〇〇
勇太がもし本当にここに来るとしたら…
〇〇
なんて思い返す前に、その時は来てしまった。
ピーンポーンッ……
静かな部屋に、チャイムの音が響く。
懐かしい彼の姿が、今扉の前まで来ている。
モニターを除くと、勇太の姿を目にして自分の脈が早まるのが分かった。
ガチャッ……
勇太
〇〇
こんな至近距離で勇太を見たのはいつぶりだろう。そんな2人の間には妙な空気が漂った。
勇太
〇〇
勇太
〇〇
私の有無を聞かず部屋の中に入った勇太の姿は、まだ私たちが付き合っている頃の姿と全く変わっていなかった。
〇〇
勇太
〇〇
勇太
そうやって無邪気に笑う彼。
〇〇
なんか悔しい……私は勇太と別れてから1度も幸せという感情を持てなかったから。
勇太
勇太
〇〇
少しはこっちの身にもなって欲しい…勇太には上條さんがいるもんね……
〇〇
勇太
〇〇
いつまでも私が勇太のこと好きだと思ってたら大間違いだよ?
………そうやってはっきり言えたらな
勇太
勇太
〇〇
勇太
図星か…………
そうだよね………
〇〇
本当は、上條さんの所になんて行って欲しくなかった……
ずっと私の隣で一緒に笑ってて欲しかった……
なんで……
なんでこんなに神様は意地悪なの?…
思ってもないことを先走りしちゃって……
また勇太に嫌われちゃう……
もう本当に自分が嫌で仕方がない…
〇〇
"幸せになってね"
どうやったら大好きな人に上手く言葉を伝えられたのだろう…
どんなに平気なフリをしてみせても
自分の本当の思いをなかなか発することが出来なかった。
〇〇
ギュッ………
〇〇
すると、彼は私を優しく包み込むように抱きしめてきた。
〇〇
勇太
〇〇
勇太の懐かしい温もりが体全体に感じられた。
一瞬にして、今までの不安や嫌なことが全部どうでも良くなっちゃうくらい、勇太は抱きしめてくれた。
勇太
〇〇
気のせいかな…
勇太の肩も少し震えてるように感じた。
勇太
勇太
"俺は今もずっとずっと〇〇のこと大好きだから"
〇〇
勇太
〇〇
続く
コメント
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スゴイ✨感動😭しました!続きが楽しみです!頑張って\(*⌒0⌒)♪ください!!!!!!!!!!!!!!!
続き待ってます!