蘭
そんな訳ないだろ!
この声は、、、、
私は蘭さんの怒鳴り声で目が覚めた
ここは、、蘭さんの部屋のベッド
いつの間に眠ってしまっていたんだろう
それよりさっきの声、、、どうしたんだろう
気になって私は蘭さんの声がする方へ歩く
蘭
信じられなくなった!?
蘭
嘘だろ!?全ての報道の内容が偽りだって言うのに!
蘭
どうすれば信じてくれるの、、、
蘭
俺はどうすればいいの、、
そして部屋は一気にシーンと静まり返る
廊下で密かに聞いていた私は勇気を出して蘭さんが居るリビングへと足を踏み入れる
蘭
あ、〇〇、、おはよ
〇〇
おはようございます。
そして沈黙が流れる
先に口を開いたのは蘭さんだった
蘭
〇〇さっきの聞いてたの?
〇〇
えっ!?なんのことですか?
蘭
いや、聞いてなかったならいいんだ。
蘭さんは今にでも泣き出しそうな顔をしていた
〇〇
蘭さん大丈夫ですか?
蘭
何が?
蘭さんを見た私の顔は一気に引きつっただろう、、、
さっきの辛そうな顔とは打って変わって蘭さんの目はとても冷たくて
覗くと闇しか見えない
そんな顔だった
〇〇
いえ、とても辛そうな顔をしていたので
蘭
俺が辛そう?それは〇〇の勘違いだよ
〇〇
そうですか、、、、、、、
そういうと蘭さんの顔は初めて会った時のように優しい顔をしていた
〇〇
蘭さん
蘭
ん?
〇〇
私はいつまでここに居ていいんですか?
蘭
多分ずっと居ていいよ
〇〇
多分?
蘭
あぁ、きっと皆が帰ってくることはもうないから。
あ、またやってしまった
さっきから私は触れてはいけない部分ばかり触れている
蘭
さっ!ご飯にしよう
〇〇
そうですね
蘭
俺お腹すいたな!
声は明るくたって顔は無表情
どんどん蘭さんが苦しそうになっている気がする
〇〇
蘭さん、私に出来ることはありますか?
〇〇
蘭さんのためだったら私なんでもします
この言葉が間違いだった
蘭
へー、なんだってね
〇〇
えっ?
蘭
なんだってしてくれるんでしょ?
〇〇
あ、はい。
蘭
じゃあ〇〇俺の玩具になってよ
蘭
あ、言っとくけど〇〇に拒否権なんてないから
それからだった
私が蘭さんの"玩具"になったのは