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今宵、満月の日に会いましょう。

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今宵、満月の日に会いましょう。

2 - 今宵、満月の日に会いましょう。

♥

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2019年12月17日

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「今宵、満月の日に会いましょう。」

Story.2

永瀬 紬

セト!

朝早く君のところへ向かった。

セト

…来るの早くね?

永瀬 紬

何か昨日寝れなくてw

セト

そっか

セトは狐のお面を外した。

永瀬 紬

ねぇ、なんで狐のお面つけてるの?

セト

…んー、秘密。

永瀬 紬

えー!

永瀬 紬

またぁ!!!?

永瀬 紬

隠し事多すぎるよー

セト

…俺たちはそういう関係って事だよ。

永瀬 紬

そういう関係…

永瀬 紬

紬がセトなら

永瀬 紬

全部秘密暴露しちゃうのにな~

セト

…ふっw

セト

確かに紬は暴露しそうだw

永瀬 紬

永瀬 紬

セトって良く笑うね!

セト

あ、そうかな?w

セト

セト

そうだなww

永瀬 紬

セトが笑ってると紬も嬉しい!

セト

…ふーん。

セト

面白いこと言うじゃん。

永瀬 紬

(…面白い?)

永瀬 紬

あ!

永瀬 紬

しゃぼん玉持ってきたの!

セト

え、めっちゃ懐かしい。

セト

…まだあるんだ。

永瀬 紬

(…まだ?)

永瀬 紬

セトもする?

セト

ううん、俺は見てる。

永瀬 紬

…そっか。

フーッと息を吹く。

しゃぼん玉が私たちを写した。

セト

セト

綺麗だ。

永瀬 紬

…そうだね。

永瀬 紬

(ずっとここにいたいな…)

永瀬 紬

ねぇ

永瀬 紬

どう?

私は中学の制服を着てクルクルと回った。

セト

似合うね

永瀬 紬

…あ、ありがと//

時は流れてもう12歳。

セト

(…もう中学生になるのか…)

セト

今の中学生はセーラー服じゃないんだね。

永瀬 紬

うん、ブレザーって言うの!

セト

へぇ…

セトは目を細めた。

永瀬 紬

(…セトって謎だよねー…)

永瀬 紬

セトって本当に何歳なの?

セト

秘密って言ったでしょ

永瀬 紬

永瀬 紬

(…なんで?)

永瀬 紬

秘密ばっかり…。。

セト

俺たちはそういう関係だって言ったじゃん

永瀬 紬

…セトの馬鹿っ!!!!!

セト

…。

私はその場を走り去った。

永瀬 紬

(少しぐらい教えてくれても良いじゃん!!)

永瀬 紬

(なんで、なんで、なんで?)

永瀬 紬

(私ばっかり教えてセトは何も教えてくれないなんてそんなのずるい。)

永瀬 紬

(私ばっかり!!)

セトの馬鹿っ!!!!!!!!

私ばっかり好きになっていく。

君はあんなに爽やかな顔しちゃって

何かムカつく。

セトの事が全く分からない。

永瀬 紬

(…道草してたら帰るの遅くなっちゃった。)

ドアノブに手をかけた時

永瀬 紬

…え?

ガチャガチャガチャ…

永瀬 紬

開かない…。

永瀬 紬

(まさか、鍵閉められた?)

永瀬 紬

お母さん!!!お母さん!!!

ドンドン…!!!!!!

ドンッ!!

永瀬 紬

ごめんなさい!!開けてください!!

永瀬 紬

お母さん!!!!!

うるさいっ!!!!!!

近所迷惑だろーが!!!!!!

家の中から母の怒鳴り声が聞こえてきた。

永瀬 紬

ごめんなさい、お母さん…

永瀬 紬

開けてください…

お母さんって言わないで!

寒い。

あんたなんか私の娘じゃないわ

寒すぎて凍ってしまいそう。

さっさとどこかへ消えてちょうだい

あんたなんて生きてる価値なんかないわよ。

永瀬 紬

(…何それ。)

ママぁー、お腹空いたぁ

あ、もうすぐ出来るわよ!

今日のご飯なぁにー?

ふふっw
今日はカレーよ。

やったぁ!
カレー大好き!!!

ただ呆然と立っていた。

ほら、玄関は寒いでしょう?

先にお風呂に入りなさい。

はぁい!

永瀬 紬

(妹は可愛がられて良いな…)

永瀬 紬

(私はいらない子なんだね)

永瀬 紬

(…何か疲れちゃった。)

永瀬 紬

(私ってなんで生きてるんだろう。)

永瀬 紬

(今からどうしよう。)

「そういう関係って良くない?」

永瀬 紬

…セト

永瀬 紬

セトぉ……

私はその場にうずくまった。

永瀬 紬

(ただ、君に会いたい。)

永瀬 紬

(君に話を聞いてほしいだけなの。)

…紬。

永瀬 紬

…え?

後ろを振り向くと

狐のお面を顔から外し

真っ直ぐ、君の青い瞳が

私を吸い込むように。

そこに立っていた。

セト

お呼びですか?

セト

お嬢さん。

ニカッと歯を見せて笑った人は

セトだった。

ーto be continuedー

今宵、満月の日に会いましょう。

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