、私の。

長門碧

味は真奈美のほうが上だと思うけどね。

長門碧

食べてみて。

篠崎真奈美

えっ…もったいない。

篠崎真奈美

写真だけ撮らせて。

パシャパシャッ

篠崎真奈美

そ、それじゃあ…。

長門碧

あ、ちょっと待って。

長門がチョコを取る

篠崎真奈美

な、何するんですか!?

長門碧

いいから。

長門が真奈美を抱き寄せる

篠崎真奈美

きゃッ///

チュッ

篠崎真奈美

ッ!?///

長門碧

口…開けて?

篠崎真奈美

ふぇ、ぁ…♡

そう…かの有名な口移しである

長門碧

はぁッ……どう?

篠崎真奈美

ど、どうって…聞かれても、わ、わかんない…///

長門碧

おいしかった?

篠崎真奈美

あ、えと…うん?

長門碧

よかった。

長門碧

…。

篠崎真奈美

…。

長門碧

改めて、伝えさせてほしい。

長門碧

本当は俺から言うはずだったんだけど、

長門碧

真奈美が先に言ってきたから。

長門碧

でも、言わせて。

篠崎真奈美

うん…。

長門碧

俺は、真奈美が…好きだよ。

篠崎真奈美

私も、好き。

長門碧

俺と付き合ってください。

篠崎真奈美

はい、もちろん。

古愛真珠

えー…どうも。

古愛真珠

テストの結果が悪くて一ヶ月ゲーム・パソコン禁止を食らって、いつの間にかホワイトデーが過ぎ去っていました。

古愛真珠

とりあえずハッピーエンドで終わってよかったね。

篠崎真奈美

…え、それはどういう?

古愛真珠

本当はもっとカオスにしようとかと思ったけど長くなりそうだったからやめた。

篠崎真奈美

本当によかった。

古愛真珠

では次回予告!

古愛真珠

ついに結ばれた二人

篠崎真奈美

幸せな日々の中、狂い出す運命の歯車。

古愛真珠

時は冬から春

篠崎真奈美

春から夏へと

古愛真珠

次回

篠崎真奈美

第九話「篠崎真奈美、運命の歯車」

古愛真珠

お楽しみに!

神城組の天使のような死神

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

250

コメント

2

ユーザー

あの、いつも思うんですけど最後の次回予告の言葉選び天才すぎませんか??え神ですか、神ですね(?)マジで尊敬します✨️

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚