私は小さい頃から、男子と 遊ぶことが多かった。
女の子らしいおままごとより
外でサッカーをした方が 楽しかった。
女の子との恋話より
男子とゲームの話をする方が 楽しかった。
そんな私は
高校に入ってから
〝可愛く〟なったらしい。
クラスメイトの男子や
私と小さい頃からよく遊んでいた 男子まで
私に告白してきた。
男子
西野
西野
告白してきた男子は、悲しそうに 教室を後にした。
…………
なんで?
なんで、そんなこと言ってくるの?
私とはただの友達だったじゃん。
西野
西野
今まで仲が良かった人に
自分が恋愛対象として 見られていることが
すごく気持ち悪かった。
石倉
西野
昼休み。廊下で石倉とすれ違った。
石倉は、小さい頃からよく 遊んでいた幼馴染だ。
石倉
西野
石倉
西野
石倉
西野
石倉
西野
石倉
石倉は、そう言って笑った。
西野
やっぱり、こいつだけは
私のことを恋愛対象として 見ていない。
だから
西野
石倉
西野
西野
その日の帰り。
靴を履こうと、下駄箱を 開けたとき。
西野
西野
西野
西野
私の下駄箱に、ダンゴムシが 入っていた。
周りを見ると、昇降口の裏で
にやにやしながらこっちを見ている 石倉が居た。
西野
西野
下駄箱にダンゴムシを入れるとか
やっぱりあいつは、私を全然女として意識してない。
西野
石倉のことが
好きなのかと言われれば
そうだったのかもしれない。
でも、恋とかそういう好きじゃなくて
ただ、あいつは私のこと、恋愛対象 として見ていないと思ったから
一緒に居て楽だったから
好きだった。
ある日、石倉と一緒に 帰ることになった。
石倉
不意に、石倉がそんなことを 聞いてきた。
西野
石倉
一呼吸置いて、石倉が続ける。
石倉
あ、やば
この流れ、言われる。
石倉が頬を赤らめた。
石倉
西野
あんたまで、私のことを好きって 言うの?
西野
石倉の言葉の続きを聞かずに、
私はそう言って駆け出した。
石倉
走ってたどり着いたのは、 公園だった。
そこにあった、小さなトンネルの中に入ってしゃがみ込んだ。
西野
中学に上がった頃から、
みんな恋愛のことばっかりになって。
西野
西野
分かってる。自分が最低 だってことを。
自分に向けてくれた好意が、 気持ち悪いだなんて…。
その時、足音が聞こえた。
石倉
西野
トンネルの中を覗き込んだ、 石倉が居た。
石倉
石倉
石倉
西野
石倉の目を真っ直ぐに見て、 声に耳を傾けた。
石倉
石倉
そっか
私たち、似た者同士なんだ。
石倉
石倉
石倉
石倉
石倉
石倉が、しゃがみ込んでいる私に 手をさしのべる。
西野
その手をとって
ゆっくりと、立ち上がった。
コメント
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ちょっと、井之上さん😂 アイスピック何か知らないんですが笑 井之上さんのコメント、毎回私がすごく喜ぶことを言って下さるんですが何なんですか💢 ハート200!?めっちゃ嬉しいんですが!?😤 私の方がめっちゃ好きです😡!!
なんなんですかカサミネさんは!毎回毎回的確にツボをアイスピックで突いてくるんですけどなんなんですか!!💢 気づいたらなんか200くらいハート連打しちゃってたじゃないですか!💢 もう!好き!!!!!
顔文字で感情を伝えあう笑 😚💕