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ドンッ
パラパラパラ
夜空に咲く花。
次で、最後みたいだよ。
そうなんだ。 どんな花火だろうね。
楽しみだね~!
たわいのない会話。
でも、僕は素っ気なく返してしまった。
理由は簡単。
恥ずかしいからである。
この子が彼女だったらどれだけ良いだろう。
何度も考えた。
だってこの子は僕の幼なじみでクラスの"人気者"だから。
才色兼備
この言葉は彼女のために作られたのだろうかと言うほどである。
とにかく、そのくらい美しいのだ。
ドンッ
好きだ。
音に被さるようにわざと合わせた。
ん?なにか言った?
やっぱりきこえなかったようだ。
なんでもないよ。
ウソ。
本当は言った。
ふふ。
なにが面白いの?
君の笑いは不適な笑みだった。
こう、なんと言うか、小バカにしたようなそんな笑い。
聞こえないとでも思ったの?
彼女にはお見通しのようだ。
かなわないなぁ。ほんと。
僕、君が好きだ。 付き合ってほしい。
正直断られる前提だった。
だって君は人気者だから。
良いよ。
え?
何度も言わせないでよ!
付き合ってもいいよって いってるの!
僕は、頬をつねった。
夢じゃないかと思うほど嬉しかったから。
頬をつねったあと僕が見た君は、
頬を赤らめながらも少し目を見開いていた。
帰ろうか。
うん!
君のかおにも花が咲いた。
それは僕が今までに見た中で一番素敵な花だった。
END
コメント
20件
金賞受賞おめでとうございます!!!.*・゚(*º∀º*).゚・*. 私、全然恋愛系描けないので、凄いです...( ̄▽ ̄;)尊敬っ笑
顔だけでロマンチックな表現がすご笑笑笑笑
良い話!!✨