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さくらちゃんは佐野さんに勉強を教えて貰えて嬉しそうで、空太くんはさくらちゃんとの関係を変えようと前を向き始めて、佐野さんは好きな人(?)からの連絡に喜んで……、複雑な三角関係…いや、四角関係になりそう……😵💫😵💫 恋は必ずしも成功するとは限らないもんね……うわー!これからどうなるんだろ??
────そして、8月。
外は酷暑という言葉がぴったりなくらいに蒸し暑くなっていた。
店内はというと、変わらず人工的な涼の風が吹いている。
佐野さん
佐野さん
さくら
時は少し前に遡る。
さくらはひらにもこのことを話した。"このこと"とはもちろん、さくらの恋の話である。
そうすると、ひらはさくらが数Bが分からないと嘆いたのに対して佐野さんを斡旋した。
佐野さんは控えめに、俺も数学そんなできないけど…と苦笑しつつ、何故かいいよと言ってくれた。
そうして今、バイト終わり。先輩は藤谷さんが上がるのを待つらしく、空き時間で教えてくれている。
さくら
さくら
佐野さん
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
んー、と声を漏らしながら、先輩はさくらの目の前のノートと答えを見比べる
なんとなくいつもより近い距離に、さくらは息が止まりそうになりながら、できるだけふつうの顔をした。
佐野さん
佐野さん
さくら
佐野さん
パッと顔を上げると、佐野さんと目が合う
たったそれだけが、さくらの鼓動をまた速くする。
ただ隣に座っていることさえもが、さくらにとっては特別なことだった。
と、そのとき、佐野さんに強めの衝撃が伝わった。
佐野さん
藤谷さん
藤谷さん
さくら
藤谷さん
佐野さん
さくら
佐野さん
佐野さん
佐野さん
藤谷さん
さくら
さくら
さくらはその言葉を頭の中で反芻した
見守っていたらしいひらが裏から出てくると、ひらは親指を立てて笑った。
ひら
空太
空太は友達に向かってバスケのシューズを投げると、ふう、と息を吐いた。
空太
トントンとつま先を鳴らし、靴を履く
ロッカーが1番下なので屈んで上靴をしまう。
そこでダン、とロッカーから音が聞こえたかと思うと、視界には誰かの足があった。
空太
のあちん
顔を上げると、ロッカーにもたれかかったのあちんが、空太を見下ろしていた。
空太
のあちん
空太
のあちん
タッとのあちんはロッカーから自立し、空太に向かい合う。
のあちん
空太
のあちん
のあちん
空太
のあちん
のあちん
のあちん
空太
のあちん
空太
のあちん
空太
空太
空太
空太
のあちん
のあちん
空太
空太
のあちんは呆然として、空太の歩くのを見送った。
かと思いきや、ダッシュして追いついてきて、空太の袖を掴み、強引に振り返らせた。
のあちん
空太
のあちん
のあちん
のあちん
それだけ言うと、のあちんは空太を追い越して帰って行った。
空太
空太
空太
空太はふっと笑うと、やっと、強く足を踏み出した。
空太
空太
空太
颯真
央生
颯真
颯真
央生
颯真
颯真
央生
颯真
颯真
央生
颯真
央生
颯真
央生
颯真
颯真
央生
颯真
央生
颯真
颯真
央生
颯真
隣を歩いていたその男は、何気なくスマホを手に取った。
央生
多分時間を確認するのだろうと思っていたのに、なかなか彼は画面から目を離さない。
颯真
央生
颯真
顔を上げて笑ったその男のその顔は
颯真
央生
颯真
颯真
央生
恋する人間の顔、そのものだった。