みめる
みめる
みめる
みめる
みめる
みめる
みめる
みめる
みめる
ころん
ころん
見てわかる通り僕は入院している。
なんでか…って?
それは、僕が
「睡眠呼吸停止症候群」
っていう病気だから。
「睡眠呼吸停止症候群」ってのは
寝ると呼吸が止まってしまう病。
だから寝る時は呼吸器を使って
ある意味死の眠りを感じながら眠らなければならない病気。
強い死の恐怖を感じた際に発症するらしい。
僕は毎日死の恐怖を味わってる。
だって…
昔…大好きだった両親が病気で亡くなってしまってから
毎日が怖くてたまらない。
それに…同じ部屋の子も、
どんどん亡くなっていく…
そうすると…僕は押しつぶされそうな気分…
ころん
???
ころん
ころん
さとみ
ころん
ちょっと前までここには「なーくん」っていう1つ上の子がいた。
なーくんはガンを持っていて
でも、僕達のことを笑顔にさせてくれた。
…亡くなっちゃったけどね。
看護師
ころん
さとみ
看護師
さとみ
看護師
看護師
ころん
ころん
ころん
ころん
看護師
看護師
ころん
看護師
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
良かった…さとみくん、治るんだ。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
そういや、さとみくんの家族…
お見舞い来たことないような…
ころん
さとみ
ころん
ガラガラ
看護師
ころん
看護師
看護師
ガラガラ…
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
聞いて…来ないんだ。
ガラガラ
…あれ、今日は近くにいないんだ。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
看護師
ころん
さとみ
看護師
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみくんは最近、歩けるようになってきた。
ちょっと前からリハビリを初めて。
長距離を歩けるようになってきた。
僕は脈拍を測る機械をつけていれば何処に行っても大丈夫になっている。
だから最近は一緒に屋上に行く。
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ジェル
ころん
ジェルくんは屋上で知り合った
僕達の2つ上の高3
勉強も教えてくれて…
頼りになるお兄さん
ジェル
さとみ
ジェル
なんか…いつもと違う気が…
ころん
ジェル
ジェル
…嘘、だよね。
ころん
ころん
さとみ
ジェル
ジェル
ジェル
ジェル
さとみ
ジェル
ジェル
ころん
ジェルくん…
さとみくんは…もうすぐ退院して
ジェルくんもいなくなったら…
僕、1人になっちゃうよ。
ころん
ジェル
ころん
ジェル
さとみ
さとみ
ジェル
ころん
ジェル
ジェル
ジェル
ころん
ジェル
ころん
ころん
ころん
ころん
ジェル
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ジェル
さとみ
さとみ
ころん
ジェル
ジェル
ころん
さとみ
ジェル
ジェル
夜
さとみ
ころん
さとみ
ころん
僕的には…ジェルくんにどうなって欲しいんだろ。
元気に学校生活して欲しい。
家族や友達と仲良く遊んで欲しい。
…でも
僕に希望をくれたんだ。
あの時、遠回しだけど
『一緒に死のう』
って。
言ってくれたんだ。
僕は…ジェルくんが生き残ったって
きっと…死ぬんだ。
もう、死に恐怖なんて感じない。
いつ死んだっていい。
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早朝
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
(手を繋ぐ)
「せーのっ!!」