テラーノベル
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ゆき(≧▽≦)
森はいつも静かだった。
赤ずきんの莉犬は、その奥で足を止める。
隣には優しい狼のぷりっつ。
riinu...
小さく呟くと、ぷりっつは笑った。
pretz...
その言葉は優しいのに。
どこか、距離があった。
近づきたいのに。近づけない。
触れたいのに。触れてはいけない。
狼だから…。
王宮の庭園。
王子のlapisは薬草を眺めていた。
lapis...
昔は毎日のように一緒に遊んだ。
王子である俺と、薬屋のばぁう。
立場なんて関係なかった頃。
けれど、今は違う。
lapis...
そう呟いた声は、風に消えた。
そして。
森の近くの静かなお城。
light akarui...
らいとの声が、廊下に響く。
light akarui...
背を向けたまま、振り返らない。
本当は、
本当はそんなこと。
思ってないのに。
言葉は、取り消せない。
そのまま、離れた。
やがて、物語の終わりが近づく。
森の奥。
不思議な導きのように
それぞれの物語が交わった。
ぷりっつと莉犬。
ばぁうとlapis。
ちぐさとらいと。
初めて、全員が顔を合わせる。
けれど。
遅すぎた。
誰も、本当の気持ちを言えないまま。
「…また、どこかで。」
誰かが、そう言った気がした。
それが誰だったのかもわからない。
ただ、
強くそう願った。
童話はそこで終わる。
けれど。
想いだけが残った。
コメント
2件
え、、すご、!すごすぎやしませんか、、?