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ここクリスト王国は貧しい国で有名な所。
金持ちの家はなくこまな石造りの家が並ぶ、この町。
クリスト王国の前王の横山さんが亡くなってから
この国は貧しくなっとった。
名前を言うな忘れとった、俺は向井康二。
とある屋敷の息子やけど
父
向井康二
向井康二
父
パチン!!
向井康二
父
父
そう、俺は母の連れ子であり、この家の息子やない。
ほんで向井家は代々から不思議な力を持っとる。
連れ子である俺には異能っちゅうものが全くない。
ラウール
向井康二
ラウール
ギチギチ!!
向井康二
異能の血を持つ弟からは嘲笑い、俺をいじめてくる。
ラウール
向井康二
異能さえあれば幸せになれたはず。
こんな地獄の毎日に送らんとすんだはずや。
俺には楽と言葉があれへん。
序章 完結