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あまね
あまね
「 この気持ちは秘密 」🌸&🎮🍍
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軽い調子で返しながら、俺は机の上の紙束を抱えた。
その横顔を、なつはいつもみたいに穏やかに見つめている。
気づかないふりをしながら、LANの心臓は少し速くなる。
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俺は何でもないように笑ってみせる。
けれど、その笑顔の裏では、隠している想いがずっと疼いていた。
同じグループで、同じステージに立って。 一緒に笑って、ふざけて、たまに喧嘩して。
それなのに、こんな気持ちになったらもう、普通の「仲間」に戻れない気がして。
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H
“らん”と呼ばれるたびに、胸の奥がくすぐったい。
ただの名前なのに、暇72の声で呼ばれると意味が変わる。
優しい低音。自然体なのに、どこか甘い。
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少し沈黙の後、俺は笑ってごまかした。 言えるわけがない。
“好き”だなんて、言葉にした瞬間、全部壊れてしまいそうだから
その日の収録後、俺は少し疲れてソファに沈んだ。
メンバーたちがワイワイしている中、なつがそっと隣に座る。
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柔らかく笑って見せた俺の頭に、「ぽんっ」と手が置かれる。
思わず顔が熱くなる。
H
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俺は目を閉じて、隣の温度にそっと身を寄せる。
眠ったふりをして、ほんの少し、肩が触れる距離まで。
─この気持ちは、まだ秘密。
バレたら終わる、でも隠すのも苦しい。 それでも俺は、今日も笑って“LAN”でいる。
次に目を開けたら、なつが小さくつぶやいた。
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心臓が、跳ねた。 その言葉で、全ての隠し事がほどけてしまいそうで。
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