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────豚平くんの事が好き

桃瀬 豚平

...............

..........

.....

...

桃瀬 豚平

え?

桃瀬 豚平

い、今なんて

立花 玲奈

...だから

立花 玲奈

私、豚平くんの事が好きなの

桃瀬 豚平

...え、?それは.......

立花 玲奈

もちろん恋愛で、だよ?

桃瀬 豚平

冗談とかじゃなく...?

立花 玲奈

そう

桃瀬 豚平

..........

変な沈黙が流れる

俺はワークやシャーペンを片付け始める玲奈をただ見つめているだけ

その時の玲奈の表情は真剣で、 でもどこか玲奈に怯えている俺がいた

そして帰り際に

立花 玲奈

返事はいつでもいいよ

といつもの笑顔でそう言い残して玲奈は教室から出ていった

桃瀬 豚平

..........

俺しかいなくなった教室

まだ俺は理解が追いついていなかった

玲奈が、俺の事.......

"私、豚平くんの事が好き"

やっと理解が追いついてきたとこではっと我に返る

桃瀬 豚平

俺告白されたんや.....\\

急に顔が熱くなっていくのがわかる

きっと頬も赤く染っているだろう

女子から告白されたのは初めてだった

まぁ自分から告白したこともないけど。

桃瀬 豚平

(....とりあえず教室戻るか...)

誰もいないところで一人ボソボソするのも おかしいため、教室に戻ることにした

理科の先生

〜で、ここは〜〜

桃瀬 豚平

..........

5時間目の授業を受けている時も 全く集中出来なかった

ずっと昼休みにあったことを考えてしまう

最近、授業に集中出来ない日が続いている

流石にそれはヤバいので、黒板の方に目を向けた

理科の先生

桃瀬

急に名前を呼ばれ、体を震わす

理科の先生

ここの問題、解説できるか?

桃瀬 豚平

え......

全く聞いていなかった

とりあえず立って、黒板の文字をじっと見つめる

ダメだ、分からない

俺は仕方なく「分かりません」と先生に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った

理科の先生

そうか...

それは先生に聞こえたらしく、「座っていいぞと」言って、他のやつを当てた

同級生

珍しいな、桃瀬(ボソッ

隣の席の奴に声をかけられ、顔をむく

桃瀬 豚平

ぼーっとしてたんだよ(ボソッ

同級生

そうか‪w(ボソッ

桃瀬 豚平

...............

捏島 孝行

〜でさ‪w

鬱島 大

馬鹿やろ‪w

放課後、いつもと同じようにknとut歩いて帰っていた

捏島 孝行

あ、tn今日大丈夫やったか?

「え、何が?」とutがそれに反応した

捏島 孝行

いや今日理科の時にtn
ぼーっとしててな

桃瀬 豚平

先生に当てられても
答えられんかったんや

捏島 孝行

最近ぼーっとしてること多いな

鬱島 大

なんかあったんか?

桃瀬 豚平

..........

桃瀬 豚平

もう塾に行かなあかんし....
明日言うわ

俺は逃げるようにしてその場を去った

捏島 孝行

.......?

桃瀬 豚平

はぁ......

塾の帰りに溜息を漏らす

もう辺りはすっかり暗くなり、家の電気だけが灯っている

塾でもあまりワークを進めることが出来なかった

桃瀬 豚平

こんなんで悩んだらあかんのに...

高校三年生の受験生で今は勉強に集中しないといけない時期

なのに勉強以外でこんなに気持ちが落ち着かないのは何故だろう

桃瀬 豚平

..............

家に帰ると電気はついておらず、真っ暗だった

確か今日二人とも夜勤だっけ?と思いながら冷蔵庫の中を眺めていた

親二人がいない時は基本自分で夜ご飯を 作っている

でも今日は何も食べる気にはなれず、 カバンを持って2階へ行った

桃瀬 豚平

..........はぁ(ボソッ

自分の部屋へ行き、ベッドにそのまま 体を預けた

そしてまた溜息を漏らす

いつもならすぐに勉強に取りかかるが、 今日はやる気が出なかった

桃瀬 豚平

..........

どうしたらいいのだろう

どうするのが正解なんだろう

俺は玲奈が好きというわけでも、嫌いというわけでもない。

俺は玲奈の事をただの委員会仲間として 見ていた

だけど玲奈から見れば俺のことは恋愛対象として見ていたのかもしれない

桃瀬 豚平

...ん〜....

考えていくと共に、だんだん眠気が襲ってきた

俺は制服のままベッドの上で寝てしまった

次の日

桃瀬 豚平

ふぁ〜....

俺は風呂に入るために朝5時頃に起きた為 すごく眠たかった

鬱島 大

おはようtn

桃瀬 豚平

あぁおはようut

鬱島 大

眠たそうやな

桃瀬 豚平

朝早く起きたんや

鬱島 大

そか

utとたわいのない話をしていると

捏島 孝行

おはよう!!!

knの大きな声が聞こえてきた

桃瀬 豚平

おはようkn

鬱島 大

相変わらずやな〜‪w

knの挨拶にはもう慣れた為あまり驚くことはなかった

捏島 孝行

んで昨日何があったん?

急に話を変えて石ころを蹴りながらknは 言う

桃瀬 豚平

ん〜...昼休みに言うわ

鬱島 大

めっちゃ気になるんやけど!

桃瀬 豚平

我慢してくれ‪w

俺は笑いながらそう言って学校まで向かった

捏島視点

捏島 孝行

お!どうや!

桃瀬 豚平

いい感じやん

捏島 孝行

これでお化け役も完璧や!

桃瀬 豚平

‪w‪wおう‪w

俺たちは今文化祭に向けて準備をしていた

文化祭まで一週間ほどとなった今、俺には気になることがあった

tnの事だ

昨日の5時間目からtnに対して少しおかしいと感じていた

俺の勘では、玲奈に何か言われたのだろう

今日の昼休みに話してくれるらしいが 俺は我慢できずにtnに尋ねた

捏島 孝行

なぁtn

桃瀬 豚平

ん?なんや

捏島 孝行

昨日ホンマに何があったん?

桃瀬 豚平

...昼休みに言う言うたで

捏島 孝行

我慢出来んのや

桃瀬 豚平

...............

tnは少しの間黙ったが、すぐに

桃瀬 豚平

ちょっと着いてきてくれ

と言ってくれたので俺はtnの後ろについて行った

ついて行くとそこは、男子トイレだった

本当に俺以外に聞かれたくないことが 分かる

捏島 孝行

ここでやったら話してくれるんか?

桃瀬 豚平

....あぁ

少し間があったものの、話してくれるらしい

桃瀬 豚平

実は......

と話しかけるtnの顔はとっても赤かった

恥ずかしそうにしながらも、tnは続けてくれた

桃瀬 豚平

........玲奈に告白されたんや

捏島 孝行

は?

少し食い気味に投げかける

やっぱり俺の勘は当たっていた

捏島 孝行

は?玲奈に?

桃瀬 豚平

...コク

まだtnは恥ずかしそうにしていた

桃瀬 豚平

どうしたらええと思う...?

捏島 孝行

..........

俺的にはやめといた方が良い

でもそれは本当の玲奈を知っている俺だから分かること

tnは何も知らない

頭が良くて優しくて、なんでも出来る玲奈しか知らない

捏島 孝行

....tnのしたいようにして
いいと思う

捏島 孝行

断るんやったら断って、

捏島 孝行

付き合うんやったら
付き合ったらええ

捏島 孝行

それは自分で決めることやからな

桃瀬 豚平

...そうやんな.....

捏島 孝行

......ただ

捏島 孝行

玲奈のことを知って置くべきや

捏島 孝行

玲奈がどういう人なのかを
知って置くべきやと俺は思う

いつになく真剣な表情でknは答える

俺はその言葉の意味に疑問を..........

.....持たなかった

俺はknに対して気になることがあった

それは、玲奈との関わり

knは玲奈と同じ中学校だと前に聞いたことがあった

そして今、knは玲奈に対して何か 嫌な感情を持っていると薄々感じていた

桃瀬 豚平

......じゃあ教えてくれへんか

捏島 孝行

へ...どういうことや?

桃瀬 豚平

そのまんま

knなら教えてくれるはずだ

桃瀬 豚平

玲奈の事を知ることが
大事なんだろ?

桃瀬 豚平

じゃあknと玲奈に何が
あったか教えてくれても
いいはずや。

捏島 孝行

...............

knは黙った

下唇を噛んで、何か深く考えていると分かった

桃瀬 豚平

...俺は本気でどうしたらいいか
わからへんねん

桃瀬 豚平

好きとか嫌いとかわからへん

桃瀬 豚平

だから知りたいんや

桃瀬 豚平

ほんの先っぽだけでええ

桃瀬 豚平

お願いや

キーンコーンカーンコーン

ホームルームのチャイムがなる

そんなに長く話していたんだな、と思いながらもknに目を向けた

knはまだ下を向いて固まっている

桃瀬 豚平

...戻るで

俺がトイレから出ると、knも後ろから静かに着いてきた

昼休みの屋上

いつもの場所で、いつものメンツで座っていた

桃瀬 豚平

..........

捏島 孝行

..........

鬱島 大

なんか雰囲気悪ない?!

桃瀬 豚平

は?

鬱島 大

え、俺だけハブ?

鬱島 大

悲し(((

桃瀬 豚平

お前は黙れ

鬱島 大

ハイスミマセン

捏島 孝行

............

こんなやりとりをしてもknはまだ何も話してくれない

桃瀬 豚平

...お願いや

どうしても知りたいんや

心のもやもやが続いてしまうから

鬱島 大

...なんかよく分からんけど....
話した方がええんちゃう?

utもknに呼びかけてくれた

捏島 孝行

....................分かった

捏島 孝行

....................分かった

これ以上黙ってても無駄だと感じた俺は 諦めて話すことにした

捏島 孝行

雰囲気悪なっても知らんで?

そう尋ねるとtnとutは何かを覚悟して 頷いた

捏島 孝行

じゃあ......話すわ

生徒会長と不登校女子 [完結]

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コメント

6

ユーザー

tu!おまえには、風夏がいるやろ!玲奈に騙されるな!

ユーザー

そーだそーだkn!真実を言っちまえ!

ユーザー

tnだめだよぉぉぉ! 騙されるなぁぁ!

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