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コメント
1件
もう第3話か…どんどん引き込まれてるわ。夜の虹って時点で既に不穏なのに、女子高生のあの異様な姿とセリフがヤバすぎる。「ともだちのふりしてたから」って何を暗示してるんだろう…。しかも時間が巻き戻ってるっぽいし、謎が深まるばかり。次どうなるか気になって仕方ない!
ポンド
89
#鬱展開
Mist-404
553
遠間隔に配置された街灯のせいで足元が見にくく、慌てて飛び出してきた岡と青嶺は何度も段差に足をぶつけた。
道中、チープなベンチャー企業が企画したのかという程の「石垣島・相席旅」と見出しが記載された広告が人々によって何度も踏まれたであろう状態で目に入ってきた。
大きく左上に''2025''という文字は、2人を嘲笑しているかのようなポップなフォントだった。
岡 コウスケ
夜空を見上げた。星が眩い程に輝き、心地よい程に気持ちいい風が全身を煽ってくる。
青嶺 キョウスケ
丸みを帯びたくっきりとした扇形の虹が星以上に煌びやかに伸びていた。
夕方に見た景色との対比なんだろうか。夜になったら天国が迎えに来てくれるルールでもあるのだろうか。
青嶺は大きく鼻から息を吸った──
三島 サヤカ
村田 ユウヤ
振り返ると眉間に皺を寄せながら虹の方を指さす3、40代の男女の姿。そういう風に目に写った訳では無いが、どことなく虹を見て燥ぐ近所の子供のように見えた。
岡 コウスケ
三島 サヤカ
どうやら2人は俺達がいた事を気づいていたらしい。その上で岡が距離を縮めようとしたが、年齢が多少浮き出たその手をこちらへ向けてきた。
岡 コウスケ
果たして人間は死んだ事を悟り始めたにも関わらずまだ助けを乞うものなのか。
青嶺は岡の表情を見る限り、平静を装っているだけのように思えた。
村田 ユウヤ
青嶺 キョウスケ
三島 サヤカ
岡 コウスケ
目をひん剥かせながら訴え続ける岡と同じ表情を男女も浮かばせる。
村田 ユウヤ
青嶺 キョウスケ
村田 ユウヤ
2人はそう告げると細々とした木々が続く方へ身体を向けた。
──しかしその瞬間、二人の背中は恐怖に縛られたように動かなくなった
???
青嶺 キョウスケ
岡 コウスケ
女子高生の右腕は180°回りきっており、右の脹脛は正面に飛び出ている状態だった。
灰色の地面に膝を擦り続けながら茫然と2人の男女の方を、こちらから何も感じえない表情で見つめていた。
三島 サヤカ
村田 ユウヤ
???
乾ききった様な冷たいその声と、血の気のない青紫色の唇を女子高生はゆっくりと動かす。
村田 ユウヤ
村田は女子高生の方に目を向けたまま青嶺達に言葉を放った
岡 コウスケ
???
青嶺 キョウスケ
三島 サヤカ
そう言葉にすると女子高生はすーっと風で靡く木の葉と共に暗い闇と同化していった。
青ざめた表情をしながら三島はふと上を見上げた。
他の3人も釣られるように同じ方へ顔を上げたが、そこには先程まで架かっていた虹を見つける事は出来なかった。
青嶺 キョウスケ
突然肩に鉛のような重しを課せられたような感覚に襲われたと同時に、灰色に浮かぶ雲がうねり始める。
風を感じない
感覚も、視界も
そのままどこかへ連れてかれるような──
宮下
青嶺 キョウスケ
青嶺 リノ
宮下
玄関を壊される恐れはないが、生憎昼時のこんなど田舎には他の住民が通らない事は知っている。
この男…どんだけしつこいんだ…
青嶺 キョウスケ
青嶺は付近に設置していた監視カメラが録画されている事を確認し、リノにカーテンを閉めるよう身振り手振りで合図した
軋む音を立て慌ててカーテンを閉め目を見開きこちらを見つめてくる。
宮下
ドアロックと二重に鍵をかけつつも体重を全て扉にのせていた。目の前には狭い額縁の中で家族4人が父母ヶ浜で夕日を眺める背中があった。
青嶺 キョウスケ
キョウ………きて…!!…よっ……きた…から……!!
どこかで聞いた事のある声だった。懐かしいようでそうでもない。そこにどこか感動する事はなかったが、父母ヶ浜で潮風と帯びた熱で頬の日焼けが帰宅後の湯船で滲みた感覚を思い出す。
…きろ…!…おい!!キョウスケ!!
岡 コウスケ
青嶺 キョウスケ
勢いよく身体は目覚めたと対照的に、瞼は重たく脳は働いていないように感じた
デスクに手をつき、腰をやや曲げたままの状態で目を前にやると、岡が目を皿のようにしてこちらを見ていた
青嶺 キョウスケ
岡 コウスケ
岡の瞳がグラグラと細かく泳ぎ、焦点が定まってないように思えた
青嶺 キョウスケ
岡 コウスケ
青嶺のスマホを取り上げホームボタンを押したその指先は震えていた。
2025年2月18日 15時47分
青嶺 キョウスケ
ホワイトボードに目を向けると「石垣島星空ファームガイドツアー」の内容が昨日、いや、今日と同じ様に残されていた。