ここクリスト王国は貧しい国で有名な所。
金持ちの家はなくこまな石造りの家が並ぶ、この町。
クリスト王国の前王の横山さんが亡くなってから
この国は貧しくなっとった。
名前を言うな忘れとった、俺は向井康二。
とある屋敷の息子やけど
父
康二!!いい加減に異能を使えないのか!!
向井康二
すみませんっお父さんっ
向井康二
なんべんも練習しても異能が発動をしませんっ
父
黙れ!!
パチン!!
向井康二
っ.....
父
前妻の連れ子であるのに全く異能ができないとは
父
名誉の恥になるよ!!
そう、俺は母の連れ子であり、この家の息子やない。
ほんで向井家は代々から不思議な力を持っとる。
連れ子である俺には異能っちゅうものが全くない。
ラウール
兄ちゃんって本当にのけものよ
向井康二
ラウールっ.....
ラウール
異能がない兄ちゃんがなんてこの家に必要ないよー笑
ギチギチ!!
向井康二
あっ.....ぁ!!
異能の血を持つ弟からは嘲笑い、俺をいじめてくる。
ラウール
連れ子でなんて可哀想ー笑
向井康二
っ.....
異能さえあれば幸せになれたはず。
こんな地獄の毎日に送らんとすんだはずや。
俺には楽と言葉があれへん。
序章 完結