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Am.03:57

ユイ

ねぇ

ユイ

ちょっと相談乗ってよ

ヒマリ

なになに(笑)

ヒマリ

こんな夜中にどしたのー?

ユイ

ハルトって知ってるでしょ?

ヒマリ

あー

ヒマリ

ユイの幼なじみの?

ユイ

そう

ユイ

ハルトからさ

ユイ

こんなの来たんだけど

ヒマリ

ユイ

ユイ

ユイ

ユイ

ユイ

ユイ

ユイ

ユイ

ヒマリ

なんか多いな……

ユイ

ごめんごめん(笑)

ヒマリ

ハルトとのメッセージやりとり?

ユイ

そ。

ユイ

最後の「?」既読つかないんだよね

ヒマリ

それがそーだん?

ユイ

いや、会話の内容が、かな。

ヒマリ

( ˙꒳​˙ )デスヨネ

ユイ

ヒマリ的にどう見る?

ユイ

この彼女。

ヒマリ

うーん

ヒマリ

ちょっと独占欲?っていうのかな

ヒマリ

それが強いんじゃない?

ユイ

独占欲?

ヒマリ

なんか

ヒマリ

なんて言ったらいいか

ヒマリ

分かんないんだけどさ

ヒマリ

あの〜

ヒマリ

「私が作ったものは全部味わって欲しい!」

ヒマリ

みたいな?

ユイ

あー

ユイ

時々いるよね
そーゆー人。

ヒマリ

時々いるそーゆー人なんじゃないかなぁ

ヒマリ

って思った

ユイ

そっかぁ

ヒマリ

ユイは?

ヒマリ

どう感じたの?

ユイ

まずはね……

ユイ

何で別れないのか
気になった

ユイ

相手が了承しなくてもさ

ユイ

勝手に別れたことにすればいいんじゃ……

ユイ

ってね

ヒマリ

まぁね

ヒマリ

でもさ

ヒマリ

了承貰わなきゃ、結局付きまとわれたりするんじゃない?

ユイ

確かに……

ユイ

ハルトが言ってたのはそういう事か

ヒマリ

多分ね〜

ユイ

じゃあ……

ユイ

何か解決法はないのかな……

ヒマリ

まったく……

ヒマリ

幼なじみ思いのよろしいことでっ

ユイ

からかうな💢

ヒマリ

あ、「想い」か、

ユイ

違うし!💢

ヒマリ

ごめんごめん(汗)

ヒマリ

で、

ヒマリ

解決法ねぇ……

ユイ

うん・・・

ユイ

なんかないものかね……

ヒマリ

ヒマリ

あ!

ユイ

ヒマリ

こんなのはどー?

ヒマリからの提案は

次のようなものだった

ヒマリ

ハルト君に

ヒマリ

他に好きな子がいる

ヒマリ

っていうアピールをしてもらうの!

ヒマリ

まぁ、勿論ユイがその子だけどね?

ユイ

・・・💢

ヒマリ

もしかしたら余計・・・なっちゃうかもだけど、

ヒマリ

「その子」を超すハードルが
高けりゃ

ヒマリ

流石に諦めるんじゃない?

その後あたしは

思い知る事になる

ハルトの彼女が

どれほどキチガイなのかを

ユイ

キチガイって言い方悪いかな

ヒマリ

いや?そーでもないかもよ

ハルト

たすけて

ユイ

どしたの?

ハルト

ユイの提案してくれたやつあるじゃん

ユイ

うんうん

ユイ

でもまだ試してないんでしょ?

ハルト

それがさ

バレたんだよ

ユイ

え?

ハルト

あいつにバレたんだよっ

ユイ

なんで?

ユイ

ごめん、頭が追いつかない

ハルト

お前誰かに言ったのか?

ユイ

言うわけないでしょ!?

ユイ

幼なじみのピンチを救うかもしれない方法なんて!

ハルト

そうだよな

ユイ

あたし そこまでイってないよ!

ハルト

そうだよな……

ハルト

ごめん

ハルト

ムキになった

ユイ

いや、いいよ

ユイ

あたしもごめん

ユイ

それで
聞くけど……

ユイ

なんて言われたの?

ユイ

彼女に……

ハルト

あんまり思い出したくないけど

ハルト

ユイなら信用してるし

ハルト

言うわ。

ユイ

無理しなくていいんだよ!?

ハルト

大丈夫。

ハルトの彼女

「あなたはずーっと私のもの♡」

ハルトの彼女

「だから、何があっても」

ハルトの彼女

「例えハルトくんが誰かを好きになっても」

ハルトの彼女

「最後は私を選んでくれるって」

ハルトの彼女

「信じてるからね♡」

ハルト

って言われた

ユイ

結構鮮明に覚えてるもんなのね……

ハルト

昔から言うだろ?

ハルト

嫌なことほど覚えてるって

ユイ

まぁ言うけどさ。

ユイ

っていうか

ユイ

彼女さん独占欲半端ないね

ハルト

独占欲?

ユイ

まぁ正確には違うのかもしれないけど

ユイ

まさに彼女さんみたいな性格の人の事かな?

ハルト

まさにって(笑)

ハルト

まんまかよ(笑)

ユイ

お、やっと笑ったか

ハルト

(笑)

ハルト

ありがと

ハルト

ちょっと元気出たわ

ユイ

そ?

ユイ

なら(*´꒳`*)ヨキ

ハルト

いつも

ハルト

ありがとな

ハルト

何かと

ハルト

俺頼ってばっかだな

ユイ

そーかぁ?

ユイ

まぁでもいいよ

ユイ

頼られるのって嫌いじゃないしっ

ハルト

好きとは言わないんだ?

ユイ

あんたには間違っても言わないかな

ハルト

なんでだよ(笑)

ユイ

ごめんちょい抜ける

ハルト

はいはい

「ミチコ」さんから 友達申請されました

ユイ

失礼ですが、どなたですか?

ミチコ

ごめんなさい

ミチコ

突然……

ユイ

いえ、いいんですけど

ミチコ

ミチコと言います

ミチコ

あなたのツクッターアカウントの

ミチコ

大ファンで!

ユイ

はあ……

ちょっと待て?

ツクッターには公表してない

メッセージアカウントを

なんであんたが知ってるんだよ

ユイ

あの……

ミチコ

はい

ユイ

どうやってあたしのアカウントを?

ユイ

公表してないはずなんですけど

ミチコ

ごめんなさい

ミチコ

親しい友人にパソコン系が得意な人がいて

ミチコ

その人に頼んで特定してもらいました

ユイ

はあ……

ミチコ

本当にごめんなさい

ミチコ

でも、

ミチコ

こうしてお話が出来て嬉しいです!

ユイ

こちらこそ。

パソコン系が得意な人といえば

ヒマリも得意だったような……

あ、でもあいつはパソコンの メーカーオタクか。

じゃあ違うな。

ミチコ

突然ですみませんが、

ユイ

はい

ミチコ

あなたの友人とかに

ハルトって人はいませんか?

ユイ

ユイ

分かんないです

ユイ

ツクッターとかで知り合ってるかもしれないし……

ミチコ

そうですか……

ユイ

その……「ハルト」さん?

ユイ

が、どうかしたんですか?

ミチコ

いえ、なんでもないです

ミチコ

ただ
近頃連絡が取れなくて……

ユイ

はあ……

ミチコ

実は私、その人と付き合ってるんですけど、

ユイ

ほう

もしこれが本当なら

こいつが……

ミチコ

お弁当とかよく作ってあげるんです

ミチコ

でも、前までは凄く美味しそうに食べてくれてたのに

ミチコ

最近は「不味い」の一点張りで……

ユイ

自分が作ったものを「不味い」って

ユイ

一蹴されると

ユイ

結構きついですよね……

ミチコ

もしかしてご経験が?

ユイ

まぁ

ユイ

少しですけど(笑)

ハルトの元気がない時に

1度クッキーを作ったことがある

その時は 自分でも不味すぎたんだけど

おかげで元気出してくれて

結果オーライの形だった。

ミチコ

それに

ミチコ

さっき言った友人が教えてくれなかったら

ミチコ

私ハルトくんに振られるところだったんです!

ユイ

ミチコ

なんか、幼なじみと結託して

ミチコ

私と別れようとしてたみたいで……

ミチコ

そんなこと一言だって言われたことないのに……

ユイ

それは……

ミチコ

ちょっと、ユイさんに慰めて欲しくて

ミチコ

特定しちゃったんです……。

ミチコ

ごめんなさい……

ユイ

いえ、それはいいんですけど……

ユイ

彼氏さん?は

ユイ

今どこにいるか知ってるんですか?

ミチコ

いえ、知らないんです。

ミチコ

もしかしたらユイさん知ってたり……

ユイ

しないですね……

ユイ

知ってれば良かったんですけど……

家は知ってるんだけどね

ピーンポーン

ユイ

あ、ごめんなさい

ユイ

少し抜けさせてもらいます

ミチコ

はい!

ミチコ

全然大丈夫です!

ミチコ

私こそ、勝手に押しかけてしまって……

ユイ

いぇいぇ(ヾノ>ω<` )

ユイ

はーい

ガチャ……

ユイ

は……

ユイ

ハルト!?!?

ハルト

ごめん、

ハルト

ちょっといいかな。

ユイ

え、

ユイ

どしたの……?

ユイ

(さっきまであんな話してたから
気まずっ)

ユイ

いいよ、

ユイ

入って入って

ハルト

ありがとう……

ユイ

それで?

ユイ

一体どうしたって言うのよ?

ユイ

連絡もなしに押しかけるなんて

ユイ

初めてじゃない?

ハルト

そうだった?

ハルト

ごめんな……

ユイ

いやいや、いいんだけどさっ

ユイ

(らしくないって思った事は)

ユイ

(内緒ね内緒。)

ユイ

それで?

ユイ

どうし・・・

ピコン

ユイ

・・・(汗)

ハルト

・・・。

ハルト

メッセだろ?

ハルト

見ろよ

ユイ

え……でも……

ユイ

(バカバカあたしのバカぁ!)

ユイ

(なんで音消しとかないのよぉ!?)

ハルト

急ぎだったらダメだろ?

ユイ

・・・・・・

ユイ

ありがとうっ

ユイ

ごめんね、

ユイはスマホをテーブルから 取り上げると

メッセージアプリを開いた。

メッセージが来ていたのは

ここだった。

ミチコ

ユイさん

ミチコ

ちょっといいですか?

ユイ

どうしたんですか?

ユイ

急に……

ミチコ

私分かってるんですよ?

ミチコ

あなたが……

あなたがハルトくんの 幼なじみだって事くらい。

ユイ

え……?

ミチコ

見ちゃいました

ミチコ

ハルトくんが

ミチコ

家を出て

ミチコ

隣の家に入るの。

ミチコ

玄関から顔を出したの、

ミチコ

あれ、

ユイさんですよね?

この時のあたしには

ミチコさんの言う言葉一つ一つが

重く感じられた。

ユイ

ちが……

ユイ

あたしは……

ミチコ

何が違うんでしょうね?

ミチコ

人の彼氏を奪っておいて。

ユイ

奪ってなんかない

ユイ

ハルトの相談相手が

ユイ

今まであたしだったってだけ。

ユイ

あんたが相談相手なら

ユイ

あんたのとこに行くよ

ミチコ

黙れ

ユイ

っていうかさ

ユイ

あんた

ユイ

ストーカーなの?

ミチコ

は……?

ユイ

ハルトの家知ってるって

ミチコ

そうかもね

ミチコ

まぁ、この話はもういいわ。

ユイ

はぁ!?

ユイ

よくなんか……!

ミチコ

今から迎えに行くもの。

ユイ

は……?

ミチコ

私は信じてるから

ミチコ

ハルトくんは

ミチコ

最後は私を選んでくれるって。

ピーンポーン

ハルト

・・・?

ユイ

……っ

その時

私は

終わったと思った

ハルト

え……

でも

片想いの相手と死ねるなら

本望だった。

ミチコ

ハ〜ルトくんっ

ミチコ

迎えに来たよ〜♡

ハルト

なんで……お前が……

ハルト

ここに……

ミチコ

決まってるじゃないの

ミチコ

お迎えに来たのよ?

ユイ

・・・。

ミチコ

チッ

ミチコ

あんたは要らねぇな

ハルト

・・・!!

ハルト

やめっ!!

ザクッザクッ

グサッ

ユイ

・・・っ・・・

ザシュッ

ハルト

やめ……ろ……

ミチコ

これで

グサリ

ミチコ

とどめよ

ユイ

・・・。

どさ……

ハルト

ユ……イ…?

ハルト

ユイぃ!!

ユイは

誰も予想していなかった顔で

血だらけのまま

床に倒れていた。

まるで

バラの絨毯に 寝転がって眠るように

安らかに。

ミチコ

これでもう

邪魔者は居ない。

ミチコ

ほらね?

ミチコ

こうしてしまえば

ミチコ

もうハルトくんは

私以外愛するべき人が いなくなるの

ミチコ

最後に愛されるのは

ミチコ

私だけ♡

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