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アルミ
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#カントリーヒューマンズ
ねがてぃぶろっこりー
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第8話、読了しました!イギリス登場シーンの緊張感がすごかったです。あの「笑顔の圧」と「言わないでおきますね」の含み—日帝が完全に手玉に取られてるのが面白くもあり、不気味でもあり。妨害者と協力者の境界が曖昧になってきて、システムのルールの読み合いが深まってきましたね。最後の「仲間がそばにいる」という一文にじんわりきました。
15日目
日帝
鍵穴が回る音が、廊下に響き渡る。
奥のドアが開いた。
中から3人グループの生徒が出てくる。
3人とも顔を曇らすことなく、話を弾ませながら出てきた。
何事も無く、安全に探索してきたのだろう。
その様子を見て頬が緩む。
ナチス
右隣にいたナチスが、俺にそう言ってから駆けていった。
ナチスも生徒の対応に慣れてきている。
3人の生徒は、ナチスに話しかけられて少し固まったが……
その後、また顔を明るくして話し出した。
ナチスとソ連を始めとして……
5日目以降、着実に生徒数が増えていった。
鍵穴が回る音にも、生徒の対応にも慣れたものだ。
出てきた生徒は、俺とアメリカが探索している棟に移動させた。
あの廊下に集めたら密集してしまうし、 色々な棟に行かせてバラバラになられても困る。
なるべく手の届く所に移動させるためだ。
ナチスやアメリカに生徒の対応をお願いし、 ソ連にはこれまで通り探索をしてもらった。
ソ連は1つの棟にしか行かなかった。
どうやら、ナチスとソ連で出てきた棟がとても気になるらしい。
まだ探索していない所があるんだろうか……。
しかし、毎日のように攻略のヒントを取ってきてくれる。
ソ連は探索したいようだし、こちらもヒントを貰えると助かる。
お互いに最善の対応だ。
15日目……集まった生徒数は490人を超えていた。
アメリカ
アメリカ
日帝
それでも……生徒が多くて大変なこともある。
一番は食料の確保だ。
ソ連がちょくちょく食料を取ってきてくれるが、 やはり食料が少ない。
約500人に、1日3回分の食事量。
これほどの極限状態を経験することも無い。
不健康だが……アメリカが自分の昼食を抜き始めた。
数時間くらい議論したが、やはり折れてくれなかった。
どれだけ言っても頑なに拒否された。
どうしても他の生徒に食事してもらいたい、と。
アメリカは、言い出したら止まらない所がある。
心配だから本当にやめてくれ……。
日帝
日帝
食料が足りなくなると、探索していない棟に出向くことになる。
そのたびに食料は見つかるが……
一昨日はゼリー飲料、昨日はカンパン。
まともな食事ではない。
早く食料を見つけないと……
生徒が飢餓で倒れてしまう……
アメリカ
日帝
アメリカが送り出してくれる中、 まだ探索していない棟のドアに向かった。
生徒が出てきた棟なので開いている。
そのままその棟に入った。
誰もいない廊下を1人で歩く。
怪物に遭った場合に動けないため、手前の部屋を探索する。
1人行動は慣れているが……とにかく怪物が気になる。
耳を澄ませながら、手前のドアの前で立ち止まった。
周りに気配が無いことを確認してから、部屋に入った。
この10日間で、また1つ新たな情報が手に入った。
食料がある部屋のドアノブはピンク色であること。
ソ連が持ってきたヒントの紙に、そう記されていた。
今、ドアを見て判断できる部屋は2つ。
攻略のヒントがある部屋と、食料がある部屋。
ドアで判断できることが他にもあるはずだ。
今後とも、ドアの色には注意しておこう。
部屋を見回し、食料が隠されていそうな場所を定める。
白いテーブルや大きな鏡など、隠せそうな場所は無い。
隠せるのは奥の縦長の収納だけ。
いや……掃除用具入れとほぼ同じだ。
入ってすぐに、掃除用具入れの前に来た。
取っ手を持って軽く引くが、開かない。
建て付けが悪くて開きづらい。
取っ手を握り込んで勢いよく開けた。
ガタッ、と大きな音がして…
中から大量の袋がなだれ込んできた。
日帝
足元を見ると、 袋に入れられた食品やお菓子が散乱している。
……この収納の中に敷き詰められていたようだ。
ここに来てから見たことのない量だった。
持って帰れないほど多い。
両腕で抱えて持ち帰っても、途中で落ちてしまいそうなほど。
……どうしよう。1人じゃ無理だ。
手前の部屋だから、あの廊下にいる人なら呼べる。
アメリカかナチスに手伝ってもらうか……。
15日目 午前11時14分
機械音声
機械音声
時計を見れば、11時14分。
生徒へ食料を届ける時間もあるし……
早く廊下にいる人を呼ぼう。
ガチャッ
日帝
後ろから音がした。
あまりに急だったため、大きな声が出る。
入ってきたドアの方だ。
ドアが開いたんだろう。
反射的に振り返った。
日帝
イギリス
見覚えのある生徒が、開いたドアの隣に立っていた。
直接話したことはないが、その姿ははっきり覚えている。
年齢にそぐわない完璧なスーツの着こなし。
黒いシルクハットに、丸形の片眼鏡。
一度見たら忘れられないほど特徴的な服装だ。
その生徒はわざとらしく目を見開いてから、 微笑んで小さく手を振った。
イギリス
日帝
仕草がどこか芝居がかっている。
目の奥が笑っていない。
本人はそれを自覚してやっているんだろう。
日帝
その生徒は表情を変えずに言う。
イギリス
その視線が、俺の後ろに行く。
食品が散乱しているが、気にする様子はない。
静かにこちらに歩いてきた。
食品を取るんだろう。
……と思ったが、食品が散乱している床を通りすぎた。
日帝
その生徒は、開きっ放しの掃除用具入れの前に立ち……
掃除用具入れを閉めた直後、また開けた。
その掃除用具入れの中には、新たな食品が1つあった。
日帝
……食品が1つ増えた。
日帝
唖然とする俺を見て、その生徒が薄く笑う。
イギリス
新しい食品を手に取り、去っていこうとする。
すごく手慣れた一連の動作に固まったが、慌てて呼び留める。
日帝
イギリス
その生徒が歩みを止め、振り返る。
危ない。見逃すところだった。
忘れかけていたが、生徒を集めなければならない。
こんな生徒はまだ対応したことがない。
日帝
イギリス
……イギリス。
日帝
日帝
喋っている途中、イギリスの目が細まった。
イギリス
日帝
言葉の奥を探るような、疑うような……
明らかに敵意がある、鋭い視線。
イギリス
口角は上がっているが、声は低い。
はっきりと断られた。
拒否で返されたことが無かったため、少し固まる。
想定していなかった。
日帝
日帝
負けじとイギリスを正面から見る。
ここで折れてはいけない。
多少苦労してでも、生徒の安全を優先したい。
決めたルールは、少しでも破ったらいけない。
イギリスだけ許したら不平等だ。
羨ましがる生徒が出てきたら、収拾がつかない。
少しの緩みが要らぬ争いを生む。
それに、生徒の安全を侵すことになるかもしれない。
イギリスのためでもあるんだ。
ここは従ってもらわないと。
しばらく睨み合いが続いたあと、 イギリスがすっと視線を逸らした。
イギリス
折れてくれた、と息をついたのも束の間。
イギリス
日帝
……え……。
いや、今集まるっていう話を……。
イギリス
また薄く笑う。
本当に譲る気が無さそうだ。
何がそんなに嫌なんだろう。
日帝
イギリス
っ……。
イギリス
イギリス
イギリス
口を挟めないほどの質問攻め。
……笑顔の圧がすごい……。
確かに、ソ連には探索させているけど……。
うーん……。
日帝
日帝
迷った末、嘘をついてはいけないと思い そう答えた。
嘘をつけない空気だったし、
嘘がバレたらもっと従わなくなるかもしれない。
イギリス
イギリスはさらに深く微笑む。
イギリス
日帝
反論できない。
イギリス
……こいつ……っ!
心にも無いことを……!
皮肉であることは分かるが……
これまでに無いほどお世辞だった……!
黙り込んでいる俺をよそに、 イギリスはその場で食品を開封した。
中から小さな菓子パンが出てくる。
クリームパンだろうか。
そういえば、最近は食事量が少なかった。
腹が減ったな……。
早くこの食品たちを持っていき、皆にここを教えよう。
食品が出てくる場所が他にもあるかもしれない。
床に散乱した袋を持てるだけかき集め、抱える。
イギリスがパンを食べ始めた。
明らかに俺の顔をまじまじと見ている。
日帝
イギリス
こっちのセリフだ。
日帝
そう言うと、イギリスは大げさに首を傾げた。
イギリス
日帝
これもわざとだ……っ!
くっ……!
……振り回されるな、冷静になれ。
日帝
挑発に乗らなくても、何の揺らぎもない。
嫌な顔もせずパンをもぐもぐと咀嚼している。
憎たらしい男だ……。
グゥ~……
自分の腹から振動が伝わった。
食品を抱える手が、腹を抑えることを許さない。
日帝
顔に熱が集まっていくのを感じる。
どんな顔をしているのか想像がつく。
気味が悪いくらいにイギリスがニヤついている。
イギリス
そう言って、食べているパンをちらつかせた。
良い褐色のつやつやした丸いパン。
中に何が入っているんだろう。
あの感じだと、あんこかチョコかカスタードか……
友達と買った菓子パンの味を思い出す……
ちょうどイギリスがパンを食べ終えた。
美味しかった、とでも言うように 頬にパンを詰めてにこにこしている。
でも食品の配達が遅れるし……
皆も早く食べたいはず……
日帝
日帝
イギリス
日帝
止まっている内に、また腹が鳴る。
……だめだ。胃袋の不快感で倒れる。
力無く座り込み、食品をテーブルに降ろした。
どれにしよう。
コンビニに売っているような身近なものだが……
どれも形の崩れが無く、輝いて見える。
菓子パンや調理パンはもちろん、 おにぎりやサンドイッチもある。
美味しそうでどれも捨てがたいが……
ここ数日はお菓子ばかり食べていた。
甘味以外のものにしよう。
1番手前にあったおにぎりを手に取った。
全体が海苔で覆われているタイプ。
パッケージに貼られたシールには、 黒い筆文字で『おかか』と大きく書かれている。
パッケージをさっさと剥がし、 とがった一番上に早速かぶりついた。
パリッ、と海苔の裂ける音がした。
日帝
久しぶりの米の食感に頬が緩む。
すぐにもう一回かぶりつく。
口いっぱいに米を詰めた。
やはり、おにぎりはこうでなければ。
口の中に美味いものを詰め込んでこそだ。
胸の奥からの幸福感を抑えきれない。
美味い……。
イギリス
ふと、イギリスの視線に気づいた。
全くの真顔だ。
そこで我に返る。
……見下されている感じがする……。
実際、俺はテーブルの前に座り込み、 イギリスは少し距離を置いて立っている。
腹を鳴らし、食品を仕方なく選んで食べる3年生。
生徒会長としての威厳も何も無い。
口の中を空にしてから聞いた。
日帝
イギリス
2学年……ソ連と一緒だ。
後輩とは思えないほど余裕があるが。
日帝
こんな感じの大人びた雰囲気になりたかった。
性格はさておき。
イギリス
日帝
残りのおにぎりを口に詰め、首を横に振る。
バレないように余裕ぶった。
しかし……心臓が止まるとはこの事だ。
今、あっさりと見破られた。
心の中を見透かされているような感覚。
妙な異質感がある。
米を噛み終えてから、ゆっくり飲み込む。
……イギリスは要領が良さそうだし、 自分から探索をしたいと言っている。
今までは探索していたんだろうか。
もし探索しているなら、沢山ヒントを集めていそうだ。
おにぎりの包装を、手元のゴミ箱に捨てる。
日帝
立ち上がってイギリスを見た。
イギリス
イギリスはぱちぱちと瞬きする。
それから……また薄い笑みに戻った。
イギリス
……?
言わないでおく……?
日帝
イギリスは少し間を置いてから口を開く。
イギリス
……疑われているのか。
いや、多分俺だけじゃない。
生徒全員を疑っているような言い方だ。
イギリス
イギリス
何もしていない……?
……どういうことだ。
日帝
イギリス
日帝
……一度も探索をしていない?
攻略をしようとしていないのか……?
日帝
イギリス
笑ったまま表情を崩さない。
イギリス
イギリス
本当なのか嘘なのかも悟らせない笑顔で、 そう答えた。
冷酷なほど自己中心的な理論。
それを言うことに躊躇いもない。
部屋の空気が緊張で満たされる。
日帝
試しに疑いをかける。
ここでどんな反応をするのか。
しかし、予想通りイギリスは動じない。
イギリス
全く本心が見えないその態度に、悪寒さえ走る。
思っていることがあるのかさえ分からない。
人間味が無い……と言うべきか。
その時、開いたドア枠からアメリカが飛び込んできた。
アメリカ
イギリスがドアの方に振り返った。
アメリカが俺を見ながら……イギリスをちらりと盗み見る。
アメリカ
日帝
部屋の緊張が一気に緩む。
日帝
日帝
アメリカ
アメリカが小首を傾げる。
アメリカ
……耳が痛い。
後輩に口論で負けた結果なのだから。
それは言わないでおこう……。
日帝
日帝
アメリカ
アメリカの無邪気な笑顔が、今はすごく心に染みる。
さっきまでの空気が張り詰めすぎていた。
ほっと肩の力を抜く。
日帝
アメリカが床に散乱した袋を見る。
アメリカ
日帝
日帝
アメリカは大きく2回頷いた。
アメリカ
日帝
ずっと昼食を摂っていないのだから……。
アメリカは素早く来てしゃがみ、大量の食品を抱えた。
俺も余った袋を集めて持つ。
アメリカの方が明らかに多い。
日帝
イギリスをちらりと見やる。
生徒が集まっている場所の上のフロアを 探索すると言っていたから……
場所を教えるついでについてきてもらおう。
イギリス
さっきまでの刺すようなオーラは一転し、 にこりと微笑んだ。
アメリカ
アメリカ
アメリカが食品を抱えたまま走り出す。
日帝
そう言いながら、止まらないアメリカを追いかけた。
15日目 午後2時32分
機械音声
機械音声
イギリスを探索に行かせて、
アメリカが昼食を食べてから2時間ほど。
部屋の整理をするために、部屋を目指している。
日帝
廊下を歩いている途中、妨害放送が流れた。
そろそろ妨害放送にも慣れてきた。
最初の方は不気味なチャイムの旋律に震えたが……
半月経つと慣れるものだ。
アメリカ
不意に、アメリカが呟く。
アメリカ
アメリカ
アメリカが下を向いた。
……が、すぐに笑ってまた前を見る。
アメリカ
アメリカが俺の顔を見た。
アメリカ
アメリカ
アメリカが俺の頭を軽く触った。
日帝
顔が熱くなる。
でも少し照れくさくて、少し口角が上がった。
あの後イギリスをソ連に会わせ、 探索の方は2人に任せることにした。
喋らないが気の強いソ連に、 典型的な自己中のイギリス。
そのコンビだけで不穏だが、 何とかやれるよなと無理やり行かせた。
そして……生徒を数えると、全校生徒が揃っていた。
全員で518人。
かなりの食料が必要そうだが……
あの部屋で見つけた食料製造所を活用すれば 食料の問題は改善できそうだ。
生徒が集まったから……
次やるべきことは、もう決まっている。
日帝
生徒の安全を確保しつつ、攻略のヒントを得る。
ここから脱出するために、 本格的に探索を開始するべきだ。
生徒全員に探索させるわけにはいかない。
人数が多い分、怪物と遭遇する可能性も高まる。
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
日帝
アメリカ
アメリカからの視線を感じる……。
ここは話すべきか……。
日帝
日帝
そう聞いてアメリカを見る。
アメリカ
アメリカは顎に手を当てた。
日帝
探索した後にどこかに集合するのは必要だ。
そこで人数を数えられるのはかなり助かる。
探索できる時間もはっきりして行動しやすい。
日帝
アメリカ
日帝
あの廊下に余裕を持って集まれる人数……
生徒の対応をしていた時の事が参考になりそうだ。
日帝
アメリカ
70人は入るけど、きついか……
ドアの前を塞がない程度で集まれるとしたら……
日帝
アメリカ
30人なら、ドアの前を塞がずに集まれる。
1つのフロアを30人で探索したらちょうどいい。
日帝
探索するのは30人。
決まったフロアで自由に探索する。
午後5時にあの廊下に集まり、人数を数える。
それが一番安全だとは思うが……
日帝
アメリカ
深く頷いた。
日帝
基本的に、探索する人はその日ごとに変えるつもりだ。
妨害者が紛れ込んでいる日は、 そのフロアを完全に制覇できない可能性が高い。
妨害者にも仕事が分担されるからだ。
そうなれば、どこを探索していないのか 探さなければならない。
妨害者を見つけることも視野に入れよう……
アメリカ
アメリカ
日帝
妨害者を炙り出すにはそれしかない。
妨害者が妨害している所を見た場合には、 妨害者にペナルティが出る……というルールだった。
……ペナルティか……。
日帝
日帝
もし、それで妨害者が苦しい思いをしたら……
アメリカ
背中をぽんと叩かれた。
アメリカ
アメリカ
日帝
アメリカのその言葉に、不安も疑いも無い。
アメリカ
そう言って頭を小突いてくる。
日帝
振り払いたいのに、なぜだか笑ってしまう。
不安が一気に軽くなった。
日帝
いっつもこうだ。
アメリカは軽い調子で不安を飛ばしてくれる。
考えすぎかもしれない、と思わせてくれる。
アメリカ
満更でもない様子で笑うアメリカ。
初めて会った時よりも、確実に近い。
こんなに早く慣れるのは久しぶりだ。
仲の深まりを感じながら、 少し軽くなった足で部屋を目指した。
15日目 午後5時58分
アメリカ
アメリカとナチスと俺で、帰ってきた2人を出迎えた。
探索から戻ったソ連とイギリス。
アメリカ
イギリスとソ連が3mの距離を取って戻ってきたのだ。
2人ともほぼ壁際。
しっかり目を逸らしている。
ナチス
ナチスがデジタル時計を見せた。
5時58分。
イギリス
ソ連も悪びれない。
ナチス
日帝
額に手を当てて俯く。
やっぱりだめか……。
どっちも自我がありすぎるからな……。
アメリカ
アメリカ
イギリスとソ連が素早くお互いを指差す。
アメリカ
アメリカ
……そうなるよな……。
2学年で、一応同級生なのに。
頼むから仲良くしてくれ……。
日帝
ナチス
ソ連がウシャンカ帽を深くかぶり、 イギリスが舌打ちした。
もちろんこの2人は放っておかない。
問題児すぎる。
同じ部屋で過ごしてもらおう。
そうして、部屋のグループが決まった。
15日目 午後9時12分
ナチス
消灯され、目をつむる。
明日から本格的に始まる。
攻略のための探索。
このメンバーでの生活。
……全体指揮は、俺だ。
全ての責任を、明日から背負う。
……でも、仲間がそばにいる。
俺を支えようと気にかけてくれる人がいる。
それだけで、少し眠れそうだ。
ゆっくり呼吸しながら、布団の温かさに身を任せた。