主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
At
参考書に並んでいる数字の羅列に集中していたオレを 現実世界に引き戻したのは、作業を終えたAtの声だった
Ak
At
机の上に広げていたテキストやらなんやらをしまい、 Atと並んで一緒に生徒会室を出る
At
Ak
Ak
At
At
At
Ak
Ak
At
Ak
Ak
At
At
Ak
職員室に生徒会の鍵を返してAtの書類の提出も済ませ、 オレたちは校門をくぐって外に出る
先生たちにも頼りにされている彼を見て、やっぱりすごいなと思った
Ak
彼のあふれんばかりの才能を目にしてからずっと気になっていたことを この機会にとオレが尋ねると、彼は少し自嘲気味に笑って教えてくれる
At
At
Ak
At
Ak
At
Ak
Ak
At
Ak
オレの返答に対して、Atはおとぎ話の王子様のように 上品な笑顔を浮かべてこう呟いた
At
At
Ak
Ak
At
Ak
Ak
At
オレは家が反対方向にある彼と別れて、自分の家に向かって歩き出した
オレが次の日登校して新しい席に着くと、 すでに学校に来ていた3人に声をかけられた
Pr
Ak
At
Ak
At
Pr
Mz
At
Ak
At
Pr
Pr
Ak
Pr
Ak
Pr
At
Pr
At
Ak
At
Mz
そのままAtやPrーのすけとしばらく話していると、 明らかに不機嫌なMzくんがオレに話しかけてきた
Mz
Ak
オレがPrーのすけと話している時よりもなんだか怖いMzくんが、 嫌味たっぷりに煽るように続けた
Mz
Ak
Mz
Mz
Ak
Mz
オレからふいっと目を逸らしたMzくんは、 どこか遠くを見つめながら不満げに頬杖をついて窓の外に視線を投げた
Mz
Mz
Ak
Ak
Ak
Ak
Pr
Mzくんのことを考えたら Prーのすけに近づきすぎないほうがいいと思うが、 キラキラした目でオレに話しかけてくる彼を無下にはできなかった
Ak
Pr
Ak
At
At
At
Mz
Atが“一番”という言葉を口にした時、 明らかにMzくんは眉をひそめて舌打ちをする
オレは殺そうとせんばかりにこちらを睨んでくる彼が死ぬほど怖かったし Atも彼を見て不思議そうな顔をしたあと納得した表情をしているが、 Prーのすけだけは何も感じていないようだ
その鈍感具合に、やっぱりヒロインなんだなあと思う
Ak
Ak
Ak
Pr
Pr
Pr
At
At
Mz
Mz
何だか気まずい空気が流れたところで チャイムが鳴ってKty先生が教室に入ってきたので、 オレたちは話すのをやめて先生の方に意識を向けることにした
Kty
Tg
誰よりも元気にKty先生に挨拶をしたTgちゃんにみんなが笑い、 それに合わせてAtとPrーのすけも笑ったらMzくんは少しだけ殺気をおさめた
Kty
At
Pr
Mz
Kty
Tg
Kty
Kty
みんなから回収した作文用紙をまとめ トントンと教卓でその端を揃えたKty先生は、 それで、と口を開いてこれからの課題を説明する
Kty
Kty
Ak
At
Ak
At
At
Ak
Atが優しい笑顔で親切な提案をしてくれたので オレは喜んでそれを了承する
すると、PrーのすけがAtの制服のカーディガンをぎゅっと引っ張って なんだか不満げな顔をしてAtを睨んだ
Pr
At
Pr
At
At
Atがそう続けた時、Atの隣の席に座るMzくんが バシッと少し乱暴にAtの背中をぶっ叩いた
At
At
Mz
At
Mzくんの瞳に揺れる何かを見てAtは 彼のPrーのすけに対する思いの強さを知ったのだろうか、 少し瞳を揺らしてMzくんから目を逸らした
At
At
Ak
At
At
At
Atはオレにだけ聞こえるようにそう小声でいい、 いつもは一定の輝きを保つ綺麗な瞳を曇らせる
本当に大丈夫なようには見えなくて彼に手を伸ばそうとしたら、 Mzくんがいとも自然な動作でオレの腕を遠ざけて 一瞬オレをその蜂蜜色の瞳で睨んだ後Atに話しかけた
Ak
Mz
At
Mz
Mz
Mz
At
Mz
At
Mz
AtがMzくんに向かって“一番”と口にした時、 Mzくんの顔が満たされたようなものになって彼はニコッと笑う
そして彼はこっちを見て少し自慢げに微笑んだ
Ak
足りないものがAtによって埋められたような満足感に満ちた彼の表情を見て、 なんとなく彼を危なそうな人間だと思ってしまった
Ak
At
Ak
Mz
先ほどのかなり怖いMzくんを思い出して少し顔を引き攣らせたオレを Atは不思議そうに見ているが、オレたちの間に割り込むように Mzくんが不満げな声をあげてAtの服をぎりっと掴む
Mz
At
At
At
Mz
Mz
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
At
Mz
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
Ak
Ak
Tg
ざわざわと教室中がざわめいており、 Kty先生も諸用で席を外しているためもはや教室は無法地帯だ
どうしよう、収拾がつかないとオレが困っていると、 Atが椅子を引いて丁寧に立ち上がってパンパンと手を叩いた
At
Atがそう声をかけると、 教室中の目線が圧倒的なオーラを放つ彼に吸い寄せられた
At
At
At
At
Pr
Mz
Atがそう声を上げると鶴の一声のようにみんなしんと静まり返り、 PrーのすけとMzくんの口添えでみんながどっと笑った後 それぞれが各々の作業に戻る
流石すぎるAtのカリスマ性とそれを支える二人の連携技に オレがただただ尊敬の念を込めて見ていると、 Atは笑いPrーのすけはなぜか照れ、Mzくんにはドヤ顔をされた
At
Ak
Mz
At
Pr
At
Ak
ダンダンとドリブルをしてオレからバスケットボールを奪おうとする 相手チームのメンバーをくぐり抜け、高く飛び上がってシュートを打つ
オレが投げ出したバスケットボールはズバッとゴールに吸い込まれ、 観客席からわーっと歓声が上がる
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
Ak
ピーッと笛が鳴ってチーム交代の合図が出たので、 オレがコートから体育館の端っこに寄って部員待機ベンチに座って ふうと一息つくと、バスケ部マネのPrーのすけが水を持ってきてくれた
Pr
Ak
彼が手渡してくれたペットボトルの水をごくごくと飲み、 喉が潤ったところでキャップを閉めてタオルと一緒に横に置く
そんなオレの一連の動作を、Prーのすけが少しぽーっとした様子で見ていた
Ak
Pr
Pr
Ak
Mz
その後もオレの隣の席に座るMzくんからの 不満に溢れた視線を感じながらしばらくPrーのすけと雑談していると、 2階ギャラリーからこちらを見下ろしているAtが声をかけてきた
At
Pr
At
At
Atがそうオレを褒めると、 オレの隣に座ってずっと黙ってたMzくんが また殺気を込めてこちらを睨んだ後床に視線を落とした
Mz
At
Mz
At
At
At
Mz
At
AtがニコニコしながらMzくんの目を見てそういうと、 彼は殺気を収めて少し満足げに笑った
Mz
Ak
Ak
Ak
Ak
Pr
Ak
Pr
Pr
Ak
オレがそうPrーのすけに返すと、彼は嬉しそうに頬を染めて笑う
普段ならMzくんがこっちを睨みつけてきそうな状態なのに、 今の彼はAtの色違いの瞳を見ながら渇いた大地に 水を与えてもらえた花のように美しく微笑んでいた
でも、その琥珀の瞳の奥にはなんだかこちらまで身震いしてしまいそうな 底の見えない恋心や嫉妬心とは少し違う闇が蠢いている気がした
Ak
Ak
Mz
At
Mz
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コメント
11件
おもろすぎる……✨️✨️✨️ akprほぼ確ルートだから 結構嬉しいかも、🥰 mzちはなんかprちゃんの ことが好きだけど、 atくんの目に映りたいのかな…? あとなんか主従関係みたいな? やばい、虹椿ちゃんの作品って 全然予想できない、笑 次は200人… 私のアカウントで宣伝 してもいいですか?
久々の更新ありがとすぎる!風邪大丈夫!?最近流行ってるよね…🥲 あっきぃくん打ち解けてきてる感じめっちゃ安心!あっとくんと仲良くなってて嬉しい!あっとくんの苦手なこと知りたい…!まぜ太くんは誰が好きなんだ!?ぷりっつくんだと思ってたけどなにかしらの出来事であっとくんになったのかな?とりあえず激重関係最高だし、あとまぜの展開が気になりすぎる!
展開が凄すぎる! まぜ太くんは、どういった感じで動いて行くのかが気になる