アリアさんのビジュ描いてみましたぁ! 女の子描いたのいつぶりだろうか....
てことでどぉぉぉぉんッッ!!!!
あれ...なんか画質悪く出てきちゃう... 投稿したら直るのかな?
フルーツサンド食べてるアリアさんです。可愛いね( ◜ω◝ )
本編、黄さんの過去編前半となっております!いってみよー!
2024/03/26投稿
第45話
「家族と、自分と」
黄
テンション高めの5歳。 自分がお兄ちゃんになる瞬間を心待ちにしていた。
黄
マガール
7歳年上の兄に諭される。 膝の上に座るよう促され、大人しく上に乗った。いつもの定位置である。
ガッティ
グッティ
当時9歳の双子の兄。 ずいぶん冷めた視線の先は父である。
父
父
さっきからずっと立ったままそこを行ったり来たりしている父。 誰よりも緊張しているようだ。
分娩室となっている向こうの部屋は数時間前から男子禁制だ。といっても家族の6分の5が男子である。
黄
近所のポストに手紙を出してくるくらいの時間だと思っていた俺には少し長すぎる時間だった。
マガール
マガール
黄
マガール
呆れた目線を送られる父。
父
父
黄
黄
ガッティ
グッティ
黄
父
ぉ、きゃ"ーッ!
ぅぁ"!おぎゃーっっ!
黄
父
グッティ
ガッティ
黄
マガール
父
ガッティ
グッティ
お手伝いの近所の人達が微笑ましそうに笑っている。
母さんも笑顔だ。
黄
必死に泣いている赤ちゃん。 くしゃくしゃな顔で、目は開いていない。が、確かに生きている。
マガール
黄
母
黄
父
父
今は7人。後に11人。 そんな大好きな大家族。
俺の1番の居場所は、どんな時でも暖かかった。
ガッティ
グッティ
黄
1年経って6歳の俺。晴れて初等科になったわけだが、いつもはしぶしぶ行っている学校も今日ばかりは行きたくなかった。
結果兄たち3人を待たせている。 しかし、ここまで引っ張られてきた自分はまだ抵抗したいみたい。
黄
グッティ
叫んで力がゆるんだ兄の手からすり抜けて玄関の柱に張り付く。
マガール
マガール
黄
今朝、ご近所さんが家に来ていつもの部屋に入っていった。 勘で赤ちゃんが産まれることを察したからには絶対に行きたくない。
ガッティ
黄
グッティ
グッティ
ガッティ
ガッティ
マガール兄さんの手を引いてドアを開ける2人。引っ張られて着いていくマガール兄さん。
家族は俺が自分を放っておかれるのを1番嫌がるって知っている。
黄
ガララッ
ガッティ
グッティ
3人で走って帰ってきた。もちろん俺は息を切らしながら必死に着いてきたわけだが、さすがに差が開く。
兄たちが扉を開けるのにごたついた時間分遅れていた。 けど結果的に追いついたのならいいだろう。
黄
黄
母
ガッティ
母
グッティ
黄
初の弟誕生。 それだけで俺のテンションは爆上がりである。
多分どっちだとしてもおやじみたいに舞い上がってたと思うけど。
赤ちゃん
黄
黄
母
そっと布団から持ち上げる。 思った以上に軽かった自分の弟。 でも、命はたしかに重かった。
黄
まだ開いていない目がもぞもぞ動いている。生きているのが分かる。 ちゃんと呼吸を感じることができた。
小さい頬に頬ずりしてみる。
ガッティ
グッティ
ドダダダダッッ
父
マガール
母
父
黄
俺の腕の中に気づいたおやじがこちらへずいっと顔を近づけてきた。 赤ちゃんをじっくり見ているようだ。
父
黄
父
...もしかしてこれ毎回言ってるのかな。
黄
カタロー
手をこちらへ伸ばしてよろよろしながら歩いてくる弟。 バランスはちゃんと取れているようだ。
現在2歳のカタローだが、歩くのが好きらしい。家の中でもやけによくウロウロしている。
机も何も出していない部屋の端を行ったり来たりしていたので、どうせなら外で遊ぼうと思ってアリアと一緒に連れてきた。
そうこう考えているうちにこっちまで来たみたい。
黄
カタロー
かわいい。
黄
カタロー
黄
黄
玄関から門までくらいの距離に座り込んで花で遊んでいるアリアが目に入る。 さすが女子。あいにく俺には花遊びの良さは分からない。
カタロー
黄
....走った!?!?
黄
※1番共感してくれるのは父だと分かっている模様。
てか俺の時は走ってくれんかったんに、アリアに向かうときは走るんや....
カタロー
アリア
黄
一生守らなければ。
アリア
アリア
腕をバタバタさせてしゃがむよう促される。なにがあるのだろう?
黄
髪に何か差し込まれる。
アリア
アリア
頭をぽんぽんされた。 正直なんのどんな花を着けられたのか微塵も分からないが、2人の花の咲くような笑顔からして似合ってはいるらしい。
黄
母さんにも見せなければ。
黄
カタロー
さすがに遊んだからなぁ。 でも最後まで自力で歩いたのは偉い。
ガッティ
手拭いで顔の汗を拭きながらいつにも増して大きな声で言うガッティ。
カタロー
アリア
黄
黄
ガッティ
ガッティとグッティが中等科に入った頃から2人の修行が始まった。 父に稽古をつけてもらっている。
マガール兄さんと一緒にやっているらしい。
グッティ
黄
ガッティ
ガッティ
グッティ
カタロー
嬉しそう。ちょうど会えて良かった。
ガッティ
黄
グッティ
黄
グッティ
黄
2人に見せるつもりは無かったのに....
アリア
ガッティ
グッティ
アリア
輝くような笑顔で応えられる。 断ったら拗ねると分かっているのだろう。自ら頭に適当に差し込んだ。
黄
ガッティ
黄
黄
アリア
カタロー
ガララッ
黄
母
母
産まれて四月も過ぎていない双子を抱っこしながら出迎えてくれる。 俺の髪に気がついたらしい。
母
黄
黄
黄
母
黄
母さんに言われると照れる。 けど、母さんが笑ってくれたからなんでもいい。
黄
母
黄
黄
ユーマ
ユーリ
寝そうな奴と寝てる奴。 産まれたばかりの妹達は小さくて可愛い。もちろんカタロー達も可愛い。
母
黄
黄
宿題なんてしーらない。
カタロー
黄
カタローが4歳くらいになった頃、 「勇者ごっこブーム」が始まった。
なんか近所でも流行ってるらしい。 魔王討伐する遊び。 そんなに興味があったわけでもないが、付き合っているうちに何となく分かってきた。
"魔王討伐"というのは、確かにかっこいいものである。
カタロー
といっても俺は勇者役じゃなくて魔王役だけど。
黄
カタロー
カタロー
我が家の勇者は拳で戦うらしい。 他の家みたいに剣のおもちゃが無いのが原因である。
マガール兄さんもグッティ達も俺も、剣のおもちゃには興味を示さなかったからお下がりも無いし。 カタロー達もねだろうとしない。
そういうところは武道家一家だなぁと思う。
カタロー
黄
ドタンッ(床に倒れる
思ったよりもカタローの勢いが強く、身構えるのが遅れた。 でも多分これくらいがちょうどいい。 あそこで踏ん張ると魔王が勝ってしまうし、勇者様が拗ねてしまう。
黄
カタロー
ガッティ
稽古終わりであろうガッティの顔が仰向けの俺の視界に入り込む。
ガッティ
ガッティ
黄
この人今14だよな...?
黄
カタロー
まさかの手下!!!
ガッティ
カタロー
ガッティ
カタロー
ガッティ
抱っこして襖の横に座らせる。 あーあー....カタローが拗ねる......
ガッティ
黄
タックルみたいなのしとく。 多分絶対こんなことしない。勇者がタックルしてたらちょっと引く。
ガッティ
黄
ガッティ
黄
下から拳突き出してきた.... 本気?勝てるわけないんやけど。
黄
黄
この前庭でグッティ達がやっていたような気がする技を出す。 練習もなにもやったことないから、飛ぶ高さはあまり出ず、相手の肩くらいまでしか足が上がらない。
ガッティ
黄
ドサッ(床に落ちる
知っていた結末。 意外とゆっくり落ちたのでそこまで痛くは無い。
ガッティ
黄
床に寝っ転がったまま応える。
ガッティ
ガッティ
カタロー
黄
そんなに褒められると照れる。 修行についてよく考えたことはあまり無かったが、少し楽しみになった気がする。
単純すぎるだろうか?
黄
できたらかっこええやろなぁ....
先生
黄
....すっごい説教中。
最近毎日怒られている気がする。 先週は怒られたっけ....?その前は怒られたけど...うーん......
先生
黄
先生
黄
先生
黄
黄
先生
実際自分の両の手で数えたことは無いが、確かに1年というとそのくらいの頻度で忘れている自覚はある。
持ってき忘れているというか....やり忘れてるというか...... やるのがめんどくさいというか。
別にしていなくたって小テストは満点を取れている。 妹弟と遊ぶ方が楽しいのだ。
先生
黄
中等科....行きたくない。
帰る時間も遅くなるし、知らない同級生も沢山になる。 正直知らない人との付き合いは苦手だ。 初等科の中でのノリも俺にはよく分からない。
先生
黄
黄
それは....結構困るかもしれない。
黄
適当な石に腰掛けてぼけーっと空を眺める。
家に入りたいのは入りたいのだが、あまりにも元気の無い顔で入ったら母さんと親父がうるさい。 心配性なのはよく知っている。
頑張って気持ちのスイッチを切り替えようとしているところだ。
アリア
黄
黄
しゃんっと背筋が伸びる。 今年から初等科のアリア。同じ帽子だけど、俺より何倍も似合っている。
俺とは違って学校が好きらしい。
アリア
黄
アリア
黄
アリア
アリア
アリア
黄
俺に言い聞かせるような口調で言う。 と思ったら、急に心配そうな顔をしてきた。
アリア
黄
アリア
黄
たしかに今思えば同じ校舎だし外で怒られたし....見られていても不思議では無かった。
黄
アリア
黄
アリア
アリアは約束とかちゃんと守ってくれるから心配は無い。.....けど、
黄
父
いただきます
ガッティ
ガッティ
カタロー
黄
いつも....言っとるな...... 美味しいのはたしかだけど。
アリア
ガッティ
グッティ
マガール
結婚して明日からお嫁さんと一緒に住むマガール兄さん。 我が家にいるのは今日が最後だ。
全然遠くないし、なんなら毎日歩いて遊びに行けそうな距離だが、寂しいものは寂しい。
母
ユーリ
ユーマ
ウメ
マガール
マガール
黄
兄3人は親父に稽古をつけてもらっていたが、そんな親父は最近練習場の経営が忙しいらしく、余裕が無い。 俺の稽古はマガール兄さんがつけてくれるみたいだ。
中等科に行きたくないと言ったら怒るだろうか。ずっと稽古で良いと言ったら怒るだろうか。
迷惑かけたくないし言うつもりは無いけれど、もしそうできたらどれだけ楽で幸せか。
父
黄
黄
学校なんて少し我慢すれば大丈夫。 家に帰れば妹弟と遊べるし、マガール兄さんにだって会える。 もちろん他の家族にも。
昔から我慢は得意な方だ。 全然耐えられる。
黄
ついに....中等科になってしまった....
兄のお下がりの制服。 初等科の帽子は外れたものの、少しぶかぶかとも言えるその制服が窮屈に感じてしまう。
ガッティ
グッティ
マガール兄さんは行かなかった高等科に進学した2人。 なにやら事業を立ち上げる夢ができたらしい。
カタロー
アリア
ガッティ
グッティ
母
母
黄
まぁ、意外と行ってみれば楽しいのかもしれない。 友達とかできるかも。
黄
無理やりテンションを上げて、いつもとは違う校舎へと向かった。
黄
友達作りは意外と難しいことに気づく。 会話を続けようとする前にみんな逃げてしまう。てか同年代との付き合い方とか距離感がイマイチ掴めない。
休み時間なので、とりあえず校庭の井戸にもたれて現実逃避をすることにした。
ザワザワ.....
黄
凄く視線を感じる気がする。 特に物陰から。
黄
...なぜかとても見られている。 井戸の近くに居座るのは良くなかっただろうか。同級生複数人にヒソヒソ話されているのは見て分かった。
ギリギリ聞こえそうな距離なので、頑張って耳を澄ます。
同級生
同級生
同級生
同級生
黄
続け
ビビりましたぁ...... ハートありがとうございます!!
コメント
20件
時差コメント失礼します!💦 更新ありがとうございます!アリアちゃんのイラストめちゃくちゃ可愛かったです!黒くん我慢強そうだけど、いつか爆発しちゃいそうで心配です、、黒くんはあまり本音を言わない子なのかなと思いました! 続き楽しみにしています!頑張って下さい!(๑•̀ㅂ•́)و✧
アリアちゃんかぁぁわぁいぃ!黄くんの過去重そう……次回も楽しみにしてます!