「今宵、満月の日に会いましょう。」
作.御子柴 璃都。
Story.1
永瀬 紬
胸が苦しい。
けど、走らなきゃ。
走らなきゃ。
もうあの家は嫌だ。
逃げなきゃ
逃げなきゃ。
私はただひたすら前へ
振り向かないで
ただ
前へ。
永瀬 紬
辺りを見回すと
一面、木々だった。
永瀬 紬
まるで不思議な森に迷い混んだようだ。
永瀬 紬
寒い
その場にしゃがみこんだ。
頭上から
透き通るような綺麗な声が降ってきた。
永瀬 紬
上を見上げると狐の面をした男が私を見つめていた。
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
高校生ぐらいの男の子だろうか
お腹を抱えて笑っている。
男は狐のお面を外した。
永瀬 紬
銀色の髪の毛に
目は透き通るような青い色。
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
ポンッ。
永瀬 紬
お兄さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
永瀬 紬
涙が込み上げて
頬をゆっくりと伝っていった。
永瀬 紬
永瀬 紬
お兄さんは意地悪するような顔で笑った。
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
私は繋いでいたお兄さんの手を離した。
永瀬 紬
お兄さんはまた狐のお面を被った。
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
セト
永瀬 紬
永瀬 紬
永瀬 紬
セト
セト
どうせ
10年ぐらいの付き合いだし。
ーto be continuedー
コメント
189件
10年の付き合い?まさか.......。
ホントに毎回毎回いいお話を作るなぁぁぁぁぁぁぁ!!
何これ?(*゚0゚*)スッゴッイ! てか小1なのに(6歳で)10年の付き合いってどゆこと?