西斗は、家に帰る途中だ。
西斗
西斗
自宅の目の前ほどまで来た時、
隣の家の前に女の子がいるのが見える。
いつも見慣れている少女。隣の家に住んでいる。
一人で、何やらしゃがんでいた。
西斗
西斗
西斗自身、その女の子とは気軽に話せる仲だった。
小さくてやんちゃな女の子は、いつも向こうから笑顔で駆け寄ってくる。
背を向けていて、今回はこちらに気づかない。
西斗は、女の子に何気なく声をかけた。
西斗
女の子
西斗
そう言って覗き込んだ。
西斗
女の子
袋のような物と、ちりとりのような物。
袋には何やら黒い点が動いている。アリか?
それをちりとりみたいなもので?
女の子
西斗
小さいとはいえ、女の子のそういう行動に、西斗は少したじろいた。
そういうことをやりそうには見えないのに…
西斗
女の子
女の子
西斗
お母さん?
西斗
西斗
女の子の母
西斗
突然の声しかも当人で西斗の身体は震える。
後ろを振り向けば、女の子の母がいた。
いつも通りの笑顔を見せるが、何故かその笑顔を恐ろしく感じた。
女の子の母
女の子
女の子の母
女の子の母
女の子
女の子
女の子の母
女の子の母
女の子の母
西斗
西斗
…
女の子の母
女の子
女の子の母
女の子の母
女の子の母
少し経って
西斗
西斗
女の子
西斗
西斗
女の子
女の子
西斗
女の子
女の子
女の子
女の子
西斗
西斗
女の子
女の子
女の子
女の子
女の子
女の子
西斗
西斗
西斗
西斗
女の子
女の子
女の子
西斗
西斗
西斗
女の子
西斗
西斗
女の子の母
女の子の母
女の子
女の子
西斗
女の子の母
女の子の母
西斗
女の子の母
女の子の母
女の子の母
西斗
女の子の母
女の子の母
女の子の母
西斗
…
女の子
女の子
女の子の母
女の子の母
女の子の母
女の子の母
女の子の母
女の子の母
女の子の母
西斗の自宅
西斗
トントン
西斗の妹
西斗
西斗の妹
西斗の妹
西斗
西斗
西斗の妹
西斗の妹
西斗の妹
西斗
そう言い、隣の家が見える位置の窓を覗く。
西斗
西斗
中からは、黒い煙が微ながら立ち込めていた。
西斗
西斗の妹
西斗
110番をした後、
気づいていなかった母にもそのことを伝え、
家を飛び出した。
!!
同じく、多数の近くの住人がそこに立ってこの状況を見ていた。
やはり隣の家からは煙が出ていた。
先程見たときよりも多くの煙。
匂いも、鼻に強くつくほどだった。
西斗の母
西斗
西斗
西斗の母
西斗
西斗の母
西斗は、その家へと入り込んだ。
西斗
西斗
西斗
西斗
西斗
辺りを見渡し、一階にはないことを知り、西斗は二階へ。
西斗
西斗
西斗
西斗
暗い視界の中で、西斗はあるドアを開ける。
西斗
そこは、火が壁にも強い勢いで広がっていた。
火は正面奥の壁からはみ出るように部屋からはみ出すようにのびている。
その奥は吹き抜けているのだろうか。
そして、うっすらとベッドの形が見える。
西斗
確かに見えた人のカタチ。
女の子
西斗
それは女の子だった。
西斗
女の子
西斗
指差したその先。
奥の方に見えるその先は、
人が、焦げた、物体。
西斗
西斗
女の子
女の子
女の子
女の子
消防隊員
消防隊員
窓から消防隊員の人が顔を覗かせる。
消防隊員
…
その後、西斗と女の子は助けられ、
病院まで運ばれる間は別々だった。
西斗は、女の子の言ったその言葉の意味を、
直接聞く事は出来なかった。
…
…
その病院でも火事が起き、
女の子を除いて、西斗達病院にいた人達は死んだ。
火元は、女の子が運ばれた病室だった…
コメント
7件
謎に引き込まれました。
ああ!そういうことか! じゃあ女の子は自分が気づいてないだけで、本当は火が出せる魔法使いってことですか?!
面白かったです!