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主
絢音
絢音はチャーハンをひと口食べると、満面の笑みを浮かべた。
陽緋
絢音
翠羽
ざわっ
食後、4人はトランプをすることになった。
絢音
絢音が提案する。 トランプが配られ、ゲームが始まった。 最初に上がったのは悠灯。
絢音
次に上がったのは陽緋。 そして、3番目は翠羽。
翠羽
絢音
絢音は不貞腐れたように頬を膨らませた。
陽緋
陽緋がそう言って、みんなで割り箸に数字を書いた。
王様だーれだ!
悠灯
絢音
悠灯
悠灯の命令に、2番の割り箸を持っていた翠羽と、 4番の割り箸を持っていた陽緋が顔を見合わせた。
翠羽
陽緋
翠羽は少し緊張しながら陽緋の手を握った。 陽緋の手は、男子にしては小さく、あたたかかった。
翠羽
悠灯は少し切なそうに、しかし満足そうに頷いた。
その日の夜、翠羽は部屋で寝ている絢音の寝顔を眺めながら、そっと絢音の手に触れた。 絢音は寝ぼけたように翠羽の手を握り返した。 そのあたたかさに翠羽の胸はいっぱいになった。
翠羽
一方、男子部屋では悠灯が陽緋の寝顔をじっと見つめていた。悠灯は陽緋の、一切荒れていない、綺麗な頬にそっと触れた。陽緋はなにも知らずにぐっすりと眠っている。
悠灯
1日目の夜は、それぞれの想いを乗せた空気が、 シェアハウスに静かに満ちていた。
主
次、♡50
コメント
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王様ゲーム楽しそう