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ゆー✩.*˚
ばしゃっ。
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俺の兄様は極悪非道だ。
今のように俺を呼び出しては、
漫画でしか見ないようないじめをしてくる。
幼稚なようで幼稚じゃない。
結構死にかけることもあったし。
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どかっ!!!
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こうやって殴られることも多い。
俺の体は痣だらけ。
ほんと、俺の気も知らないで呑気なやつだよな。
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とまぁ、酷い家庭に生まれたものだ。
兄とは腹違いの兄弟なものの、
一応家族という立場である以上は関わりを持つけど、
それ以外は何も関与しない。
学校の下校ぐらいだな。
...あーあ、早くこの時間が終わればいいのに。
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<どういうことですかッッ゛!!?
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父
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父
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兄の顔には火傷痕がある。
左の顔半分、ほとんどを覆うように火傷の痕が広がってる。
加えて左目は、色が抜けて白色。
そりゃそんな顔、国の顔にしたくないよな。
父
父
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兄も父に弱い所を見ると、
やはり人間なのだと自覚する。
しかし不思議だな。
第二王子とはいえ、養子の俺を後継者にするなんて、...
ありがとうございましたー。
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先生
先生
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あの人、俺を置いてったの?
いつも周りからの見え方気にして、一緒に帰るのに...
...まぁいっか。
どうせ今待っていても来ないってことは確か。
さっさと帰るか...
......ん、
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なんで校舎裏から人が...?
...気にするだけ無駄、か...
父
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父
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今日は不思議だな...
明日になって帰ってなかったら、
兄のクラスメイトにでも聞いてみよう。
そう考えながら部屋に入った。
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...あ、昨日の校舎裏から出てきてた人。
窓から見ただけだけど、赤色の髪だった。
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あ、兄は多分人とよく関わる方だし、
俺が陰気臭いって話かな?
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俺の兄像と全然違う...
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...とりあえず、
校舎裏に行ってみるか...
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体育座りで倉庫裏に座っていた兄は、
「醜いだろ」と言って、黙りこくったまま静止した。
帰ろう、と腕を引っ張ってみると、
力なく立ち上がって、
それからまた引っ張ってみると、
歩いて着いてきてくれた。
まるで自我のない、AIのような存在に思えて、
少し、気味が悪かった。
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父
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行っちゃった...
...あの人、びっしょびしょのままじゃん!!?
風邪引くだろ。
...どうでもいいか。
風邪引いてる間は虐められもしないわけだし。
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父
父
父
父
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父
父
父
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テストで悪い点を取ると、いつもお仕置がある。
電気椅子、木馬、全身拘束、etc...
今回は電気椅子みたいだ。
......嫌だと思ったところで、
百点を取らなかった自分が悪いのだから、
もうどうとも思わない。
......これは、“悪役”への処罰なんだ。
父
びりびりびりッッ゛!!! ( 電気
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......、、痛い。
...、、普通ならきっと、
父様が助けてくれるんだよね、...
びりびりびりッッ゛!!!ばちばちッッ!!゛
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ごめんなさい、馬鹿でごめんなさい。
出来損ないの無能で、ごめんなさい...
...ゆるして、ください......
半日後
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びりびりっ、ばちばちッッ!!
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父
父
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手足が痺れて動かない、...
胃がぐるぐるしてる、気持ち悪い...
......あるけない、
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...ここで寝ちゃっても、いいよな......
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父
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最近の兄はなにかおかしい。
あまり姿を見せないし、
部屋はがらんとしていて気配がない。
...虐められないのは楽だけど、
それで姿を消されるのとは話が違う。
...何か、怪我とかしてなきゃいいけど。
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まただ。またAIみたいだ。
今日は少しおぼつかない足取り。
引っ張ってないと転けるな、多分。
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潜っちゃった...
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父様が来てる...
お見舞いかな、
兄は...起きてるじゃん!?
え、大丈夫かな...?
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ばちんっ!!!
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父様が...ぶった、?
そんなわけない、あんなに優しい父様が...
人のこと、ぶつわけない...ッ
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父
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父
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父
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なにか厚くて壊せない壁があるようで、
兄は俺に何も教えてくれなかった。
俺より華奢で小柄で細身体質の兄が、
なにか重いものに耐えているんじゃないかって思ったら、
そのまま潰されてしまうんじゃないかって。
今さら心配する義理もないけど、
これは兄弟としてじゃなくて人として、
この人を放っておけない。
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父
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亡くなってる...?
そんなの、ニュースでも聞いてなかったぞ?
どうして、
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「どれだけ迷惑をかけるんだ」って、多分...
父様の最愛の母様の死んだ理由が、
兄だったからか...
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あの目、見えてなかったんだ...
兄には俺の知らない一面がたくさんあって、
そのどれもがきっと、兄の見せたくない弱さで。
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びりびり?比喩表現?
...、雷、?...電気か、
てか百点取らなきゃ、って...
ほんとに、何に追われてるんだか...
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俺の服を必死に握る兄の力は酷く弱くて、
きっと一生懸命なんだろうけど、
それが上手く伝わらないほど、力が比例していない。
...殴る力は強かったんだけどな。
それに、軽い。
俺と同い年だから、生きてる年数も変わらないのに、
兄は俺より五年も七年も長く生きていそうで、
酷く疲れている。
...どうにか、助けられないだろうか。
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腕に噛み跡...全身に縄の跡?
ますます謎だ、...
......ずきっ、
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犬
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犬
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明らかに兄の腕からは血が流れているのに、
大丈夫だと言って、犬を追い払ってくれた。
そうだ、こんなこと、昔に何回もあった。
その度に兄は、右腕で噛みつきを受けていたような気がする。
歳を重ねて忘れていた。
...兄は、こんなにも優しかったじゃないか。
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その言葉は、兄にも向けられていると思っていた。
けれどその時、治療を受けたのは確か俺だけで、
兄の腕には乱雑に巻かれた包帯があった。
痛くないの?といくら聞いても、
「俺は強いから何も痛くないんだ!」と、ニコニコ笑っていた。
当時の幼い俺に、
その言葉の真意は気付けなかった。
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ごめん、ごめんなさい。
俺は兄のことを理解しようともせずに、
ずっと逃げていたんだ。
虐められているなら突き放していいだなんて、
虐められているから助けなくてもいいだなんて、
こんな腐った考え方、
すぐに捨てるべきだった。
すぐに帰らないと、
いつ父様がしでかすか分からないんだから。
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全身に切り刻まれたような跡...
このままじゃ失血しちゃう。
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兄が言うには、
ちゃんと言われた通りにベッドで寝ていたところ、
父様が押しかけてきて、
暴言を吐かれながらナイフで全身を切られたらしい。
もちろん熱のある兄は抵抗すらままならず、
されるがままだったようだ。
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父
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父
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俺が苦しめばらんが幸せになれる...
俺さえ我慢していれば、
世界が不幸になんてならないんだ...
俺はいらない子、
いつ死んだって、誰にも迷惑じゃないんだから...
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ごめん、ごめんな...
俺がもっとひとりで何とかできていたら、
みことが誰かを庇う必要も、
母様が俺を守る必要もなかったのに。
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今は二人で買い物してるんだけど、
会話も何も弾まずに終わりそう。
えー...どうしよ。
ぶぉぉ...ん、 ( 車
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ききーーーっっ!!!
どんっ!!!
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市民
市民
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市民
市民
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ごめん、ごめんなさぃ...
俺のせいで、らんが...
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市民
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ごめん、なさぃ...
俺のせいで沢山不幸にさせる、
俺のせいで沢山幸せが壊れちゃう...
死んじゃえばいいのに。
俺が、車に轢かれたら良かったのに。
なんで、...
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王位継承の儀式も近いのに、
らんが昏睡...?
...また、怒られる...ッ?
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まるで子供のように眠る彼を見ていた。
綺麗で幼い顔立ち、
小柄で華奢な体。手も一回り小さい。
肌はすべすべしてて、頬はもちもちしてる。
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それは大人になりきらなかった子供のようで、
固い殻に覆われた孤独の裏返しのようで。
まだ童心を捨てきれていないのか、
童心を満たされるほど愛されてこなかったのか。
彼のほとんどが謎のまま。
ただ王族に生まれられるだけで、恵まれた人生なのだと思っていた。
違ったんだね、いるまくん。
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...こさめが守ってあげなくちゃ。
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つまり俺は、ただのお飾りの王様...
所詮、らんが起きるまでの代わりなんだから、...
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...早く起きてよ、らん。
俺もう疲れた、疲れたんだよ。
俺なんかがこんなこと言っていいわけないけど、
それでも、疲れたよ。
楽に、なりたかったな...
BAD END|
BAD E|
BA|
To Be Continued ?
▶ ︎yes ▶ no
コメント
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BADと書いてあった瞬間にこれでもない速さで手が動いてた
あ、こうゆうのめっちゃ好き