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主
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音夜
主
主
主
《音夜》
初めは少しの違和感からだった。 そしてその日はとても寒い日だった。
年が明け新しい一年が始まった今日。 受験生の私はいつも通り勉強していた
毎年行っている親戚の集まりも今年は行かず、 ひたすらシャープペンシルを動かしていた。
私には頑張ってでもいかなきゃいけない高校がある。
ここから少し遠いこの高校にどうしても行きたいんだ
部屋には外で子供達が遊ぶ声と シャープペンシルと紙が擦れる音しかしない。
お昼になると両親が私を呼んだ。
リビングに行くと両親が 机を囲んでいる。
机の上にはたくさんの おせちが並んでいた。
「あけましておめでとう音夜ちゃん」
振り向くと"お兄ちゃん"がいた。
「あけましておめでとうございます 黒兄さん。」
彼は黒蓮兄さん。
私の父方の親戚。
今年で高校2年生の親戚のお兄さんだ
ひとりっ子の私を本当の妹のように可愛がってくれる。
、、、少し怖いけど。
「音夜ちゃん。俺と神社行かない?」
「勉強しないとなので、、、」
黒兄さんはふらっと来ては 私を遊びに誘ってくれる。
でも、私は今年は受験の年だからと 全て断っていた。
だから今日も断った。
「そっか、、、。大変だね。 じゃあ俺、音夜ちゃんの 合格祈願のお守り買ってくるね。」
「ありがとうございます。」
黒兄さんは寂しそうな顔をしながらもそう言って神社に行った。
おせちを食べ終え、 私はまた勉強に戻っていく。
「ここはこっちの公式の方がいいよ」
声がしたので隣を見ると、 いつ帰ってきたのか 黒兄さんがたって私の教材をみていた
「あれ?少し驚かせちゃったかな?」
「少しびっくりしました。」
「ごめんね。あと、はいこれ!」
手を見ると 可愛い人形型の合格祈願のお守りが あった。
「俺はこのくらいしかできないけど、がんばってね。 そばにいることはできないけど、 ずっと近くに入るから」
「ありがとう。私、頑張る。」
あれ?
1月6日。 私が通っている図書館のお正月休暇がおわった。
この図書館の勉強室はとても静かで 勉強がはかどる。
私は図書館へ向かった。
図書館に着くとあまり人はいなかった
学習室へ行きお気に入りの机に座る。
ふと外を見ると黒兄さんがいた。
しかも私の方を見ていた。
偶然、、、だろうか。
少し背筋が凍った。
あの日から図書館へ行くと 毎回黒兄さんがいた。
毎回毎回。
毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回
毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回
さすがに不気味だ。
でももう私はここには来なくていい。
明日が、
受験の日
だからだ。
受験の日。 私は会場となる高校へ向かった。
知らない人ばかりだったが落ち着いて試験を受けることができた。
結果は無事合格。
私は高校生になった。
入学式。
私は教室へ向かっていた。
「音夜ちゃん♡」
振り向くとそこには 高校の制服に身を包んだ
黒兄さんがいた。
《黒蓮》
可愛い可愛い 俺の妹。
親戚の子だが、 本当の妹のように
彼女のように
接している。
昔はよく遊んだのだが、 今年はなかなかそうはいかない。
音夜ちゃんの受験の年だからだ。
息抜きに誘っても全て断られてしまう
時々悲しくなり勉強にすら嫉妬する。
俺の音夜ちゃんをとるな。
音夜ちゃんは
俺のだがら♡
今は音夜ちゃんのためにお守りを買いに行っている。
あ、これ音夜ちゃんに似合うな、、、。
この人形型のお守りにしよう。
「このお守り2つください。」
一つはもちろん音夜ちゃんに、
もう一つは、
俺用♡
音夜ちゃんとお揃いのお守り♡
もちろん音夜ちゃんの方には少し俺からサプライズをする。
音羽ちゃんは可愛いから、 何かあったら困るからね♡
ぬいぐるみを切って中にGPSと小型の盗聴機を入れて元に戻す。
これで離れていてもずっと一緒だよ♡
音夜ちゃん♡
家に帰ってくると 音夜ちゃんはもう勉強していると 音夜ちゃんの両親が言っていた
ほんと、真面目なんだから、、、。
忍足で部屋に入ると、真剣な顔で勉強している音夜ちゃんの姿があった。
あ〜♡
可愛い♡
声をかけるとピクッと体を震わしこっちを見てきた。
小動物みたいだ。
かわいい♡
1月6日になるとGPSに動きがあった
GPSは図書館へ向かってた。
俺も音夜ちゃんの後を追う。
あ、音夜ちゃんはあの席に座るんだ♡
こっちを見た!
びっくりしちゃって可愛い♡
それから俺は毎回音羽ちゃんに会いにあった。
可愛い〜♡
可愛い〜♡
可愛い〜♡
さて、そろそろ俺も動こうかなぁ〜♡
音夜ちゃんは無事合格できたらしい。
よかった。
音夜ちゃんは
新入生
として、
俺は
転校生
として、
この高校に入ってきた。
教室に向かう途中 可愛い背中を見つけた。
「音夜ちゃん♡」
俺たちどこに行ってもずっと
一緒だからね♡
狂愛とは 普通の人のやり方から 離れてしまうほどに激しく愛すること
主
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主
主
主
主
主
主
主
主