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続き来たァァ🥺(
3話と8話に修正入れました! 8話は少しだけですが3話は大幅に変えてしまったので読んでいただけると嬉しいです!
い、嫌だ、なんで、 なんで、!
なんで、 俺が…!
ゲームマスター
ゲームマスター
佐久間。
早く思い出してよ…。
思、い出す、?
何、を、?
君の過去、そして、
俺"達"のこと……
『佐久間!』
「俺達、大親友だから!共通点0の両想いは最強だからな!」
『はは、そうだね』
そうか、俺は、俺は……っ、!
学生時代の俺は、所謂陰キャだった。
いつも独りぼっちで、友達なんて出来たこともない。
大人数で騒ぐよりも、1人でいる方が好きだったんだ。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
…「自分は1人が好き」
そんなくだらない嘘を、自分についてきた。
本当は、寂しかった。
楽しそうに話しているクラスメイトが羨ましくて、でも話しかける勇気はなくて。
結局、いつも独りぼっちだったんだ。
ある月曜日のこと。
その日もいつも通り、自分の席で一人本を読んでいた。
好きなアニメのノベライズ版。ブックカバーを付けて、折り曲げないよう大事に読んでいた。
いつもと何も変わらない日常だった。
そう。いつも通りで、何も変わらない、
……はずだった。
クラスメイト
クラスメイト
初めは、幻聴かと思った。
クラスでは影のような俺が、話しかけられるはずがない、と。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
去っていった2人の姿を見て、もう独りぼっちじゃないと嬉しくなったのを今でも覚えている。
長ったらしい授業も、その日だけはあっという間に感じた。
昼になると、俺は弁当を持って屋上へ向かった。
いつもは滅多に席を立たない俺が教室を出るなんて、と言いたげなクラスメイトを横目に、俺は屋上を目指す
__なんてことはなく、俺は、誰からも注目されないまま教室を出たのだった。
ずっと教室に籠っていた俺は、屋上に来たのなんて初めてだった。
だだっ広い屋上を見回して、彼らの姿を探すと、背後から声がした。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
1人がそう言いながら俺の腰に手を回してきた。
まるで、逃がさないとでも言うように。
……違和感を感じた。
弁当を食べるために来たはずなのに2人は何も持っていなくて、
クラスメイト
クラスメイト
その代わりと言うように、不気味に口の両端を上げ白い歯を見せながら指をポキポキと鳴らしていたのだ。
本能で、そう感じた。
…でも、身体が震えて動けなかった。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
涙が出てきた。
恐怖心と、それと
自分が惨めで仕方なかったからだ。
クラスメイト
クラスメイト
嫌だ、怖い、やめて…
俺はそう、呪文のように繰り返していた。
そこから数時間、暴力は続いた。
意識が朦朧としていて、目の前がぼやけている。
アイツらは、いつの間にか居なくなっていた。
どうにか立ち上がろうとするも、蹴られた腹がズキズキと痛んだ。
目立つ場所にはわざと傷を付けないようにしているのに、苛立って仕方がなかった
ガンッ!
八つ当たりで、フェンスを殴った。
涙は枯れてしまって、もう出ない。
そのまま壁をつたいながら、階段を降りていった。
その日からいじめは続いた。
殴る蹴るは日常茶飯事
酷い時は持ち物を壊されたり、弁当を食べてる時にわざと落とされたり。
いじめてきた奴らはもちろんだが、それを見て見ぬふりする奴らも許せなかった。
俺はもう、何も信じられなくなった。
そんなある日、俺は転校することになったんだ。
やっとあの苦しみから解放されると思うと、嬉しくて仕方なかった。
新しい学校では前みたいなことにならないようにと、髪を染めて性格も変え、友達を沢山作った。
そこでの生活は、充実していた。
…だが、幸せな日々はそう長く続かなかった。
2年生になったある日、俺をいじめていた2人組の内の1人が同じクラスに転校してきた。
その姿を見て、俺は酷く絶望したのだ。
またあの地獄の日々が始まるんじゃないか、と。
案の定、そいつは俺をいじめた。
それどころかありもしない噂を流されて、
それを聞いた友達は掌を返し、そいつと一緒になって俺をいじめた。
また、俺は独りぼっちになったんだ。
でも、そんな地獄の日々に訪れたのは、俺にとっての救世主…
という名の、1人の人間だった。
あの日、下がった踏切の向こう側に居た彼は、俺を真っ直ぐ見つめながらこう言った。
ずっと求め続けていたその言葉に、目頭が熱くなった。
自分の味方をしてくれる人物など今まで1人もいなかったから嬉しくて、
今まで我慢していた分、涙が流れて止まらなかった。
屋上で暴力を受けたあの日から自分が泣いてなかったことに、今更になって気づいた。
目の前を電車が通って行ったせいで顔は見えなかったけれど、
でも、彼の声が震えていたことだけは分かった。
電車が過ぎ去ると、彼は消えていて
幻覚だったのではないかと思った。
でも彼の居た場所に不自然に落ちていた一輪の花を見て、確かにここに居たんだと思えたんだ。
俺はそっと花を拾い上げ、その場を後にした。