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とある休日

かおり(霊)

起きろー!

Zzz

かおり(霊)

こいつまだ寝る気ね!

かおり(霊)

起きろー!!

Zzz

かおり(霊)

こんだけ大きな声を出しても起きないだと!?

かおり(霊)

ならば仕方ない…

かおり(霊)

私の力を使うか……

かおりは近くにあったエアコンのリモコンを操り亮の頭に落とす

痛……

なんか……降ってきた……

うぅ〜……

Zzz

かおり(霊)

えぇ!?

かおり(霊)

まだ寝る気なのコイツ!?

かおり(霊)

いやまぁ寝るのは勝手だとは思うけども

かおり(霊)

今もう11:00過ぎなんだけど…

かおり(霊)

休日だと言うのに全然エンジョイできてないじゃん!

あぁ……

うるせぇ…な……

かおり(霊)

あ!起きた〜?

お前の……せいでな

かおり(霊)

せっかくの休日なんだからもっと楽しいことしようよ〜

元々やることないし

俺に友達なんていないし

特別行きたいところもないので

今の俺にとって楽しいことは寝ることなんだよ…

つー事でおやすみ〜

かおり(霊)

起きなさいよ!

なんで俺の都合を壊すんだよ

かおり(霊)

私が暇だからに決まってるでしょ!

知らねーよ

そこら辺フラフラしてこいや

かおり(霊)

私今貴方に憑いてるからそれは無理

はぁ?

かおり(霊)

あなたを中心に半径3m以内しか1人で移動できない

なら俺に取り憑いてるのを辞めればいい

かおり(霊)

そしたら私またあの家に戻っちゃうもん

かおり(霊)

それはつまんないじゃん?

いや知らんがな

てかお前現世に留まる理由なんだよ

お前みたいな楽観的なやつが成仏しないって実はお前なかなか濃い怨みとか持ってんだろ?

かおり(霊)

いや〜……

かおり(霊)

それがですね〜

まさか…すっげーしょうもない事だったり…

かおり(霊)

まぁそうなんですよね〜

かおり(霊)

以前私の家に来た時にあのノート見ましたよね?

そのせいで今大変な目にあってるからな

かおり(霊)

あのノートの存在が気がかりで留まる事になってるっぽいんですよ

………

くそしょーもない理由じゃねぇか!!

かおり(霊)

しょーもないとか言うなよ!

かおり(霊)

乙女にとっては死活問題みたいな所あるんだぞ!?

そんなにあのノート大事なら俺の家来る時にそれ持ってこれば良かったやんけ

かおり(霊)

かおり(霊)

…………

かおり(霊)

ハッ!?確かに……

嘘だろ…それすらも考えつかなかったのかよ

かおり(霊)

よし!それじゃあ今から私の家に戻るよ!

嫌だわ

別に俺の問題じゃないし

別にあそこにあっても誰も見ないでしょ

かおり(霊)

あんたらみたいなのが来るかもしれないじゃん!

それはレアケースだと思うぞ

お前の家訳わかんない噂でいっぱいだから

望んで近づくやつなんてそうそう居ないぞ?

かおり(霊)

何その訳わかんない噂って?

いくつかあるんだけども

有名な変な噂は

あの家に近づくと体調を崩して最悪の場合鬱になるとか

かおり(霊)

いやいや嘘でしょそれ?

鬱になるは嘘だと思うけど

体調を崩してる奴は何人かいたみたいだな

まぁその理由としては単純にそいつらの元々の体調が優れてなかっただけだと思うけどな

かおり(霊)

他の噂もあるんでしょ?

あるな〜

かおり(霊)

ちょっと聞かせてよ

別にいいけどまじでしょうもないぞ?

かおり(霊)

しょうもないよりも訳わかんない噂でしょ?

まぁ…そうだな

じゃあ2つ目の噂だな

二階の部屋にあるノートが置いてあって

それを開くと中には憎悪の言葉がぎっしりと詰まっておりそれを読み終えると死に至る…

かおり(霊)

ん?

かおり(霊)

そのノートって……

多分俺の見たあれだと思う

かおり(霊)

ぞ、憎悪の言葉がぎっしりと詰まっておりだっけ?

全然そんなの見られなかったけどな

どちらかといえば内容は小学生みたいな感じだろ

かおり(霊)

なんだそれは?

かおり(霊)

私の脳みそは小学生並ってことか?

今どきノートにあんなに日誌書いてるのお前くらいだろ

かおり(霊)

その偏見は良くないと思います!

偏見だとしてもあれは高校生がやるものでは無い

かおり(霊)

心は常に小学生なの

死んだ人間に心もクソもある訳ねぇだろ

かおり(霊)

サイテー!

かおり(霊)

お前なんてトラックに3回引かれてカラスに体つつかれて削岩機で体ぐちゃぐちゃになって死んでしまえ!

何その状況…

削岩機で体砕かれるって相当グロいぞ

かおり(霊)

そのくらい今のあなたの発言はいけないということです!

あっそ……

かおり(霊)

てか、こんな話してないで早く私のノート回収に行きますよ!

やだよ外出るのめんどくさい

しかも今日暑いし

かおり(霊)

私が抱きつけばよく冷えると思いますよ?

それは遠慮する

お前に抱きつかれるとかそれはもう死んだと同じくらいの屈辱だから

かおり(霊)

なんで!?

あと一応お前幽霊だから体に支障をきたす可能性がゼロではないし

かおり(霊)

じゃあどうしたら外に出る?

どうやっても外に出ない…

かおり(霊)

ほんとね?

あぁ今日はベッドでゴロゴロすると決めたんだからな

かおり(霊)

なら仕方ない……

かおり(霊)

最終奥義使うか…

何しても無駄だぞ?

かおり(霊)

それはどうかしら?

!!?

お前何してんだよ!

かおり(霊)

何ってあなたが大切にしてるきもきもアニマルのシャツを広げて写真撮って拡散しようと

お前それはやっちゃいかんだろ!

かおり(霊)

ちなみに送る相手はあの紅葉って子ね

送る人は誰であろうと関係ねぇんだよ!

俺がキモアニ好きってバレるのは俺の精神に異常をきたす事になるんだ!

それは絶対させねぇ!

かおり(霊)

それじゃあ今から私の家に行ってくれる?

はぁ……行けばいいんだろ行けば…

かおり(霊)

最初からそれで良かったのに〜

かおり宅

あのノートってお前の部屋だよな?

かおり(霊)

そーだよ

………

かおり(霊)

ん?

かおり(霊)

どしたの〜?

そのノート無いけど?

かおり(霊)

え?

机の上にあったよな?

かおり(霊)

その後あんたが私に驚いたから落ちてると思うけど…

机付近探してるけど見当たらないぞ?

かおり(霊)

なんで〜?

俺に聞かれても…

かおり(霊)

なんでないの〜?

もしかしてあなたの探してるものはこれかしら?

え?

声のした方を向くと全身が半透明で向こうの壁が薄く見えてしまっている何者かがそこに居た

かおり(霊)

ママ!!

ん?ママ?

You mother?

春香(霊)

あら?かおりちゃんじゃない

春香(霊)

今までどこいたのよ〜

かおり(霊)

そこに居る人と一緒に暮らしてたー

待てその言い方は語弊が生まれるぞ?

春香(霊)

まさか…かおりちゃん……

春香(霊)

その歳でもう結婚してたなんて!

ほら語弊が生まれてる…

かおり(霊)

まぁそれはいいとして

かおり(霊)

ママ私のノート知らない?

春香(霊)

ノート?

春香(霊)

あぁこれの事かしら?

かおり(霊)

そー!それそれ!!

見つかって良かったな

じゃあ俺はもう戻るから

春香(霊)

待って!

んぁ?

春香(霊)

あなたがかおりの旦那様よね?

旦那様ではないですね

春香(霊)

じゃあ彼氏さんね

いえ彼氏でもないです

そもそも死人と付き合うとかバカちゃうんか?

春香(霊)

彼氏でもなくて旦那様でもない…

そーだよ

そいつと俺は赤の他人……

春香(霊)

つまり愛人ね!

は?

春香(霊)

確かにその容姿なら何人もの女を手駒にしてきてたとしても過言じゃない…

いや、あの……

春香(霊)

この際愛人でもいいわ!

春香(霊)

ウチの子をどうかよろしくお願いします

いやいや…

ちょっとかおりさん?否定してくださいよ?

かおり(霊)

や、ヤダ〜ママったら

なに恥ずかしがってんだよ!?

そこは否定しろや!!

訳の分からない誤解が生まれまた苦労する羽目になった亮であった

隣の席のヤンキーは可愛い

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