母
あなたと同じクラスの、風見柊くんの
お父様よ。
お父様よ。
母
えっと〜
凜華のお父さんになる人なの。
凜華のお父さんになる人なの。
凜華
...え?
凜華
ど、どういう事...?
母
お母さんと風見くんのお父さんが結婚して、凜華と柊くんが兄弟になるって事よ。
凜華
......
私の中には、「柊と同居する事になるの?」という疑問がわいた。
父
来月の初めに僕と凜華さんのお母さんは婚姻届を出すんだ。その次の日には、引っ越し業者さんが来るんだ。凜華さん達は僕達の住む風見家へと引っ越しするんだよ。
凜華
そ、そうなんですね...。
母
ねぇ、凜華は柊くんと付き合ってなんかいないわよね?
凜華
え、何でっ
母
あはは、そんなわけないわよね、でも一緒に暮らすようになっても、付き合うなんて事はやめてね?
凜華
し、してないけどっ、な、何で
凜華
(付き合ってることは、一先ず内緒にしておこう...)
母
だってー、家族の中で、恋愛していいのはお父さんとお母さんだけでしょ?
凜華
う、うん、分かった。...着替えてくる
バタンッ!
凜華
ど、どどどっどうしようっ!
凜華
とりあえず、柊に連絡して見よう...
交換したばかりの柊のスマホに電話をかけてみた。
プルルルルル、プルル、ガチャ
柊
もしもし
凜華
あっあの、柊っ!
柊
何慌ててんだよ?
凜華
こっ、今度、私と柊が家族になるっ!
柊
.........は?ど、どういう事だよ?
凜華
お父さんから聞いてないんだ...
凜華
ら、来月の初めに私のお母さんと柊のお父さんがっ、婚姻届を出して、翌日そっちに引っ越すって...
柊
.....
柊
父さんと、凛華のお母さんが...?
柊
じゃ、じゃあ、同居するって事か...?
凜華
そ、そういう事みたい...
凜華
あのさ、お母さん達は私達が付き合う事はダメって言ってたの。だから、付き合っている事は隠さないと...。
柊
わ、分かった。この事は秘密だな。
柊
誰か俺たちの事を知ってるやつはいるか?
凜華
え、えと、柊に告白するって事、樹莉に言ってたんだよね...
柊
俺もさっき楠木にカレカノになったって言ったんだよな...
凜華
楠木くんって、樹莉の彼氏の?
柊
あぁ。
凜華
仲良かったっけ?
柊
幼稚園からの付き合いだよ。
柊
そんなことより、紅本と健人に、どう言うか、だな
凜華
そうだね...いっそ全部話して、その上で内緒にしてって言うのはどうかな?
柊
それがいいかもな。
凜華
じゃあ私が樹莉に説明しておくから、楠木君には柊から話して置いてよ
柊
わかった。紅本は凛華、頼むぞ。
凜華
うん。じゃあ、そろそろ切るね。
柊
あぁ、また明日な。
凜華
また明日。
プツッ、ツーツーツー...
凜華
よし、樹莉に連絡し...
母
凛華ー、ちょっと来てー
凜華
(何だろう...とりあえず行こう...)
凜華
はーい、お母さん何ー?
母
あ、凛華。
しゅうくんのパパが帰られるからお見送りしてね。
しゅうくんのパパが帰られるからお見送りしてね。
凜華
うん。
父
そんなのいいよ、美穂。
母
えー、私はあなたと片時も離れたくないくらい好きなのよ。
父
分かった、分かった。
行こう。美穂、愛してるよ。
行こう。美穂、愛してるよ。
凜華
(人の前でイチャイチャしないでよ!)
父
それじゃあね美穂、凛華ちゃん。
母
また明日ね。
凜華
これから、よろしくお願いします。
父
こちらこそ、柊のこともよろしくね。
凜華
はい。
父
それじゃあ。
🚗³₃
母
ねえ凛華?
凜華
なに?
母
呼んでしばらく来なかったのはなんで?
凜華
え?えっと、樹莉と電話してたの。
母
あ、そうだったの。
凜華
うん。
母
じゃあ、部屋の荷物とか、まとめ始めといてね。
凜華
わかった。
プルプル、プルプル、ガチャ
凜華
もしもし樹莉?
樹莉
どうしたの凛華?
凜華
ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど。
樹莉
うん。
凜華
これから話すことは、絶対に秘密にしてね。
樹莉
分かった。
凜華
私ね、柊くんに告白してOK貰ったんだ。
樹莉
ほんとに!?良かったじゃん!
凜華
うん。そうなんだけど、
ここからが本題で。
ここからが本題で。
樹莉
なになに?
凜華
私のお母さんと、柊くんのお父さんが再婚したの。
樹莉
え...凛華と風見が家族になるの?
凜華
そういうこと。
樹莉
やばいじゃん。
凜華
2人が付き合うなんて、ダメよって言われて、バレたら最悪別れることになる。だから絶対に秘密にしておいてね。
樹莉
うん。分かった。
あ、ただ、健人には伝えてもいい?
あ、ただ、健人には伝えてもいい?
凜華
うん。柊も伝えると思うから。
樹莉
分かった。じゃあ、また明日ね。
凜華
うん。
ガチャ、ツーツーツー